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■RUNによる作品解説 2025年4月26日(土)〜27日(日) 埼玉県、草加市文化会館で開催されたセイラマスオオフ会にて、セイラマスオさんの1/144 ガンダムを撮影させていただきました。 使用キットは、1/144 HGUC RX-78-2 ガンダム(HGUC REVIVE)です。2020年6〜7月頃に製作された作品で、セイラマスオさんがX(旧Twitter)を開設して最初に発表された記念すべき作例でもあります。 マスオさんご本人から「Xをはじめます」と伺った際は、私はとてもうれしく思いました。スマホも持っていなかったマスオさんが世に出ていくんだ!と。 さて、工作面を見ていくと、頭部はマスクの位置調整を行うため、赤いクマドリ部を狭くし、干渉する箇所を削り込んでマスクを上方へシフトしています。目つきを鋭くするための非常に効果的な工作です。ヘルメットの前後幅増し工作と合わせて、精悍な小顔に仕上げられています。細かい作業ですが、顔の工作は作品全体の印象を大きく左右するため重要なポイントですね。 プロポーション改修ではスネを大胆に延長。フロントアーマー延長に伴い、全体のバランスを取るため股間部を短縮しています。さらに股関節軸の先端・内側にプラチップを貼り、脚の接続位置を外側へ移動することで力強い立ち姿を演出しています。股関節の強度もしっかり確保されています。 スミ入れについて、セイラマスオさんのように水性塗料の淡い色合いで基本塗装を行う場合は、黒などの強い色を避け、本体色より少し濃いめの調色(ブラウン系・焦げ茶色等)が用いられています。これにより淡いトーンを損なうことなく、精密なスジ彫りラインを際立たせています。 スミ入れの塗料には、100円均一ショップ等でも手に入る一般的な水性絵の具(アクリル系)を、水道水とごく微量の洗剤(界面活性剤入り)で溶いたものを使用しています。洗剤を入れすぎると泡立ってしまうため、ほんのわずかに加えるのがコツです。 絵の具によるスミ入れはエナメル塗料に比べて流動性が低いため、事前にスジ彫りを深くしっかりと彫り込んでおくことが必須となります。しかし、溶剤浸透によるプラの破損(割れ)が一切起きないため安心して作業できる点や、失敗しても水拭きでリカバリーできる点が大きなメリットです。 セイラマスオさんはリビングモデラーとして、普段の居間で工作されているとのことですが、長年培われた高い技術と工作精度には圧倒されます。模型専門誌の王道的な技法にとどまらず、現在では塗料メーカー各社も水性塗料を推奨している流れを考えると、手軽さと安全性を両立させた一つの原点的な手法とも感じられます。 本作品は、的確なプロポーション工作と淡く美しい塗装表現により、往年の「GUNDAM FIX FIGURATION」を思いださせます。1/144キットでありながら、ここまでの世界観と完成度を表現できる技術力にはいつも感心するところです。 [RUN](2026/11/05 UP) |