MOBILE SUIT GUNDAM SEED
ZGMF-X09A JUSTICE GUNDAM

製作・文 :RUN
使用キット :1/144 HG ジャスティスガンダム
第9回イエローサブマリン千葉店ホビーコンテスト ガンプラ小型部門出品

 このページではジオラマ解説をしたいと思います。
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【構 成】
 最初のイメージは下の写真のような構図を考えていました。私はよくデジカメで試し撮りして「かっこいいかどうか」をチェックします。

 ベースをジオラマ化することは迷ったのですが、何か自分らしさというものを作風に盛り込むとしたらと考えた末のアイディアです。ベースとキットを分けられるので、千葉軍団でSEEDガンダム揃い踏みにも対応できるかな、と。

 サーベルは左手で持つのが変則的でかっこいいかな、なんて思ってました。つい勢いでこの左手を「AFTER SNOW(SEEDコンペ)」のストライクダガーにうっかり使ってしまったので、最終的にはサーベルは右手持ちとしました。

 で、完成状態としては下の写真のようになりました。力強さではなく躍動感を演出するべくせっかく作ったシールドは涙をのんで使用せず。ファトゥムーOOも正面から見て面が広く見えるように配置。私のイメージどおり。

 ファトゥムーOOが合体する直前というか、ファトゥムーOOから飛び降りたところか微妙ですが、まぁだいたいそんな感じ。正面から見た時がもっともかっこよく見えるように微妙に調整しています。
 この角度からではメカニカルベース【フライング】が入っているのがわかりにくくて面白い。敵も2体くらい作って大きなベースにでもしようかと思ってキットまで買って検討したのですが、予想以上にでかいベースになりそうで却下。完成しなかったらやばいし。

【ベースの製作】
○メカニカルベース【フライング】をまず塗装。
 表面処理→缶サフ1000番→ウッドブラウンを塗装
 →エナメルのフラットブラックでウォッシング、木目調にする。
 →アクリル塗料のクリアーオレンジを吹き付ける。
 →缶のつや消しトップコートを吹きつける。
 やや失敗したのは、ウォッシングの際に拭き取りすぎたかな、と。木目調の予定なんだがほとんど木目が描けていない感じになってしまいました。塗装後、タミヤのマスキングテープでマスキングしてベース作成に入ります。

○コルク片で岩肌を作る。
 市販のコルク片を腕力で“ぶっかいて”小さな破片を作り、それをベースの上で再構成しなおします。木工ボンドなどを使用して適当に接着していきます。これだけですとコルクとコルクの間に隙間が出来てしまうので、パジコ社のクレイドという土の色をしている粘土で隙間を埋めて、更にコルクと同様なモールディングをスパルチュラでしてやります。結構楽しかった作業です。
 完全乾燥後、ハードパステルを粉上にしたものをアクリル溶剤で溶き、ドライブラシをして全体をなじませました。
 更にところどころにフォーリッジクラスターという鉄道模型用の着色スポンジをちぎってやはり木工ボンドで貼り付けました。

 樹木は鉄道模型用の完成品を加工。TOMYから出ている「TOMIX 8712 Scenery Trees 雑木(4本セット)」という商品です。自作してもよかったのですが、今回はお手軽に。
 金属線が中に入っているのでニッパーで枝ぶりを不規則にして既製品っぽさを薄め、タミヤの缶スプレー、オリーブドラブで塗装し、乾燥しないうちにグリーンのパウダーを振りかけました。

 ファトゥムーOOを支えている金属線は2ミリのアルミ線です。自動車の塗料のシルバーで強固な塗膜を作り色ハゲ防止対策をしました。透明にするか、ブラックにするか、などと色々悩んだ末に、ちょっと確信犯的な色にしちゃいました。

 どの角度から見ても一応、ポスター的ではあるがおかしくないように全体を見回しながらフォーリッジクラスターなどを配置しています。横から見るとメカニカルベースの支柱がバレバレですね(笑)

 上の写真はジオラマを後ろから見たところなんですが、このセンター部分などはほとんど粘土(クレイド)で作っていますが、コルクと上手くつないだのではないかと思っています。

 プレートの文字もアルプスMD1500で作成。金属板は専用のハサミで自分で切り出しました。金属板のすべてをデカールで覆っています。デカールの段差などわからないようにということで。
 左右の釘はかなり“飾り”の要素が強く、実際は両面テープで浮き上がらないようにガッチリ固定しています。

【あとがき】
 あんまり目立たないかもしれないけど、細かくいろんなアイディアを投入してみました。
 最近思うのは、「自分がイメージしたとおりに完成したか?」という点に注意し、自分のイメージを強く描いて作業をすすめているのですが、そういう意味ではかなりこれはイメージどおりの絵が作れたのではないかと思っています。