No.168 n兄さんさん[千葉しぼり]の「デビルガンダム」1位(143票)
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n兄さんのデビルガンダム。 機動武戦伝Gガンダムのラスボスである。 ■目指したもの 「n兄さんのプルプル日記」に詳しい製作工程が掲載されているため、ここでは「イメージ」という点について、特に重要と思われる平成23年7月21日のn兄さんの日記を抜粋させていただきました。 (※原文を一部編集しています) この作品の根底にあるのは、この「イメージ」。 電撃が走った一枚の絵から螺旋のように頭の中に溢れるイメージに、父親のイメージを重ねて作品にしている。 ■そもそも「デビルガンダム」とは 「デビルガンダム」とは、元々「地球環境浄化用モビルファイター」であり、自己進化・自己再生・自己増殖の三大理論を備えたアルティメットガンダム(究極のガンダム)として生み出されました。 このガンダムを悪用しようとしたネオジャパン軍部から逃れる途中、地球に落下し、暴走! ドモンの兄、キョウジをとり込み、「悪魔の機械生命体」として暴走を始めた・・・ 劇中でも、デビルガンダムは、「第1形態」 →ギアナ高地の「中間形態」→ネオジャパンコロニーと一体化した「最終形態」と進化していった。相手が強ければ強いほど、勝つための自己進化をしていったのです。 ■イメージの立体化 今回、n兄さんに「はじめからすべてイメージどおりにつくったのですか?」と聞いたら、「そうだよ」ということでした。1万を超えるパーツと600を超える光ファイバー、パーツの組み上げ、すべてが設計どおり・・・ 僕にとって、これまでの作品の中で似た印象を持つ作品は、まさかのWildriver荒川さんの「木馬の休息」にどことなく似ていませんか?二人とも、非常に完成度の高いイメージを描いて、それを立体化しているのです。 塗装は、タミヤのアクリル塗料とのことで、うしろの取手状のパーツ以外は特別な塗料は使っていないそうです。 ちなみに、この状態はまだ未完成。エネルギーチューブが付いた完成状態は「n兄さんのプルプル日記」で見てください。 ■スチームパンク 僕は、この作品を見た時に「スチームパンク」的な作品だと思いました。「スチームパンク」とは、ジュール・ヴェルヌやH・G・ウェルズの小説の世界観、1800年代後期の美学と科学、美術とテクノロジーとの融合。 現代でも愛好家がすばらしい作品を作り続けている。興味のある人は画像検索で調べてみると僕の言っていることがわかるかもしれない。 蒸気のエネルギー・・・このデビルガンダムからは光だけでははく、吐き出される蒸気まで見えるようだ。よい作品であればあるほど、作者のイメージは私たちに届き、勝手に頭が作者のイメージを補完する。 また、僕のイメージでは、ディズニーランドで閉鎖されてしまった僕の好きなアトラクション「ビジョナリアム」の世界観に登場してもなんらおかしくない作品だと思いました。そういえば、この作品もビジョナリアムも「時間」がテーマでしたね。所ジョージがしゃべる機械じかけの人形、C3PO、生きた機械・・・イメージが広がりすぎて、僕のレポートもまとまらないな(汗) ■敗北 143票を獲得し、ダントツの一位! 俺たちは、このデビルガンダムに勝てないのか??? どうして、ここまで圧倒的に差が開いたのか? 負けておわりか? その時、俺の頭の中で、あるイメージが広がった。 それは、こんな感じだ・・・ |
戦え!一矢報いろ! 突き刺せ、その一撃!! 弾けろ、火花!ハートに火をつけろ! |
それぞれの機体が、火花が、輝きが! デビルガンダムの装甲のスキマにソードを、ビームを、一撃をかます! ほとばしれ火花、導火線に火をつけろ! 戦え!これからも戦いつづけろ! そうか、百花繚乱の百花は、百の炎・・・火花。 「百火繚乱」なんだね。 みんなの燃える炎が集まってるんだね、ここは。 |