E.F.S.F. MASS RRODUCTIVE MOBILE SUIT RGM-79 GM
RGM-79 GM
妻いわく「永遠(とわ)に美しく」だそうです。おなかがありません。 確かに変な絵ですがジオラマにしてしまうと見えなくなってしまう部分があるので、こうして別ページで解説します。 ■MGジムの製作 ジオラマの時代背景は「ジャブロー戦ではなく、その何ヶ月後かのトリントン基地の近くの沿岸の攻防戦」をイメージしています。 このジムは「新米で実戦経験が少ない。普段は陸地でパトロールが中心だったのにうっかり水辺に入って戦おうとしてしまったら、水陸両用モビルスーツにやられてしまった。」というイメージです。 |
○ボディの大穴はハンダゴテで開けました。この時に (1)胴体と腰、上下のパーツを熱で溶着。 (2)背中からズゴックの爪にやられているので上体を後ろにそらす。 (3)ズゴックの腕を押し当ててヒートプレスのようにしてフィットさせる。 (4)胸のダクトパーツやフロントアーマーははずせるようにしておく。 ということを同時にやっています。 ○MGジムというキットは、合わせ目やヒケが目立つので組んだままヤスリがけしたり、接着して面を整えてからパネルラインを彫りなおしたりしています。 エッチングソーの幅0.15ミリというのを多用してスジ彫りを彫りなおしています。月光さんは0.1ミリを使っているということを先日WHFで聞きました。エッチングソーは直線性にすぐれています。 ○市販のディティールアップパーツや、ベアリング球を埋め込みました。ベアリング球はボルトのようなイメージで「メンテナンスしやすい機体」をイメージしています。ドライブラシした時に浮かび上がってきていい感じになります。 ○ダメージはズゴックと異なり「新米で実戦経験が少ないモビルスーツ」のイメージなので大きなダメージをもらっちゃうところが新米機らしいところなのです。足の大きな爪あともハンダゴテの先をナイフ状のものにして付けました。 戦ったキズではなく、訓練や警備の中でついた細かいキズをアーマーの下部にいれています。ズゴックに比べるとキズは少なめです。 |
○首には拳王さんからいただいた金属パーツを組み込んでシリンダー表現としました。後頭部を削り込んでうしろにそらせました。拳王製金属パーツは、股関節や足の裏にも埋め込んであります。ジオラマにした時にはじめて、その真価が発揮されます。 ○両肩のパーツはMGガンダムver1.5のもの。これはジムの肩の形状が好きでなかったのと、デカールの貼りやすさから。MGジムやMGガンダム系はいくつか持っていて1個のキットから1個の作品を作るという発想は今はない。 ○ビームサーベルには、ver.kaのように放電線のようなものを真鍮線で作りました。ジムなどの量産機はいろいろな試作機やバリエーションがあるだろうと。 |
■MGジムの塗装 (1)エアブラシ塗装 ジムのテーマカラーはブラウンなので、ブラウン系をしこみつつ塗装。 ○胸部等のレッド: マホガニー(50%)+モンザレッド(50%) >モンザレッド(10%)+蛍光レッド(5%)+ホワイト(85%)でセンターを白っぽく >シャインレッド+オレンジ+ホワイト+蛍光レッド(多量)で軽くコート。 ○手足等のホワイト: ホワイト+ウッドブラウン >ホワイトで立ち上げ ○ダクト等のイエロー: キャラクターイエロー+ホワイト+蛍光イエロー >レドームで気持ち立ち上げ >黄橙色+蛍光イエローでコート ○間接等のグレー: Gカラーファントムグレー >ファントムグレー+ホワイト ○頭部のクリアーパーツ: クリアーブルーを外側から ○頭部内部パーツ、シリンダー: メタルカラーダークアイアンを筆塗り後、布で研ぎ出し。 ○胴体のくり貫いた部分は、最初にファントムグレーで塗装しています。 それからマスキングせずにエアブラシで塗る時にそこを“よけて”塗装しました。 (2)ウォッシング1段目 ピーチブラック(油絵具)+ローアンバー(油絵具)をペトロールで薄めに溶いて、筆で塗った直後にキッチンペーパーで叩きながらふき取りました。ズゴックと違い陸戦を中心とした機体のためブラウンよりの色にしてあります。 (3)トップコート1回目 瓶入りクリアーをエアブラシで全体に薄く噴きます。 特にデカールを貼る予定の位置を平滑化させるためにそこに集中して噴きます。 (4)デカール ・コーションデカール:バーリンデンドライデカール 1/35USアーミー用ブラック等 ・連邦マーク、EFSFなどのデカール:アルプスMD1500のプリンタで自作。 ・トリントン基地マーク:市販のガンダムデカール連邦用から。 (5)トップコート2回目 ・瓶入りクリアーをエアブラシで。 ・ドライブラシ前にデカールの段差を消すため。 ・2回目のウォッシングのためのデカールの保護のため。 (6)ウォッシング2段目 デカールの上に軽く色をのせて周囲となじませるため。 これをしないとデカールだけがきれいで、周囲から浮いてしまうためです。 (7)トップコート3回目 GSIクレオス缶スプレーつや消しを全体に軽く噴きました。 塗膜の保護とドライブラシの色をのりやすくするため。 (8)ドライブラシ タミヤエナメルカラーのバフ、ホワイトを混色しながら。 ほとんど色の付かなくなった筆で擦り付けるように色をのせていきます。 筆の動かし方で色の付き方が違う、塗料の含み具合と筆さばきに気をつけました。 (9)トップコート4回目 ドライブラシを落ちかせて色味を見るため。 GSIクレオス缶スプレーつや消しを全体に軽く噴く、仕上げ前の一噴き。 (10)ドライブラシ2回目、仕上げののウェザリング ・胴体の穴の周りやバーニア、ダクト等にエアブラシでシャドウのようにウエザリング。 ・ドライブラシはホワイトで、エッジの部分に軽く。 ・コピックでベアリング球で作ったボルトのあたりに縦方向に流すようにウエザリング。 ・ズゴックと違うウエザリングでトーンを変えました。 以上でジムは完成です。 →製作途中の画像はこちら |