モデラーズサミット2 「フルレポート 百花繚乱!」

 No.24 かいんさん[firstAge]の1/100「MG ガンダムエピオン」47位(22票)
 [かいんさんコメント]
 GUNDAM EPYON
 1/100 SCAL MASTER GRADE MODEL modeled by kaine
■コンセプト
 最近は、模型関係の工具やマテリアル類の充実、ネットで検索すれば先人が練り上げた様々なテクニックを知ることができます。まさに技術レベルはうなぎ登りの状況だと思います。ただ、そのような技術の数々も表現したいものを作るにあたって必要であれば用いるものであって、高レベルな作業や膨大な作業をつぎ込んだ物がよい物ではないと思います。

 「スゴイ模型じゃなくてもいいから、カッコイイ模型が作りたい」

 今回はこのテーマを念頭に置き製作しました。
 工作は特に変わったことをしていません。色替えと言われればその程度だと思います。
 ただ、基本工作、塗装の色、配色パターン、デカールの配置、ポージングなど「カッコイイ」を実現するために色々考えて製作しました。

■設定
 劇中ではゼロシステムの暴走が描かれていましたが、「暴走状態」を一歩進めて「パイロットの心象状態が概観にも反映される」という妄想のもと、白いエピオンにしてみました。なので「ガンダムウイングの正解から全く外れた物を作ったというわけではありません。元々悪魔的デザインのエピオンを白で塗装し、血や血管を思わせる赤いラインで禍々しさ(まがまがしさ)を強調してみました。

■工作
 基本はキットのままです。
 カラーデザインから、「ガンダムユニコーン」に見えがちなのでグレーの配分や差し色の黄色などでそう見えないように気をつけました。
 間接などのフレームは、メタリックグレーの上からブルーパールを吹いています。見る角度によってメタリックグレーに見えたり、メタリックブルーに見えたりします。
 デカール類はコーションも含めて全て自作デカールです。(赤いラインも全てですので、マスキングではありません)

 かいんさんの「MGガンダムエピオン」。塗装、デカールワーク、展示等、キット改造をせずにフィニッシュワークでどこまで勝負できるかというのがテーマでした。

 最初1枚目のポーズで展示してあり、どうしても右腕の角度が気になって、かいんさんに少しポーズを変えてもらって撮影、それが2枚目と3枚目。どうやらビームサーベルの重量で腕が振り下ろした状態になっていたらしい。1枚目と2枚目のポーズの違い、どうでしょうか?
 後ほどの作品でも語りますが、ガンプラはポージング一つでかっこよさが随分変わってしまう・・・ガンプラというのは不思議です。前に千葉軍団カプリチョ氏のMGザクver.2.0の撮影時に上原さんが、ちょっとポーズを変えたら、グッとかっこよくなったことがあるのを思い出しました。ポージングも到着点の一つであるとしたら、ぶっちゃけ固定しちゃうというのもありかも・・・どんどんジオラマ的な方向にいっちゃいますが。

 仕上がりはさすがにプロモデラー、繊細な塗装、デカールワーク、清潔感のある展示、トータルバランスを考えたフィニッシュワークだと思いました。

 しかし、kaineさんが悪魔というより、「レオさんのドクロザク」「YASさんのデスサイズ」、そして「n兄さんのデビルガンダム」と比較してしまうと、清潔感のほうが強くでていて、僕には悪魔というより天使に見えてしまうのです。なんか悪魔的な毒毒しさが欲しい気がしました。どうも模型からその人の持つ“気”がでるように思えるのは、考えすぎでしょうか?

 さて、完全に余談ですが・・・
 「白い悪魔」って、もともとガンダムの代名詞のような記憶があり、調べてみたら、ゲーム「ギレンの野望」の中で「連邦の白い悪魔め!」とガトーが叫んだのが由来だそうです。それ以降アムロの乗るガンダムに「白い悪魔」という代名詞がついたようです。