【自宅にてネタを考えることから】 このコンペは、一日(8時間)で「組立→整形→塗装」を行うのが趣旨であるが、メインキット以外はサフ(下地処理)まで準備してかまわない、ルールなので、結構準備しちゃいました。特にジオラマの場合は、配置が重要なので「ああでもない、こうでもない」とやっているうちに形になっちゃいました(汗)。 ベースは市販のデコパージュ(渋谷の東急ハンズで500円程度で購入)。 発泡スチロールは、積層した後、指でちぎって山の斜面のようにしました。 メインキットのダガーは、ルールどおり接着のみ。 ジンは瞬間接着剤で接着し、ピラニアソーを使用してポーズチェンジ。 樹木は鉄道模型用のものを並べて“感じ”をつかんでおきました。 ちなみにここまでの作業は3時間程度。 イメージを考えている時間のほうが長いですね。 |
2体作成するのですが、塗装の手間は1体分ぐらいにおさえたいと思い、ダガーは片腕がもげている、ジンの背中は塗る必要がないのでこの配置、構図が丁度いいと思いました。ジンはダガーのライフルを奪い、ダガーはジンのソードを奪っています。勝ったのはダガーという設定です。 雪景色にするかどうかは大変まよったのですが、一本の木を白っぽくしたらいい感じだったので、雪景色にすることに決定。 【会場にて】 自宅での状態から更にすすんだのは次のとおり。 ベースにはウレタンニスを塗り、タミヤのマスキングテープでマスキング。 ジンは改造パーツ扱い(?)で缶サフでサーフェイサーを噴きました。 すでに自宅と配置がいろいろと違っていますね(汗) |
【作業開始】 ここから8時間で完成に持っていかなければならない。 最初の1時間はダガーの加工整形。耐水ペーパーでどんどん合わせ目を消していきます。やはり模型的な面白みということでウェーブのディティールアップパーツやらアンテナを真鍮線におきかえたりしました。指先の表情は重要なのでソードの持ち手はハイマニに替えました。 破壊された右腕は単にパーツを外すだけでなく、ジャンクパーツを詰め込んだりしてそれらしくしてみました。 塗装前の下地処理として、タミヤのチューブ入りパテをラッカーシンナーで溶いて塗りつけました。いつもならパーツを洗浄してからやるのですが、細かいことは気にしない! 【地面の下地づくり】 午前中の最後の作業、地面の下地づくり。雪景色にするといっても一応地面もつくります。透けて見える土の色にこだわりたかった。リキテックス社下地用アクリル塗料のバーントアンバージェッソを塗りつけ、赤玉土を茶漉しでふりかけました。 なんとなく乾燥した苔も適当に配置してみました。 この作業は20分ぐらいでしょうか。コーラの容器には水が入っています。 |
【キットの塗装】 ダガーはダークイエローとオリーブドラブ。 ジンはレッドブラウン、レドーム、ダークアースなど。 すべてラッカー塗料を使用。 油彩(ブラックとアンバー系)をペトロールで溶いてウォッシング、パステルによるウエザリングをしています。パステルは全体をつや消しにしてくれてよかったです。 本当は、もっと塗り分けて、できれば迷彩とかドライブラシとかしたかったのですが時間切れ。 ベースとキットの接着は2ミリアルミ線を使用。 【雪の表現】 雪は石膏と重曹。予定より大雑把になってしまいました。本当はもっとふっくらと雪を表現できると思ったのですが、石膏のコントロールが難しかった。 樹木は鉄道模型用の樹木キットを使用。芯にゴム系接着剤(コニシG17)でフォーリッジを接着し、石膏を塗りつけて熔けかけた雪を表現してみました。割り箸で塗りつけただけです。 |
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【あとがき】 ああっ〜つ!シールドさし忘れた〜っ! せっかくダメージ表現して塗装までしたのに〜(残念) 雪がもう少しふっくらした感じなる予定だったのですが、だらっとした感じになってしまいました。またキットの塗りも大雑把だったかな。 うちの妻、チコブルからは木の大きさが大きすぎるのではないか、という指摘を受けました。うむ、ちょっと大きいかも。 今回僕が一番こだわったのは“全体の印象”です。それぞれキットの加工、地面の下地処理、キットの塗装、雪の表現と各工程があるのですが、時間で区切って納得いって無くても次の工程に進み、時間内で全体の印象として完成させたいということで、そういう点では、一定の成果をあげることができたのではないかと思います。 今回は、制限時間8時間の中でどこまでのものができるか一つの挑戦だったのですが、この作品については結構いっぱいいっぱいでがんばったかな、と思いました。 ちょっと汚いところもあるのですが、自分ではこの作品を気に入っています。 (2004.04.27 RUN) 投票の結果、第2位ということになりました。大変感謝多謝です。 全体としては「一日でディオラマ作るのすごい」というコメントが多かったのですが、「やはり「戦闘の後なのに地面が荒れていない、地肌がむき出しになっているところや足のふんばった跡が欲しい」というコメントがそのとおりだと思いました。あと10〜15分あればできた作業だっただけに残念です。ですが、思い残しがあればまたそれも次にいかせます。 (2004.05.01 RUN) |