第9回イエローサブマリ千葉コンテストを終えて


 第9回イエローサブマリン千葉店コンテストの結果です。
 恒例になっているので今回も行ってみましょう!

○ガンプラ大型部門
 ・大賞 コマンドアストレイ(GPM 切り込み隊長) 30票
 ・入賞 アストレイ魔剣士タイプ(GPM 亀太郎) 29票
 ・入賞 1/100フリーダムガンダム(G2000ひろきち) 29票
 ・入賞 「好敵手」1/60シャア専用リックドム(coji-coji) 28票
 ・入賞 MGゲルググ(S-EIJI) 23票
 大賞はGPM切り込み隊長、前大会に続きV2達成。1/100アストレイをコマンドーのように武装した姿は「かっこいい〜」とため息がでるような作品でした。
 アストレイ魔剣士タイプは、1/100アストレイをファンタジーの世界に登場するような魔剣士に仕立てあげています。塗装もドライブラシが効いていてかなり目立っていました。(これが受けるかどうかが私の中では注目でした。)
 G2000ひろきち氏のフリーダムガンダムはプロポーション変更やスジ彫りの追加が効果的でした。
 グロリアスドムをシャアカラーにしたcoji-cojiさん、いつもどおり「アッ、coji-cojiさんのあれだな」と遠くからでもわかる作品でした。迫力ありましたね。
 S−EIJIさんの赤いゲルググは発色がよく、目立っていました。
 前回は24票で大賞、19票が入賞ラインだったので投票者数が増えてボーダーラインがあがっていることがうかがえます。

○ガンプラ小型部門
 ・大賞 プロビデンスガンダム (RUN) 28票
 ・入賞 「伝説再び」(1:144Gセイバーのディオラマ) (hirobrook) 27票
 ・入賞 1:144 ザクU後期生産型 (中島健太) 25票
 ・入賞  「蛮勇」HGUC GP−01(coji-coji) 25票
 大賞は、私のプロビデンスガンダム、ありがとうございました。ジャスティスも出していたので票が割れると思っていたのでビックリ。衝動(勢い?)で作ったプロビデンスのほうが時間をかけたジャスティス(12票)より結果がよくって・・・う〜む。
 hirobrookのGセイバーはディオラマ仕立てで目立っていました。hirobrookさんの作品は私の作る作風とは違う空気を感じています。何か頭の中でイメージしているものが違う変な感じです。
 中島健太さんは前回HGUCのGP01で小型部門大賞をとっています。今回のザクも非常によい出来で腕の高さを感じます。HGUCグフからの改造という情報を聞きました。
 「蛮勇」でcoji-cojiはこちらでも入賞。全体にわたって細かくディティールアップしています。
 小型部門、前回の大賞は24票、入賞ラインは16票でした。

○ノンジャンル部門
 ・大賞 ??? (GPM 濱薫) 22票 ←ごめん、キャラクター名がわからない
 ・入賞 ATH−14-ST&ATH−14−WP (GPM オレンジ・ボス) 20票
 ・入賞 供王珠品 (ヒロ) 19票
 ・大賞の作品は大型ガレージキットをかっこよく仕上げた作品です。
 オレンジ・ボスさんの作品は湿地帯をイメージしたディオラマです。キットの作りこみが素晴らしい。

○スケール部門
 ・大賞 GPMアポロ氏のバイク 22票
 ・入賞 荒川真さんの144スケールジオラマ「BARBAROSSA」 19票
 どちらも素晴らしいクオリティの作品でした、模型の好きな人の作品って感じです。

○特別賞
 ・店長特別賞 1:100アッガイ(目黒裕樹) 9票
 ・スタッフ賞 みどりと赤(BB戦士ザク使用 旧ザクとシャアザク)(サトル) 6票
 ・アイディア賞 1:100ガルバルディ他2点 (DHMざわ) 10票
 ・浦和工業賞 ジオンの栄光3点セット(タケト) 13票
 ・浦和工業賞 MSM−03 GOGG (コンボイ芦川) 9票
 ・ジュニア賞 いざ出撃(HGUCハイゴックのジオラマ)(小倉一輝) 6票
 ・コスパ賞 MG百式(木村理恵子) 8票 他ピンキー2作品がこの賞を受賞
 店長特別賞の旧キットアッガイ改造の作品は非常にスタイリッシュでいい作品だと思います。
 アイディア賞のDHM(電撃ハードコアモデラーズ)ざわさんの作品はミリタリーチックで何か熱いものを感じる作風でした。装甲をはがして内部を見せるというが評価されたようです。
 浦和工業賞の「ジオンの栄光3点セット」はザク、グフ、ドムと3作品を並べた作品です。MGキットベースだと思うんですがかっこよくスタイル変更されていました。ちょっと仕上げが淡白だったかもしれません。

【後 記】
■今回も模型サークルが熱かった
 千葉軍団は1:144SEEDコンペ、G2000は1:100SEEDコンペ、GPMはアストレイコンペをそれぞれ独自に開催。それだけでもかなりの作品数でした。並んでいるだけで圧倒される迫力があり、ちょっと一般の参加者には迷惑な話かも(笑)。まぁ、お祭りとしてはすごくよかったと思います。千葉軍団は切り込み隊長の飛び入り参加HGハイペリオンを加えるとガンダムSEEDのHGが15体も並び壮観でした。ただ逆にどのサークルも仲間同士でせりあってしまった部分がありました。
 hirobrookさんも仲間同士で参加していたり、DHM(電撃ハードコアモデラーズ)というグループも初参加ということで、模型サークルの波は今後も続きそうで、なんだか「魁!男塾」みたいにみんなで切磋琢磨していきたいものです。

