GENERATION-UNSUBDUED UNCLEAR-DRIVE/ASSAULT MODULE COMPLEX
ZGMF-X13A PROVIDENCE GUNDAM

製作・文 :RUN
使用キット :1/144 HG プロビデンスガンダム
第9回イエローサブマリン千葉店ホビーコンテスト出品

 このページでは、プロビデンスガンダムのベース製作に焦点をあてて解説します。
 (→キット製作はこちら)

【ガムテープを斜めに切断】
 何か手近なものでベースを斜めにする方法はないかとあたりを見回す。ガムテープの芯がサイズ的には丁度いい。少しついていたテープをひっぺがし、線もひかずにピラニアソーでギコギコと切ったらきれいな斜めにならない(汗)どうもガムテープのスジがジャマしたらしい。大型カッターで削って調整しました。
※きちんと線を斜めに引くには洗面器に色付きの水を張ってそこに沈めると上手くラインが取れます。

【発泡スチロールを接着】
 家電製品を固定する発泡スチロールから平たいところを選んで、私の大きな手で「メリッ」っともぎ取ります。ガムテープの芯と発泡スチロールを木工ボンドで接着。プロビデンスの立ち位置も同時に決定します。木工ボンドが固まってから次の作業。

【ディティールを付ける】
 発泡スチロールにいろんなジャンクパーツやらプラ板、プラ棒をつけていき「宇宙にただようスペースコロニーの残骸」っぽくしていきます。珍しいところではドグ・マック(イデオン)やマクロス基地セットのパーツなどが使われています。だいたい木工ボンドでつけています。特に足元の質感の異なるところは1ミリプラ板、ここに2ミリの穴を開けて固定軸をとおせるようにしておきます。発泡スチロールのままだと軸がぐらつくからです。

【テクスチュアをつける】
 各パーツが固まったら、「リキテックス テクスチュアジェル セラミックスタッコ」というのを筆で塗りつけます。水性アクリル系の塗料の一種です。
 この作業はなぜか長女(2歳7か月)もお手伝い。二人で大きな筆で塗りつけていきます。「おお〜い、そんなに厚く塗らないでくれよ〜」などと考えつつ仲良く塗ります。たたいたりなぜたり場所によって塗り加減を変えました。
 このセラミックスタッコが乾いたら真鍮ブラシで塗り付けすぎたところをはじき落として調整しました。

【コロニー残骸の塗装】
 シタデルカラーというアクリル系の塗料を使用しました。本来フュギュアなどの塗装に使用するものですが、発泡スチロールなどはじきやすい素材への食いつきがいいんです。筆で陰影をつけながら塗り残しのないように塗装しました。
 ウォッシングもこのシタデルカラーを水に薄めてササッと。
 仕上げにパステルをアクリル溶剤で溶いてドライブラシ。エナメル塗料だときりが無いのでパステルでやりました。このパステルによるドライブラシは本体にも軽くほどこしています。

【ベース枠の塗装】
 ベースはコトブキヤのメカニカルベース。メカニカルベース【フライング】とサイズが同一で並べたときの感じがいい。価格も安く使いやすい。

(1)表面にペーパーをかけてからサーフェイサー1000を噴く。
(2)ウッドブラウン(ラッカー)をエアブラシで塗装。
(3)フラットブラック(エナメル)を塗装、綿棒で拭き取り木目調の模様をつける。
(4)クリアーオレンジ(ラッカー)をエアブラシで塗装。
(5)GSIクレオスのスーパークリアーつや消し(スプレー)でコート。

 ジャスティスの時と同じですね。これは電撃ホビーマガジン「ぷはプラモのプ」で越智信善さんが紹介してくれた塗装法とほぼ同じです。木目調の模様はジャスティスの時よりハッキリ描いてみたのですが、こちらのほうがいい感じです。もちろんマスキングをしておき、最後にはがします。

【ネームプレート】
 ジャスティス同様、アルプスのMD1500でデカール状のものをつくり、アルミ板に貼り付けた。全体がかなり引き締まるので効果は大きい。いろいろなデザインを考えたが結局シンプルなものに落ち着いた。今回は影に隠れてしまうが、これがあることによって正面が明確になる。
 できることなら今回の千葉軍団SEED企画全員分のものを作りたいところだが、アルミ板の切り出しやデカールの貼り付けは意外に気を使うので諦めた。他のみんながどうプロデュースするか見てみたかったのもある。

【その他】
 ビームサーベルはグラデーションかけて塗装したけどコンテスト展示時には外しています。作っても全体のバランスの中で不要・不自然であれば使わないことも多々あります。

【あとがき】
 先日テレビチャンピオンの「建築模型王選手権」を見た時、選手たちが寝る時間を削って素晴らしい作品を完成させるのを見て、俺も何か作ることに情熱をそそいでみたくなり何日か睡眠時間を削って短期間で作った。「みんなどんな顔するかな〜?」とワクワクしながら作った。結構楽しかった。それが私のやるになっている。

 (2004.08.13 UP)