GUNDAM ZZ MOBILE SUIT VARIATIONS
MS-06DRC DESERT ZAKU ROMMEL CUSTOM

製作・文 :RUN
アドバイス: チコブル(妻)、タマ(長女)
使用キット :1/144 HGUCガルマ専用ザクU、FGザクUS型
2007年 「もしもしMSV」 参加作品

 製作途中の写真を撮影していますのでみてやってください。
 改造部分がわかりやすいと思います。

 このデザートザクロンメルカスタムという機体は、
 1 左右の肩パーツ
 2 脚部の独創的なライン
 3 頭のコブ
 4 口のダクト
 5 腰部前方のダクト
 このあたりを制すれば勝ちだ、と思い、まずそこを工作しました。
 時々、「う〜ん、かっこいい、これでもいいかな?」と思ったりするのですが、自分の中で少しでも「もっとこうしたほうがいいかな?」と心がつぶやいたら、その心の声に従ってがんばっていきます。「あえて省略」なんてのはダメということで。「心の声は天の声」っす。

 0.3mm鉛板をつかったところ、エポパテをつかったところ、プラ板を使ったところ、わかりやすいと思います。
 ところどころ黒いところは、WAVEの「黒い瞬間接着剤(高粘度タイプ)」です。普通の瞬間接着剤より強度があり、パテ状になるので大活躍です。ちょっとお値段が高いのですが、作業効率を考えると非常にすぐれた製品です。もちろん、瞬間硬化スプレーと併用して使いました。

 正面から。口バシのスリットがよくわかると思います。内部も奥深くまで掘り込んであるのですが見えないっすね(汗)。ショルダーアーマーの角の色が違うのが面白い。3体分のザクを使っているためです。

 背中から。拳王バーニアは完成版と違うものが付いています。リアスカートが延長されていることがわかるかと思います。

 サーフェイサーによる表面処理チェック中の写真。これだけ加工すると、キズ修正が大変なのですが、それも模型の楽しみと思って、一生懸命傷を消していきます。とにかく、名古屋に持っていくと、みんな相当じろじろ見ると思うので、スキをつくらないようにがんばります。通常のコンテストよりある意味きびしい審査が入るのかな、と。

 結構なパーツ数。がんばって塗装します。
 形状によって持ち手の先を変えています。

 設定画に色味をあわせるため、色を試行錯誤します。妻や娘にまでチェックを頼みます。
 「似てる?」(RUN)
 「う〜ん、ちょっと違うな」(長女タマ:5歳)
 「これならどう?(RUN)
 「う〜ん、まぁまぁかな」(タマ)
 「どれがいいかなぁ?」(RUN)
 「これがいいんじゃない。」(タマ)
 というアドバイスのもとに決められた色がこちら。
柿色・・・オレンジ+ウッドブラウン+ホワイト
山吹色・・・黄橙色+ガンダムカラーグリーン4(単品売り)+ホワイト
肌色・・・313イエローFS33531+キャラクターフレッシュ2+ホワイト+ウッドブラウン
動力パイプ・・・リックドム用パープル+ホワイト
武器・・・ガルグレー
手首・・・シーグレー(これだけハンブロール筆塗り、他はGSIクレオス)
間接・・・ブラックグリーン

 基本塗装後、ウォッシング。タミヤエナメルのフラットブラック、フラットブラウン、レッドブラウンをタミヤの専用溶剤で薄めたものを筆で塗った直後にティッシュペーパーでたたきながらなじませます。シャビシャビに塗ってしまうとパーツが割れまくりますので、注意深く慎重にやります。

 デカールがガンダムデカールを各種使いました。

 デカール後、GSIクレオススーパークリアー(ビン入り)を噴いてデカール面を保護して、面をつなげてから、スーパークリアーつや消し(ビン入り)を噴きました。すべてエアブラシによる作業です。ホコリが付いていたら、作業を止めて乾燥させてから筆で払いとります。塗料の濃度を薄めていれば、この方法でホコリ対策はできるかと思います。

 もうすぐ完成。こういうところで、「光沢もいいなぁ」「ウエザリングはもういいかなー」なんて思いますが、自分の決めたとおりにやります。

 この後やったことは
(1)チッピング。ハンブロールの30ダークグリーン、34マットホワイト、33マットブラック、88マットブラウン、82オレンジライニング、32ダークグレーをパレットの上で混色しながら、GSIクレオスのラッカー溶剤でうすめながら面相筆でチッピング。長女から「パパ、ここが色塗れてないよ」と言われました。成功かな?チッピングに正解の色はキャラクターものではないので気に入った色でやりました。前回のビッグシューターはグリーン系でしたが、今回はオレンジ・ブラウン系で。
(2)GSIクレオスのリアルタッチイエロー1とリアルタッチオレンジ1でさび表現。
(3)コピックのE25で足元に泥汚れ、BV04で動力パイプに味付け。
(4)足元にGSIクレオス、ウエザリングパステルのサンド。さび汚れに同パステルセットのラストオレンジを水性溶剤で溶いて塗り付けました。パステルは塗りすぎちゃうと色が激変するので注意が必要です。
(5)足元に鉛筆を擦り付けて、指で擦って、金属が擦れたような表現に。

 思う存分ウエザリングを楽しんだのちに、スーパークリアーつや消しをエアブラシで噴いて全体をコートして完成です。ウエザリングは子供たちがまわりで遊んでいるところで、じゃまされながらやりました(笑)。そういうのが楽しかったりします。