モデラーズサミット2 「フルレポート 百花繚乱!」

 No.29 RUN[千葉軍団]の1/100「AMBUSH(待ち伏せ)」10位(70票)
 [RUNコメント]
 「千葉県から電車でもって来ました!」
 空からザクが、水中からドムが連邦軍のモビルスーツに襲いかかる!
 水面の表現にとても苦労しましたが、写真で撮るとキラキラしていてきれいにまとまったと思います。途中エポキシ樹脂やポリエステル樹脂に使い慣れなくて大変でした。
 「MODEL RUNNER」でレポートするのでお楽しみに!

 私の作品「AMBUSH」。
 まず10位入賞ありがとうございました。なんだかんだ言っても20位以内に入るのは非常に難しいのでうれしいです。
 雑誌作例であろうとなかろうと、前評価が高かろうが低かろうが、200も作品があって、そのうちベスト10に選んでもらえるというのは、光栄なことです。

 特に審査結果発表後、MAX渡辺さんの御家族がPOOH熊谷さんとともにやってきて、MAXさんの娘さんが「これが一番」とわざわざいいに来てくれたこと。近所に住んでいる小学生くらいの男の子が、お父さんとともに午前午後と2回、この作品を見に来てくれて、「この作品みたくて、また来た」とニコニコしながら言ってくれたこと。リアルにそういう反応をいただき、とてもうれしかった。

 この作品は10年ほど前に本郷卓也さんという方が「キャラクターモデル」とい模型誌で作られた「楽園の果てに」という作品をマネて作っています。なぜなら、その作品が大好きなのです。しかし今やその作品を僕も皆さんも見ることができません。「あの素晴らしい作品が埋もれてよいのか?2度と見れないのか?」という思いがありました。
 また「プロと同じクオリティの作品がつくれれば、何かつかめるのではないか?」「マネでもいいからプロレベルの作品を作りたい」という思いがキッカケです。
 9月に千葉軍団のみんなに話をしても、「本郷卓也」という名前も「楽園の果てに」という作品も誰も知りません。上原みゆきさんだけが、「あれはペンネーム、プラモ道場で作ってたやつか〜」と懐かしそうに言っていました。そんなわけですから、誰かに褒められるたびに、少し申し訳ない気持ちになりました。

 だけど、今、ここに掲載している写真は自分の胸を撃ち抜く絵です。ドムのバーニア、ジムを貫くドムのモノアイ、空を舞うザク・・・。この作品が自分のホームページに掲載されていることがうれしくてたまらない。真似だろうがなんだろうが、期限いっぱいの金曜日の朝にこの水柱のアイディアが閃いた。ブログでみんなを巻き込みながら、完成に向かって来る日も来る日も突っ走って得たものがこれだった、うれしく幸せな写真が撮れた。

 ちょうどモデサミ2の前日頃、全くの偶然ですが、上原さんから本郷卓也さんをみかけたと聞きました。しかし連絡をとる手段はないそうです。一度お話してお礼を言わせていただきたいな、と思っています。

 模型というのは、そもそも「模して形にすること」です。とにかく欲しいもの、イメージするものにギリギリまで近づける。だから、今回のモデサミの私の中で、視点として、「イメージを持っているのか、どこまでイメージに近づけたのか」というのが見るポイントです。