■マスターグレードFAZZ 今から4年前、平成14年の夏、妻から誕生日プレゼントとしてもらったキットです。もらった時は、「なっ、なぜにFAZZ?自分では絶対買わないきっとだ・・・(滝汗)」と思いました。それから、いじってはフタをしめを繰り返してきましたが、やっと完成しました。何せ、マスターグレードの中ではパーツ数最高峰の巨漢、やすっても、塗っても大変でした。 ■今回の増設ページ その1 黒バックで撮影してみた その2 ベース製作解説(ガン王2006東京大会 展示バージョン) その3 製作途中画像(娘たちとともに、目指した作風) 参 考 お蔵いりとなった状態(金子先生からの一言) |
■製 作 (1)巨大感を演出するために、全身に「ヤマタカディティール」をほどこしました。プロモデラー山田貴裕さんがホビージャパン作例でVGガンダム(バラエティ・グレード・ガンダム)を作られた時のディティールです。 じゃ、なんでそんなディティールがFAZZにあるの?ということなんですが、FAZZはテスト機がそのまま実戦配備された機体なので、装甲にデータ収集用のチップと伝達ケーブルが多数設置されている、ということにしました。 プラ板と0.8ミリ真鍮線を流し込み接着剤で貼り付けていきました。マクロス要塞のように感じてくれればいいんですが。 ちまちました作業が続きました。 (2)全パーツに溶きパテをたたき塗りしました。テスト機であるFAZZは、宇宙空間でかなり激しいテストを繰り返し、外装は宇宙線を浴びているのでボロボロになっているという設定にしました。 小林誠さん、近藤和久さん、横山誠さん、みんな宇宙用の機体でも溶きパテ塗ってるので、昔懐かしいBクラブ時代の作例をみながらやりました。 きれいな作風は他の人がやるんだから、「こんなFAZZみたことなーい」という作風にしようと思い切ってやりました。チューブ入りパテを1本使いきりました。筆もダメになりました。パーツが多く大変でした。 (3)部分解説 頭部はアトハメ加工せず、フェイスパーツを完成させてから、マスキングして組み上げました。 巨大なバックパックですが、接合部の合せ目が目立つので接着して面一にしてからスジ彫りを彫りなおしました。 このキットの最大の問題点はサイドアーマー、このアーマーがあるがゆえに大きく足を開けない、アーマーがはずれやすい。そこで、接続をスプリングパイプに変えました。 |
■塗装 塗りながら考えていったので“迷い”がでているかもしれません。 (1)エアブラシ塗装 ○ホワイト:自家製グレーで下地塗装>グレーFS3627(306番)>RLMライトブルー(117番)+Gカラーグリーン2>前記カラーにグレー(311番)を加えてグラデーション>前記カラーにホワイトを加えグラデーション。顔もホワイト系で塗装して印象を変えてみました。 ○本体グレー:グレーFS3627(306番)>マホガニー+ファントムグレーで迷彩 ○武器グレー:ファントムグレー>Gカラーグリーン2、ミドルストーンで迷彩 ○パープル:パープルヴァイオレット(ガイアノーツ)>パープルヴァイオレット+ホワイト このパープルは千葉軍団の中では評判がよかった。 ○イエロー>蛍光イエロー+ホワイト+Gカラーイエロー1 (2)ウォッシング:エナメル塗料のフラットブラック、レッドブラウン、ハルレッドを混色したものをオドレスペトロールで薄めて塗布。最初に「オドレス」と付くのがにおいの少ないほうなんです。 (3)エアブラシでクリアーコート。ウォッシングの定着、デカールの定着を助けるため。 (4)デカール:市販のFAZZ用デカール、アルプスプリンタによる自作デカール、サテライトのコーションデカール(レッド)など。 ところどころ、イエローのチェック状のラインデカールがありますが、これは作業中何度も手がぶつかったりするので、そういうところは建設現場なんかだとマーキングして注意を促してあるので、「あぶない、ぶつかるな」というマーキングです。凸凹面にデカールはとても貼りにくくなっていますので、軟化剤でなじませてやりました。 (5)ドライブラシ:ダークシーグレー>スカイグレイ>ホワイト。繊細さより豪快さを目指したので、ところどころ、きつめにドライブラシをかけています。 (6)GSIクレオスつや消しトップコート(缶)を全体に軽く噴きました。 (7)メタルックゴールドをダブルキャノンのスコープにとりつけました。 組み込みのパーツが多く、塗りながら組み上げていく部分も必要なので、ちょっと作りにくいキットだなと思いました。でも、完成してよかったです。 |