PRINCIPALITY OF ZEON MASS PRODUCTION TYPE AMPHIBIOUS MOBILE SUIT MSM-07 Z'GOK
VS E.F.S.F. MASS RRODUCTIVE MOBILE SUIT RGM-79 GM  BATTLE SCENE DIORAM

 HEART BREAKER

作品タイトル :ハートブレイカー
製作・文 :RUN
使用キット :1/100 MG 量産型ズゴック  1/100 MG ジム
2006年1月8日(日)開催 「百鬼夜行2nd in 大阪」 会場投票第3位

 ズゴックのみによるビネット、「ノーマルモード」。
 よく、ジオラマとビネットの違いはなんですか?と聞かれるが、これが一つの答え。このノーマルモードの場合は、そこにドラマ性はうすいが、海面ベースにより作品を引き立てている。

 最初に僕がイメージをスケッチしたのは、この状態。しかし、これでは今の自分にとって「ハードルが低い」と思った。そこでジムを使うことにしたのです。

 当初はノーマルモードは想定していなくって、ジムも接着する予定だったんですが、着脱の面白さもあって、これをできるようにしておきました。

 船の模型を作る方々の多くから技術を貪欲に吸収して海面を作りました。

 この当時、とにかく水しぶきが気になって、八景島シーパラダイスやディズニーシーに家族旅行で行った時にそればかり気になりました。海はそんなに透明ではない、波は実際は「白」に見える、など、頭にイメージを叩き込みました。

 幾重にもフィルターのように重ねた海面の表現は苦労したかいがあって気に入っています。

 激しい波。何日もかかって積み上げています。

 リキテックスの場合、ジェルメディウムはジェルメディウム、ヘビージェルメディム、エクストラヘビージェルメディム(新製品)と3種類あって、すべて硬化テストをしてみたんですが、確かにエクストラあたりになると盛り上げ力は強いのですが、逆に自然な感じにならなくって、それぞれを混ぜたりして粘度調節をしています。

 色付けのためのチタニウムホワイトとパールホワイトを混ぜるときはわずかな量で劇的に色が変化してしまうので、注意が必要だと思います。

 テクスチュアジェルのグラスビーズとレジンサンドを使っていますが、それだけでは色はつきません。最初は乳白色なのでいいかもしれませんが、乾くと無色に近くなってしまいます。

 岩も当初ドライブラシだけの予定でしたが、色味に変化をつけるためにコピックで味付けをしています。わずかな色の変化を加える事でリズムがでたりすると思っています。

 これはこれで、作品として十分成立すると思います。
 撮影はこれが一番しやすいです。ジオラマ(ビネット)は個人で作るとしたら撮影環境や住宅環境、製作中の取り回しの問題など考えるとこのくらいがサイズ的につくりやすいです。