黒猫さんの1/48アッガイ!! 
       フルスクラッチです!!!!! 
       この作品は、前夜祭でパーツごとに塗装は終わっていたのですが、間接ができてなくてバラバラだったのです。 
       それで、そこにいるメンバーみんなで、ワイワイやりながら組み上げたという思い出深い作品です。俺も最初、ひさしぶりに会う人や、知らないモデラーさんとあまり仲良く話できなくて、黒猫くんがこの作品づくりに困っていて、平助さんと俺とカワシマさんあたりでワイワイやりながら作っていたら、荒川さんとPOOH熊谷さんがやってきて、それは豪華なメンバーで楽しく作業したんです。 
       アッガイが立った時には、「うわーーー立った!!!すげーーー!」とその場にいた20人が拍手!!!!!!宴会前の楽しいひと時でした。 
       
       その時のことを僕はこう記録している。 
      
        
          
            平成23年11月5日(土)18:00頃 
            ■黒猫くんの「アッガイ事件」 
             「部屋の埃」の黒猫くんが、アッガイを作っている。 
              
             最初は黒猫くんと平助さんあたりがやっていたが、俺も見てるだけではいられず口出しをはじめる。なんでも、1/48アッガイの各パーツを接合する作業がうまくできないらしい。 
             大きく、頭、胴体、両手、両足、バックパック…アルミ線があれば楽勝だろ…と思ったら、 
            RUN「何買ってきたの?」と聞くと、わざわざ買ってきたのが3ミリアルミパイプ! 
            RUN「なんでアルミパイプなんだよー!?」 
             おまけに、間接に3ミリポリキャップやら紙粘土やら、変な軸(間接技)を入れてあって、ちょっとつなぐ、それだけができない。 
             
             旅館内ということもあって、使える道具が限られている。この空間にある道具だけで完成させなければいけない。こりゃワンデーコンペだね!! もはや見ているだけではいられない「よ〜し!」と気合を入れて一緒に作業を行うことに。 
             
             まわりのモデラーが持ってきた道具などを借りながら立たせる方法を試行錯誤。 
             「なんか楽しくなってきたーー!」と盛り上がりながら、平助さん、カワシマさんあたりとともに、なんとか両足と胴体をつなぐ作業からはじめることに。もはや両足で立てることをあきらめることにした。僕が自宅から持ってきたLBX展示用の木材と大きなべニア板をベースに、お尻から3ミリドリルを突き刺し、まず胴体をホールド。 
             
             そして両足はなんと胴体に寄り添っているだけという・・・「人という字は〜」という感じで、足は胴体に食いついていないが、とりあえず胴体と足はそれらしくなった。 
             
              
             道具がなくって、 
            RUN「ガムテープ、ガムテープ!」 
            平助さん「このピンバイス、穴が開かない〜」 
            RUN「おれ、やってみる、うおーピンバイスが折れた!」 
             
             悲鳴と笑いが飛び交う中、その脇で、フリークショウさんが、1/60νガンダム完成に向け、仕上げの精密作業をやっている。 
            フリークショウさん「俺なんか違ってるかな?」とつぶやく。かたや巨大な学園祭の展示物作ってる一方、かたや精密部品の組み立て作業やってるみたいな不思議な空間ができあがってしまった。フリークショウさんが一人黙々と作業する中、黒猫組の作品はみんなで大騒ぎ。 
             
             こんな作業をしているところに、POOH熊谷さんとWildRiver荒川さんがやってきた。熊谷さんと荒川さんも、巻き込まれて黒猫アッガイ製作の和に入ってきた。カワシマさん、熊谷さん、荒川さんという協力メンバーが同時にサポートするなか、黒猫くん、平助さん、俺が作業を行う。 
             
            誰かがいった「背中なんかささえたら?」 
            一同「おおっ、立ちそうだ!」 
              
            みんなのアドバイスの元、なんとか頭部が乗った! 
            メガ・アッガイが完成した時、全員から大きな拍手が!! 
             
            RUN「なんかうしろ、ザクの箱が嫌だな。この作品の後ろの人、誰?」って聞くと、 
            黒猫くん 「フリークショウさん」!?!?! 
             一同大爆笑! 
             フリークショウさんのνガンダムがうしろーか♪ーおもしろすぎるぅ | 
           
        
       
       と、まぁ、話はここで終わったみたいだ・・・ 
       が、しかし、この物語はここで終わらなかった。 
       
       歴史の証人がいたので、物語をつなげることにします。 
       以下、コジマ塾の「たけさんの日記」に続く。 
       ※たけさんに了解いただきコピペしています。 
       一部、RUNの文章補正が少しあります) 
      
        
          
            ■前夜祭の宴会後 
             (22:30〜24:00頃の出来事) 
             
             前夜祭、宴会終了後、解散するとほとんどが上の階へ。 
             部屋に入ると『お〜ぉ、アッガイ、ほんまに立ってるやん。』 
             黒猫君は早速作業開始。 
             
             俺はしばらく放心状態・・・ 
             あのね、腹一杯で直ぐになんか動けないのよ。 
             良く直ぐに動けるなぁ、これが若さなのか。 
             
             一応周りを気にしながら、作品を出してみる。 
             RUNさんが直ぐに駆け寄ってきてくれて、『ほんとは踏ん張ったとこ再現したかったんやけど』と言うと、『じゃあ、やっちゃいましょ、やりましょ!』と、作業開始、ピンバイスで穴を開けて、そこからニッパーで路面を切って…。 
             