■出品数、投票者数ともに上昇
 出品数は前回の91作品をこえ、119作品と過去最大数。投票者数も大幅に増えたらしく、各賞ともボーダーラインがグッとあがりました。小型ガンプラ部門も前回は少なかったのですが、千葉軍団のSEEDコンペのせいもあり(笑)、今回ははげしく参加者数が増えました。

■得票数に関して
 イエサブ千葉コンのガンプラ部門は、上位はいつも接戦でして、大賞を受賞するのに運の良さもあります。だいたい1〜2票差ですからいつも。だから上位グループに入ればよくって順位はだいたいの目安と考えています。
 中順位グループとして、やはり10〜15票ぐらいとれるといいと思います。千葉軍団ではKZのルージュ、オクトバーのフォビドゥン、けんたのフリーダム、私のジャスティスなど、確かに目立つ作品がこのグループに入ってきています。
 10票以下でもあっても、技術的には模型誌の作例とかわらなくても票が入らない場合があります。それはディスプレイであったり、雑誌で見慣れているからとか・・・正直「あんまり理由はハッキリしない」わけですが、上位陣と比較すると作風がおとなしいかなとは思います。やはり票をとってる作品と自分の作品を十分研究して何が違うか考えてみるとそこに次回作のヒントがあるかもしれません。

■私が気になった作品
 勝ち負けにかかわらずいい作品は評価していいと思います。
 私の気になる作品はいっぱいあります。
・ら教氏のプロトタイプガンダムMk-U 16票
 (なんでこれが入賞しないの?う〜む、いい作品だよ間違いなく)
・GPMオレンジボス氏のソリッドファイヤー 11票
 (ヤクルトを使ったガンバレルパックが面白い。)
・GPMオレンジボス氏のMS-09R2、MS-06FZ 19票
 (この作品は入賞に食い込んでくるかと思ったのですが・・・)
・GPMアポロ氏のオセロ松嶋専用アストレイ 4票
 (松嶋尚美、松竹芸能、などのデカールが俺のツボに入って笑った)
・けんた氏のフリーダムガンダム 12票
 (すごい工作の細かさを感じる作品。展示方法を含め、あともう一歩のアピールがあれば)
・白石氏の「東部戦線」(旧キット1:100プロトタイプドム冬季迷彩仕様のビネット
 (すげ〜いいっす。俺には大ヒットでした。)
・キリコ氏のガオガイガー胸像 5票
 (え〜、あの迫力で5票か〜、きついな〜)
・オクトバー氏のフォビドゥンガンダム 15票
 (足の延長がインパクト大、千葉軍団の中では次点でした。)

■今回思ったことetc.
○3か月ぐらいかけて少しずついじったHGジャスティスより短期間で一気に作ったHGプロビデンスが評価され、そしてまたあんなに点差がうまれると「かけた時間は作品の評価とは別」と当たり前のことをいまさらながら実感した。このあたりは雑誌コンテストやプロモデラーの審査で精度を問われるコンテストとちょっと違う感じがします。
○やはりベースとかポージングとか重要なんだと思う。模型の出来だけでなく模型に対する気配りであったり、投票してくれる人の目を楽しませる視点というのはあってもいいと思う。同じマジックを実演しても「パフォーマンスって重要」みたいなところでしょうか。
○作品数が増えたため、目立つかどうか頭の中でイメージする必要があると思う。このあたりはcoji-cojiさんとかGPM切り込み隊長とか上手い。
○上手い作品に感銘を受けたなら、それがきっと作りたい作品なんだと思う。「いつか腕があがったら・・・」ではなく、作りたい衝動に素直にしたがってもいいと思う。
○頭の中でもやもやしているかっこいいイメージを模型に投射することができるかどうかが一つ大事だと最近は思っています。今回の大型部門の入賞作品にはそういった点を感じる。特に切り込み隊長や亀太郎さんの作品にそれを感じました。

■最後に
 私がなぜ、イエサブのコンペを一生懸命やるかといえば、大賞とか入賞とかじゃなくても得票数が全作品わかるところです。ネットモデラーだと「うまいですね〜」とかおせじで言ってくれることもあるかもしれませんが、コンテストの結果は辛辣で厳しいです。いつも厳しい評価があると思っています。だから恥ずかしくない作品を出そうと取り組んでいます。1位を狙っているというより、「これおもしれ〜」と思うネタを盛り込みたい、そんな意識で作った作品が結果として大賞になってうれしいです。
 自分の作品を見ながら「これってかっこいいのかな〜?」と迷いながら作ったり、ネットでUPしてもあんまり書き込みがなかったりするので不安気なときもあるのですよ。そんな中で小型部門大賞もらって、今後につながりました。今後もアイディアあふれる作品を作りたいと思っています。

 そしてまた、俺だけじゃなく、ライバルは多数!千葉軍団もG2000もGPMも常連のみんなもイエサブコンにはマジで挑んでいます。勝ちに来てください。熱い作品を見せてください。個性を出してください。人と違う何かを盛り込んでください。お待ちしています。さぁやろう、楽しもう。

 ちょっとえらそうなこと書いてるかもしれない。でも、俺の気持ちで書いてみました。
 (2004.09.02 RUN)