強襲型水陸空用モビルスーツ
ハイパーグーン “グレゴリー

製作・文 :RUN
使用キット :1/144 モビルグーン,1/144 HG カオスガンダム
第17回イエローサブマリン千葉店ホビーコンテスト ガンプラ小型部門出品

■第17回イエサブコン対策
 次のイエサブコンにG2000が千葉に乗り込んでくる、という情報を聞きつけた。そこで、ミクシィのコミュニティを使って「次のイエサブコン、千葉軍団で何か企画をしませんか?」という話を千葉軍団メンバーにふったところ、みんな反応がなーい(汗)。唯一TAKUさんが「もう作り始めてるんでオレのスペシャルモビルスーツ部門しかダメです!」という反応があったので、多数決(?)で「オレのモビルスーツ部門にみんなで出そう!」ということにした。

■おれのスペシャルモビルスーツ部門とは
○夏コン特別設定 おれのスペシャルモビルスーツ部門
 自分専用にカスタマイズもしくは新造したモビルスーツにてご参加ください。これはモビルスーツだ、と自分で言い張れればガンダムの世界観からちょっと脱線してもOKです。あくまで自分専用がポイント!(この部門のみスケール不問、他のガンダム部門に出品している方もOK)
 なるほど、自分が搭乗するモビルスーツということか。であれば、かっこいいモビルスーツを作りたい。

■最初のイメージは紅蓮弐式
 最初はMGジムカスタムをいろいろいじっていたが、どうも“のらない”ので、再考・・・。
 (1)シルエットが面白い
 (2)パーツ数が少ない
 という点から1/144モビルグーンを使用。ノートにイラストを描いてイメージから入ってみた。両腕にクラッシャーな豪腕が付いていて、背中にバックパックがあるグーンのイメージが浮かんだ。この時点では、輻射波動を持つ紅蓮弐式のような赤いグーンを考えていた。

■クラッシャーな両腕を選ぶ
 ヴァルヴァロの腕、ズゴックの腕などをあてがってみたが、どうもイメージと合わない。ジャンクボックスから探したHGカオスガンダムの両足がベストマッチング!武装名は「カオスブレイカー」だ。カオス太ももをエポパテで形状変更し、3ミリプラ棒をさし、グーン用のボールジョイントをうまく使って、肩に接続。よく動いていい感じ!
 ヒザ間接は「動きそうなディティール」を加えただけ。しかし、腰間接はウェーブのBJ06とプラサボ06、股間接はBJ05とプラサボ05をはめ込んで、力強いポージングと可動範囲の拡大を計った。またまたいい感じに動く!
 背中にも何かつけようということで、サンダーバード2号(バンダイ 映画版)をエネルギータンク兼ブーストパックとして装着してみた。ザクウォーリアにも「ウィザードシステム」があるので、グーンにもありかな、と思った。特にカオスブレイカーはエネルギー消費がある武器なので、バックパックが必要と考えた。また、短時間ではあるが、空中飛行も可能とした。サーファーが背中にボディボード背負っているみたいでいい感じ。
 シルエットが決まれば、早い。スジ彫りの彫りなおし、ディティールの追加などを楽しくやっていく。締め切りを考えてほどほどでやめた。ディティールにはセイラマスオさんのマスオディティールや、大角基夫さんの大角ディティールを参考にしてみた。腰アーマーはエッジにスジ彫りをいれて2重装甲だ!(治具を作ってやったら簡単にできた)

 全身にわたって、BMCタガネ(超硬タガネ)でモールドを彫り込んでいます。私はすべてのサイズを持っていますが、非常に便利です。よく使うのは0.2ミリタガネですね、やっぱり。
 また、1ミリと2ミリのピンバイスを使ってボルトモールドを点在させ、アクセントにしています。よく見るといろんなところを彫っていますので、実物を見る機会があればよく見てやってください。

■予定より地味な色味になってしまった
 「溶きパテ筆塗り→600番の耐水ペーパー→エアブラシによるサーフェイサー噴き」を繰り返し、均一なグレーになるまで繰り返す。ここでできた表面の状態がそのまま塗装後の表面と近い状態になるので、時間のゆるす限り丹念にやった。
 溶きパテは、「タミヤ サーフェイサー(ビン入り40ml)」というのを筆塗り、耐水ペーパーは貼ってはがせる両面テープを使って金属板に貼り付けて使っています。

 塗装ですが、最初は派手なオレンジみたいな色で塗ろうと思っていたのですが、「そんな目立つ色は戦場で標的になってしまう」と考え、余っていた塗料をマゼマゼしていたら、メインカラーAができた。塗ってみたらいい感じだったので、それにあわせるように各色を決めていった。塗りながら考えるという・・・乱暴な感じだが、結果オーライだ。
 メインカラー@:自家製ベースブラック→306番グレーFS36270
 メインカラーA:余っていた塗料を混ぜ込んで作ったブルーグレー
 メインカラーB:ネイビーブルー+ホワイト
 メインカラーC:18番RLM70ブラックグリーン+ホワイト
 他にはシャインレッド、シルバー、黒鉄色、など(すべてGSIクレオス)。
 細部は、エナメルのライトシーグレイを筆塗りした。

 EX-クリアー(ガイアノーツ)で全身をコート後、墨入れ、デカール貼り。
 墨入れは、タミヤエナメルを混色して作った赤茶系の色、混ぜ込みすぎて、伝統のうなぎのたれみたいな具合なのでレシピは不明です。
 デカールは、ヴァーチャロン用デカール、ガンダムデカール、そして百太郎さんに特別に作ってもらったコーションデカールなどを貼りました。モノアイはキット付属のシールです。

 モビルスーツの名前は、ハイパーグーン「グレゴリー」。グレゴリーには『見張るもの』『警戒する』といった意味がある。このモビルスーツは拠点防衛の最後の砦としても活躍するし、自ら攻めることもできる、そんなイメージ。

 足の裏、おまたの尾びれ(?)はプラ板、エポパテ等で埋めました。

 背中のバックパックには、上空からの敵に見つかりにくいように、ホワイトで迷彩を入れてみました、でも、勢いでギャルデカールを貼ってしまいました、迷彩効果がさがった(笑)。迷彩はブルーグレー→ホワイトで迷彩→再度ブルーグレーでトリミング、という手順で塗装しました。濃い色でトリミングすると色がまとめやすい気がします。
 プリティデビルのデカールは、湾曲しているうえにスジ彫りもある場所でしたが、マークソフター(GSIクレオス)を使ったら一発できれいに決まりました。

 背中はノーマルグーンにもできます。迷ったけどコンテストには「ギョっとする」要素が必要なので、オリジナルバックパックのほうで行くことにしました。

 ノーマルグーンとの比較。こうしてみると全然別物だ。グーンかっこいいなー、気がつけばグーン4個も買っていて、あと2体あるよー。またなんか作るぞー(笑)

 今回の作品、自分では気に入っています。コンテストで賞にはいるかどうかが問題なのではない、自分が好きと思える作品ができたかどうかだ。

 →製作途中の様子(解説付)

 [RUN] (2008.08.16 UP)