第19回イエローサブマリン千葉店ホビーコンテストを終えて

 第19回大会の結果です。
 これは、私が私的にメモをとり、レポートしているものです。


○総合大賞
 ・「クシャトリア」(斉藤一さん) 42票
 ガンダムユニコーンのクシャトリアを1/144でフルスクラッチ!バキュームフォームに初挑戦したとのこと。HGUCキットが発売される前に激作!n.bloodさんや上原みゆきさんに製作途中の状況でアドバイスを受けながら製作していたようですが、HGUCよりかっこいいのでは?と思ってしまいました。うわさのシイタケディティールが盛りだくさんでした。

○ガンプラ大型部門
 ・金賞 「PHANTOM PAIN」(hirobrookさん) 37票
 ・銀賞 「1/100 MG真武者頑駄無」(ヘポマーロウさん) 36票
 ・銅賞 「引き際は鮮やかに(MGグフver.1.0)」(ガルマさん) 27票
 金賞は、hirobrookさんの作品。グレー系の迷彩がほどこされた1/100ストライクノアールガンダムとカオスガンダムがジャングルの上で戦闘している様子。hirobrookさんは、今回作品を4つ出しているのですが、すべて「ジャングル表現のベースの上でグレー系の迷彩がほどこされたロボット」という構成でした。
 銀賞はヘポマーロウ(ヘポマロ中佐)さんのMG真武者頑駄無。前回のMGシナンジュ同様、キットを丁寧に塗装されていました。金色の色の感じがステキでした。
 銅賞は、ガルマさんのMGグフ。MAX渡辺さんのグフのようにたくましくチューンナップされた作品。かなりの技術力を感じました。この作品が僕は1位かなーと思っていましたが、なかなか票の動きを読むのは難しいですね。
 イエサブの店員さんによると「ジオラマに票が集まりやすい傾向にある」ということでした。

○ガンプラ小型部門
 ・金賞 「割り箸ガンダム」(轟月さん)22票
 ・銀賞 「スーパーZZ」(池田さん)20票
 ・銅賞 「1/144 HG ケンプファー」(福井さん)20票
 金賞は轟月さんの割り箸とつまようじで作られた極小ガンダム。小指くらいの大きさのガンダムで、色は塗装ではなく割り箸を火であぶった色味のみ!すごい!これってガンプラ?(笑)
 銀賞は、池田さんのスーパーZZ。小林誠さんのZZを思い出させる作品でした。アルケーガンダム、ダブルオーガンダム、ギャプラン等のパーツを使って作られたとのこと。
 銅賞は、福井さんのHGUCケンプファー。シルバーのウエザリングがよかった。15歳。

○スケール部門
 ・金賞 「M2A2ODS」(たけしさん)31票
 ・銀賞 「銀輪部隊南へ」(荒川眞さん)23票
 ・銅賞 「降魔の剣の武士と」(佐藤陽一さん)22票
 金賞は、千葉大模型同好会のたけしさんのデザートブラッドレー。僕はデザートカラーの色味が気に入りました。海兵隊のフュギュアもあってステキでした。千葉大模型同好会の面々はコツコツ出品されていて偉いです。
 銀賞は、常連の荒川眞さんの1/144ジオラマ。
 銅賞は、佐藤陽一さんの零戦の着艦直後のジオラマ。佐藤さんは前回もゼロ戦のジオラマで入賞されています。

○ノンジャンル部門
 ・金賞 「新轟天号」(安西あつおさん)25票
 ・銀賞 「ギロロロボ改」(hirobrookさん)24票
 ・銅賞 「ざしきわらし」(Ver.K)19票
 金賞の安西さんは、前回ガルマンガラミス艦でやはり入賞されています。ゴジラファイナルウォーズに登場した新型轟天号、戦艦愛。
 銀賞のギロロロボ改は迷彩のギロロロボがガナーザクウォーリアの武器を持っていて、ジャングル風のベースの上に立っているという作品。ベースは模型に接着されていないようですが、ジオラマというより豪華な展示台という感じでしょうか。
 銀賞のざしきわらしは、ケイティさんの作品。細かい解説はなかったのですが、おそらくスカルピーでフルスクラッチされた作品かと思います。水木タッチ、すごいな。造形力がある人です。

○80年代部門
 ・金賞 「ラストレッドショルダー」(斉藤誠さん)33票
 スコープドッグとブラッドサッカー。ボトムズ系の元キットはわからないのですが、かっこよかったです。