            RUNさん『ラジオペンチあります』 
            俺『いや、さすがにラジオペンチまでは。』 
            RUNさん『あ、あるじゃないですか。黒猫君借りるね。』 
            俺『黒猫君ナイス!!』 
            こうして『バキッ!!…あ、割れたっ、やべっ』 
            RUNさん『失敗したらガレキで隠せばいいし、なんとかなるよ』とかいいながら、あ〜だ、こ〜だと。 
            RUNさん『瓦礫はどうやってくっつけます?』 
            俺『水で溶いた木工ボンドで…』 
            RUNさん『裏に直接ボンド着けた方がいいですよ。朝までには食いついてますよ』 
            俺『そうなんすか』と言って次から次へと瓦礫に直接ボンドを着けて設置。 
            RUNさんが風呂に行き、帰ってくると『いい感じに出来てきたやないですか』と。 
             
             3部屋借りてたみたいやけど、仕切りの襖(ふすま)を取っ払ってるみたいなので、部屋は一つ。寝たい人は奥から順にと布団を敷いて行き、作業机は出口寄りに移動。ほんとご迷惑をおかけしますm(_
            _)m 
             
             RUNさんが一番最初に落ちて、バタバタとみんなが落ち出していきました。 
             つづく・・・ 
             
            ■深夜の支えあい(24:00〜4:00の出来事) 
             みんなが寝静まり出してから1、2時間、n兄さんを囲んだ数人はテーブルの周りで喋っていました。 
             
             俺には平助さん、黒猫君にはKORUKORUさんがアドバイスをもらいながら、着々と作業を進めていってます。 
             
             黒猫君はどうやったら、今ある素材でアッガイが直立するのか、考えていました。 
             俺は色味が足りない、もうちょいビルにスミいれた方がいいよとかアドバイスされつつ瓦礫やビル、ジンに着色していきました。 
             
             2時頃、強烈な睡魔に教われたので黒猫君に話し掛けてみる。 
            黒猫君『土台にしてる紙粘土が乾かないんですよね、グニャグニャして、アッガイが立たないんすよ。』 
            俺『土台がしっかりしてたら立つんか。石膏やったら持ってきてるけど』 
            黒猫君『まじっすか。』 
             かくして、黒猫君達は石膏の準備。 
             最初は、ペットボトルの容器を切った器で作ってたんですが、盛っていくうちに固まっててしまうので、足底に直接石膏を入れてました。 
             
             午前3時過ぎ、アッガイがきちんと直立すると、n兄さん達も寄ってきました。 
             黒猫君はアッガイに電飾もしてたらしく光らせてみせると、みんなが『お〜っ』と唸ったのでした。 
             
             おかげで一気に目が覚め、俺はガラスの破片に着手。 
             最初は箱の中に置いてピンバイスの柄で粉砕。 
             見事に周辺に飛び散り、ガムテープを使って回収するはめに。 
             カワシマさんが『そこ、光ってる。ここも』って指差して手伝ってくれました。 
             いや、焦ったわ、ガラスやから怪我しかねんしね。 
             次はちゃんとビニールに入れて割りました。 
             割ったガラスを袋からまぜ皿に移して、最初は手でつまんだんやけど、見事破片が指に刺さりました。やっぱ危ないのでピンセットで。 
             ガラスが全部落ちてるわけ無いんで、大きめの破片をビルの窓に接着。 
             これでなんとか完成しました。 
             出来上がったのは4時半。 
             
             俺のビルで話は終わりにしてもいいんやけど。 
             ここからドラマがあったんで。 
             
            ■「コンマ1ミリ広げろ!カワシマ、正確すぎるんだよ!」(朝5:00頃のお話) 
             アッガイの方はカッコ良く立たせる為にまだ起きてるみんなで四苦八苦。 
             アッガイを支える支柱がアルミパイプなんですが最初に曲げてたクランクというか、長さが良くなく、n兄さんが黒猫君に何度もアッガイを抱かせて、ちょうど良い長さを決めて曲げ始めました。 
             
            n兄さん『慎重に曲げないと折れるじゃん』と言いながらゆっくり曲げていったにもかかわらず、パキッ! 
            n兄さん『…折れちゃったよ』すかさず、 
            n兄さん『誰か角材持ってない?』 
             
             誰かが角材を出してきて 
            n兄さん『おぃ、カワシマ、3ミリの穴を開けろ』 カワシマさんが穴を開ける。 
            n兄さんがパイプを通そうとするも、キッチキチで通らない。 
            n兄さん『おぃ、カワシマ。正確過ぎるんだよ!!あとコンマ1ミリ広げろ』 これでパイプが通りました。 
             この支柱をきめるの黒猫君は何度もアッガイを抱いていました。 
             最後の方には腕が怠くなってたみたい。 
             
             なんとかアッガイもカッコ良く直立したので、これで一安心。 
             みんなが起きたらビックリすんで、片付けは起きてからでいいから寝ようってことになり一斉に布団へ。 
             
             1時間後、みんなが起き出して、最初に出た言葉は『あ゛、アッガイ立ってるぅ!!』でした。 
             
             終わり | 
           
        
       
       
       そして、朝を迎える。 
       それぞれの物語がザッピングする。 
       
       n兄さんが「コンマ1ミリ」をカワシマさんに求めたのが笑ったよぉ〜 
        
       「絶対完成しない」と言われたアッガイが、みんなの力で立ちました。 
       最後の黒猫くんの粘り。 
       なぜか、偶然居合わせたモデラー、偶然あった道具。 
       奇跡は最後まであきらめない人が手に入れられるキラメキの瞬間。 |