No.159 たのもうさん[firstAge]の1/144「アーガマ隊」120位(5票)
|
| たのもうさんの1/144「アーガマ隊」。 ガンダムチームじゃなくて、アーガマ隊なのね。 うしろにスケール違いの小さなアーガマを配置していることから、遠近感を利用したジオラマ的演出であることがわかる。 遠近感といえば横山オサムさんの「DISTANCE」にまで話を戻す。「DISTANCE」では、スケール違いのザクを利用して遠近感を狙っていた（そこに気づかず、上手く撮影できてないけど）。 この作品の場合は、すぐに作者のアピールポイントである「遠近感」には気がついた。 しかし、前から撮影するとアーガマがほとんど写らない（１枚目）。まずここが問題。もはや気持ちで補正するしかなかった。 したがって、撮影高度を変えて撮影してみた（４枚目）。なんとか後方のアーガマからモビルスーツ隊が発進しているように見えた。支柱もうまく消えている。飛び立ってから少し距離が離れたという感じ。ただし、モビルスーツのイケメン顔が見えないので、仮にこの角度狙いだったら百式とマークⅡは見上げたほうがよいということになる。それぞれのモビルスーツの進行方向は前なのか？上なのか？そういうことも検討要素に入ってくる。 「DISTANCE」とこの作品、二つに共通することがある。写真を撮影する際に、適正角度がわずかしかないのだ。その適正角度にカメラマンが気づかなければよい写真が撮れない。作者が適正角度を意識しないで配置したのであれば、距離感アピールは無駄になってしまう。だから、狙った角度どおりになっているかを自分で最初に撮影して、チェックしてから配置しなければならない。 また、ベースワークにも問題がある。宇宙空間イメージのようだが、海面に見えてしまう。逆にここをいかす。海面を強調して、水しぶきを立てながら移動するモビルスーツと、空を飛ぶアーガマ。見下ろすのではなく、見上げるように配置していたら・・・？ すべてを逆転させる・・・もしガンダムの足元から見上げる角度で配置していれば、支柱も気にならない位置で撮影できたのではないか？ 手前のガンダムから扇状にモビルスーツを配置していたら、いい絵が取れたのではないか？ウェイブライダー、メタス、Gディフェンサーは機体の腹をみせるぐらいのほうがノビノビしたのかもしれない。マーク２と百式はアーガマから降下し、着水直前にブーストをかける・・・みたいな。 水煙を巻きあげ、戦闘機が飛び交い、上空のアーガマと、会場のきらめく照明でいい写真がとれた・・・かもしれない・・・・仮の話だが、支柱の立て方一つでえらいビジュアルの違う作品になったのではないか・・・と思われてたまらない。 まぁ、そこまで考えてなかったかもしれないが、誰かに何かを伝える時は、伝えたいことが決まってないと伝えられない。 |