○課題部門 マクロスメカ部門
 ・金賞 「RVF-25 with ゴースト×3」(まさろすさん)31票
 私はマクロスFを見ていないので、よくわかりませんが、バンダイの変形キット、レドームもあって作るの大変そう。こういうゴースト(小型戦闘機)が出てたの?
 ・ハセガワ特別賞 「VF-1A」(reiさん)

○ジュニア部門
 ・「ゴーイングメリー号」(みずきさん)21票
 ジュニア部門は、今回は私の娘3人と、百太郎さんの息子さんの4人が出品。私の二女の作ったメリー号が金賞でした。ワンピース愛、サンジ愛にあふれる一品でした。

○店長特別賞
 ・「ムービーリアリゼーション」(しんさん)
 教育テレビのストレッチマンをムービーリアリゼーションのフュギュアを素体にして作成。
 妻と娘はこのキャラクターを知っていました。

【後 記】
■出品数(カッコ内は大会数)
○総出品数は69(13)、80(14)・82(15)・86(16)・111(17)・87(18)・80(19)
 減少傾向にありますが、また増えてくるといいなー。

■各部門出品数(カッコ内は大会数)
○ガンプラ大型部門 23(14)・13(15)・24(16)・26(17)・26(18)・15作品(19)
○ガンプラ小型部門 18(14)・20(15)・24(16)・36(17)・27(18)・19作品(19)
○スケール部門 無(14)・18(15)・9(16)・10(17)・11(18)・15作品(19)
○ノンジャンル部門 21(14)・20(15)・12(16)・15(17)・11(18)・13作品(19)
○課題部門 14(16)・11(17)・11(18)・9作品(19)
○80年代部門 5作品(19)
○ジュニア部門 4(14)・0(15)・3(16)・1(17)・1(18)・4作品(19)

■入賞作品以外で私が気になった作品
・スズキさんの1/144クラブタイプ。かっちりした作りでよかったですが、間接が未固定。このくらいの作品だと間接固定したほうがいいかな、と思いました。
・JINさんのMGリックディアス。グリプス潜入の様子をジオラマに。ジオラマということでしたが、リックディアスを正面向けて、もっとリックディアスの良さを全面に出したほうがよいのでは、と思いました。
・ken5さんの「北アフリカ戦線 ザクウォーリア」。フロントスカートの長いところなんか、近藤和久さんの描くザクみたいなところがよかったです。
・TAKUさんのマクロス。遠近感を利用したジオラマ。撮影しないと良さがわからない作品ですが、TAKUさんが楽しんで作られた様子が伝わってきてよかったです。

■思ったこと
○ガンプラ部門が激減。今回は特にガンプラ部門での出品が減った。
○年齢層としては、2極化しているのかも。というのも以前の主流の30代前半のモデラーがそのまま年齢を重ねて40前後になってきている一方、若手が入ってきました。30代後半から40代前半というのは、社会的にも模型を作りにくい年齢層なのかもしれません。
○19回大会が終わったわけですが、次の20回大会でちょうど10年ということになります。10年か〜、俺、あんまりうまくなってないな〜(笑)模型仲間はだいたい入れ替わったような気がします。10年も模型作っているというのは、ある意味「筋金入り」ということなのかも。ここまで模型やってきたら、これからも、やったるわい、と思うわけだが、もう少しいいものを作りたい。
○「記録より記憶」自分の中でも、他の見てくれる人にも「あの作品はよかった」と言われ続けるような作品を作りたい。模型コンテストなんて入賞するかいなかにこだわっていたら面白くないわけですよ、「こんなステキな作品を作ったんだぜ、見てみて〜」くらいな感じがいいのではないかと思います。
○今回、私は19票とのこと。出品数も少なかったから、結構票が入っちゃった。という感じかも。
○しかし、最近、斉藤一さんや、hirobrookさんに入賞をさらわれ過ぎているので、次回はがんばろうと思います。がんばるぜ!
○このサイトを見ている、模型が好きな人はとにかく手を動かして、1年に1〜2個は完成させて模型コンテストに出し続けましょう。模型好きが多い世界であれば、模型メーカーも模型店も発展する、ひいては自分に帰ってくる、そういうこともありますので、「仕事が忙しいから」「こどもが小さいから」と言わずにコツコツやってみませんか?
 [RUN] (2009.09.09 UP)