ビッグ・シューター

製作・文 :RUN
使用キット :1/20 WAVE ラプター
第3回関東Ma.K.模型展示会 マイオリジナル部門出品
第14回イエローサブマリン千葉店ノンジャンル部門 大賞

 やったー、ついに俺もマシーネンデビューだ。つくりたい、つくりたい、と言っていたMa.Kモデルがついにできあがった〜、うれちー。

 前々から、Ma.K展示会のことは気になっていたのだが、Ma.K展示会を見に行けることになっていた。でも、「どうせ行くなら参加したほうが」といういつもの悪い癖というか、私らしいというか・・・というわけで、9月末に参加することを決めました。申し込み期限ぎりぎりに参加を決意。「もしもしMSV」とか金子先生の模型クラブの作品の仕上げとかいろいろあるんですが、まぁ、「なんとかなるべ」ということで。

 作品タイトルのビッグシューター【Big Shooter】は、鋼鉄ジーグにでてきた支援戦闘機の名前と同じですが、ちょうど僕の頭の中のイメージとこのタイトルがあっていたので、そう名付けることにしました。タイトルを決めてから製作を開始したほうがいい作品になるので、最近はなるべくそうするようにしています。
 ネットで検索していたら、ビッグシューターは、ゲーマーの世界では、「びっくりした」という意味らしいです。たしかに言葉の響きが似ています。Ma.Kの展示会に初参加ですが、なんか一撃与えられるものを作りたいと考え、製作しました。

■増設ページ
 (1)→製作途中画像と解説
 (2)→拡大画像
 (3)→お気に入りの写真

■武装
 上空から、下方にいる敵にめがけて、高速移動しながら爆撃していきます。
 ラプターの武器はラプターの基本装備ではないタイプのほうを使っています。こっちのほうが銃っぽいから。
 フライトユニット「ビッグシューター」にはガトリングガンを2門装備。それと小機銃が2門。マシーネンの世界で大事なことは
 ○武器をつけすぎないこと、つけすぎると強すぎて仲間はずれにされてしまう。
 ○飛行ユニットは飛びそうに見えればいい。
 という昔、HJ当時のSF3Dの横山宏先生の記事を参考にしています。

 銃口の向きなども違和感がないようにしてみましたがどうでしょうか?ポーズについては、スーパー3Dショーの速水仁司さんの「自分がかっこいいと思う造形」という言葉から、「自分がかっこいいと思えるバランス」にしてみましたがどうでしょう?
 自分がかっこいいと思える造形、塗装など、やりたいようにやってみました。自分がかっこいいと思うバランスと世間が思うかっこいいバランスが違っていたらダメなので、「かっこいいもの、かっこいい絵、かっこいい模型」などたくさん見ていくのがいいかなーと思っています。

 背面から。ミリタリーバッグはタミヤキットから。こういうのやってみたかったんですよね〜。本当は戦車とか作ってから、と思っていたのですが、こっちが先になっちゃいました(笑) バッグ類はハンブロールのダークグリーンを基本塗装した後、筆で陰影をつけ、さらにバフ等サンド系のエナメル塗料で軽くドライブラシをしました。

 今回、ドライブラシは一部にしかしていません。金子辰也先生にFAZZで「作風が古い」という指摘を受けまして、じゃ、ドライブラシを封印して別のことやるか、と。
 今回のウエザリングのメインはチッピングかな。拡大画像や実物を見た人は、わかるんですが、細かい塗料ハゲを相当いれています。

 デカールは、ラプターに付属するものと、カインさんからいただいたデカールを使用しました。キットに付属するデカールがステキなものばかりだったので、どれを使うか迷ったんですが、ブーメランとVのデカールを貼った事で部隊名も特定されてしまったようです。この機体も混ぜてやってください(汗)

 いつものように、あおりで撮影。右腕はとりはずせるようにしておきました。でないと塗装とかデカールとかしにくいし。右手の中に真鍮線を仕込ませておいて、がっちり左の銃をつかめるようにしておきました。メカ手なので人間の手のように密着はしてないですが、がっちりつかんでいます。サイコガンだ、サイコガンだ、わーい(うれしい)。

 真正面から。ライン類もみんな筆で手書き。筆には味がある。エアブラシにはない重厚感と塗っている時の楽しさが。あんまりウエザリングなしの作品は僕にはないですが、ウエザリングが好きというか・・・きれいな作品は機械的な作業な気がして。こういうのだと、絵を筆で書く作業に近いんで楽しいんですよね。
 ウエザリングは、ウォッシング、チッピング、スート(すす汚れ)、オイル汚れ、マッド(泥汚れ)、サンド(砂汚れ)などをしていますが、今回はチッピングが楽しかったです。今度はガンプラでチッピングしてみたいなーと思いました。

 フライトユニットとラプターは、取り外しができるので、こういった絵も取れます。デカールやラインの効果もあり、筆で塗ってはいるんですが、結構ひきしまったかな、と思っています。

 アンテナの基部についてるのは、付属のスプリングを、びよ〜ん、と伸ばして接着。なんでも使えるものは使います。

 ウエザリングしすぎちゃって、デカールを貼る場所がなくって困ってこういうところ(右すね)に貼ったりしています。いろんな角度から見て情報量の差がないように、と考えました。
 動力パイプですが、溶きパテと塗料がついてちょっとゴワゴワしてしまいました。もっとなめらかなラインが出るとよかったと思っています。

 ラインのところに、チョンチョンとでっぱりがあるんですが、筆がすべったわけではなく、「なんか、でっぱりが欲しいなー」という自分の感性に身を任せて(笑)。現場で塗装されたものなので、こういう遊びを隊員がいれてもいいではないかと。
 塗装やマーキングについては、過去のモデルグラフィックスの作例やイラストが参考になりました。

 そしてフライトユニット、「ビッグシューター」。この機体はビッグシューターというのですが、ラプターがのった時のコードネームもビッグシューターということで。

 頭の中では、こいつがジャングルや森の中、湿地帯を高速移動して、ラプターを支援するのです、無人戦闘機でラプターの脳信号と音声コントロールで動きます。
 「こい!ビッグシューター!」



 第14回イエローサブマリン千葉店のノンジャンル部門で、本作品が大賞をいただきました。楽しく作れた作品で、さらに賞までいただいてうれしかったです。この作品は「これでいいのかな?」なんて思いながら作った作品だったので、一定の評価をいただいたことは今後のはげみになりました。ありがとうございました。
 [RUN] (2007.03.03 コメント追加)