AXIS MASS PRODUCTION TRANSFORMABLE MOBILE SUIT
AMX-003 GAZA-C

製作・文 :RUN
使用キット :1/144 HGUC ガザC(ハマーン専用機)

■別ページ
 →発光がよくわかるように暗くして撮影してみました
 →製作途中画像及びコメント
 →各部拡大画像及びコメント
 →(参考)コトブキヤモビルパイプとスプリングパイプの接続早見表
 →(おまけ)妻からガザCをもらった時の様子

■HGUCガザCのLED発光にチャレンジ
 この前のバレンタインデー(H19.2.14)に、妻と娘達から、HGUCガザCハマーン専用機をいただいたので、さっそく作ることにしました。
 LED、電池を仕込む空間があるのですが、作例でもネットでも、そういう作品を見たことがないのでやってみることにしました。何事も挑戦ということで。今回のテーマはLEDによる発光です。

■LEDについて勉強する。
 LED(発光ダイオード)について、ネットで調べたのですが、とりあえず、プラスマイナスを間違えないことと、配線が切れないようにすること、一定の電圧がないと点灯しないので3Vの電圧があるボタン電池を使うことがポイントでした。
 頭部だけでなく、胸部もクリアーパーツなので、発光させてみました、思いつきは神の声ということで。配線の都合で変形はできません。
 ナックルバスター(銃)も動力パイプの中に配線をしているので点灯させることは可能ですが、最後の最後でやめました。電池の消耗時間が気になったのと、いつもビームライフルの銃口が光っているのもどうかな?と思ったからです。(胸部LEDの根元から配線してあります。)

■仮組み、接着
 接着剤は「モデラーズ プラスチック用流し込み<さらさら>タイプ接着剤」を使ってみました。組んだ状態のまま流し込んで、ブニュッと圧着させて、時間を置いてから整形しました。プラモを溶かす力が強いので、余計なところに流れ込まないように注意しながらやりました。タミヤの流し込み接着剤の瓶に移し替えて使っています。

■工作
 ホビージャパン2006年6月号の松田竜さんの作例と工作は似ていますので、誌面を参考にしていただけるとよいと思います。
○頭部
 モノアイの下、首の付け根のでっぱりをカット。可動範囲が広がるとともに、上から見た時の感じがよくなります。
○胸部
 肩軸を切断し、斜め上・後方に腕がとりつくようにプラ棒を挿して、肩軸位置を変更しました。
○腕部
 腕のパープルに塗り分けたところの上あたり、エッチングソーで切り離して、3ミリ延長。ガザCってなんか宇宙人ぽいので、腕が長く見えるほうがいいと思いました。
 手首カバーは市販のバーニアパーツを加工して左右作成。
 左平手は指ごとに切断し、角度を変えて再接着。ナックルバスターをちゃんと保持できる角度にするとともに表情付け。1/35ミリタリーフュギュアみたいな工作。
○脚部
 爪の肉抜き穴はエポパテで埋めました。4個ある小爪の付け根は非常に折れやすいので、注意してください。私は2個折って部品請求しました。
 スネのアンクルガードは受け軸をC字加工してアトハメ加工(塗装しやすいように)。
 かかとの動力パイプは1.5mmスプリングパイプ(WAVE)と外径2.5mmのモビルパイプ(コトブキヤ)でディティールアップ、この工作は塗装もしやすくなって、うしろから見た時のいいアクセントになりました。
○バックパック
 体と接続するパーツ等を加工して、バックパックを着脱できるようにしました。受け軸にポリキャップをいれればできます。
 問題の電池なんですが、バックパックの中身をがんばって削って空間を作ります。電池ボックスと配線の“たるみ”分もあるので相当広くしています。電池はCR1216(3V)、電池ボックスはLR44用のミニ電池ボックスを加工して仕込みました。
 背中に電子工作用のミニスイッチを取り付けました。内臓することもできましたが、電池のON・OFFが簡単にできたほうがいいだろうということで、機体のデザインということにしました。
○その他
 スジ彫りの彫りなおしは、エッチングソーとけがき針でしているのですが、今回、WAVEの「グリップのこ」を使ってみました。保持しやすいグリップがついているので、お気に入りの道具になりました。おすすめです。

■下地処理
 サーフェイサーはGSIクレオスの瓶サフ(Mr.サーフェイサー1000)をエアブラシ(GSIクレオス プロコンBOY LWA ダブルアクション) で噴きました。
 1回目は全体を組んだまま。どこに色がのるのか、のらないのかを見ておきます。特に擦れ易いところは塗装後に色がはげるので、よくチェックしておいて塗料の厚味分の薄皮をむいておきます。ヒジ間接やヒザ間接、腹部など要注意です。
 2回目はパーツ単位で。ヒケにはタミヤパテを盛ってから再整形というオーソドックスな手順です。納得するまでやりますが、それでもヒケたりします。ヒケは樹脂系接着剤とタミヤパテの組み合わせではなく、瞬着で接着とヒケ処理しないと駄目なようです。

■塗装
 脳内設定では、ハマーン専用機がその後、量産機に塗り替えられた機体があったかも、という設定。なんで量産カラーにしたかというと、すでにモデルランナーにはハマーン専用機(COUさん製作)が展示してあるので、重なるのを避けたのです。
○ピンク:蛍光ピンク(GSIクレオス)+ブリリアントピンク(ガイアノーツ)に、モンザレッド、ホワイトなど。
○パープル:パープル(GSIクレオス)+パープルヴァイオレット(ガイアノーツ)に、コバルトブルー、蛍光レッド、ホワイトなど。
○動力パイプ:キャラクターイエロー+ウッドブラウン+ホワイト+ブラック(少量)
グレー:いろんなグレーを混ぜているため調合比不明。
バーニア:内側はレッド、外側はメタルカラーアイアン。

 なお、ピンクとパープル部は下地色として、我が家のレッド瓶(レッドのあまりを入れ続けている瓶)を噴きました。濃い目の色をパーツの裏側に噴いておくことで、調色した塗料を節約できるし、パーツの裏側は濃い目の色のほうが自然だからです。(この時に整形に問題があればやりなおします。)

■金属パーツ
 模型サイト「Traffic-Alone」(管理人:もち氏)の運営する通信販売プラモプラスの商品である金属パーツを使用しました。
 全身のリベットとして「軸付きリベットB 超精密凹頭 40個入」を使用。軸径0.5mm、頭直径0.8mmの超精密極小リベットです。塗装後に0.5mmの穴を開けて差し込みました。とても使いやすかったです。凹モールドもよいのですが、つぶれているようにも見える場合があるので、このサイズでモールドがマイナスになっているといいなぁ、と思いました。
 バーニア内には、やはりプラモプラスの「ファンネル・銀・小 10個入」を、接着。ファンネルやバーニアとして使いやすいパーツです。
 金属パーツは塗装後に仕込むとワンポイントになってよいかと思います。

 [RUN] (2007.06.06 UP)