モデラーズサミット2 「フルレポート 百花繚乱!」

 No.4 エスタさん[東海組(実行委員)]の1/144「アッグ」
 [エスタさんコメント]
 アッグを元のデザインに囚われることなく、本当はこうだったのか、というコンセプトで作りました。プラ板工作やパテによる造形は最低限にして、なるべくパーツ形状の状態で使っています。

 モデラーズサミット1では、オリジナルの解釈の「デナン・ゾン」をつくり、10位入賞したエスタさん、今回はアッグで参戦です。
 今回のアッグもやはり、エスタさん流の解釈で「ほんとはこうだった」という感じで、すごくSF的でかっこよくなっています。
 既存パーツをそのまま流用したということで、眼を凝らせばドムやズゴックのパーツに気が付きますが、全体がまとまっているため、そういう流用パーツ臭さは、うまく抜けているように思いました。

 なお、本作品は第14回全日本オラザク選手権ガンプラLOVE部門(ホビージャパン2011年1月号)に出品し、銀賞(92ポイント)を受賞しています。おめでとうございました!本作品の見所の参考として、オラザク審査員のコメントを掲載させていただきます。
 第14回オラザク審査員コメント
■アッグのデザインを独自の解釈で再構築したユニークな作品。しかしなんといってもこの見た目のインパクトが入賞の決め手です。(編集部)
■ナカノヒトが外れるギミックが良いです。塗りもきれい(上原)
■流用パーツの組み換えにハイレベルなセンスを感じます。(木村)
■アッグガイにも見えるし、オリジナルメカにも見える。そして技術も高くてすばらしい。(バンダイ)
■ちょっと色がとっちらかってるかな・・・と思ったら分離した!!ヤラレタ。これスゴイ。(MAX)

 エスタさんとは、交流会の時に、ゆっくりお話することができました(よかった)。
 デナン・ゾンが評価されるまで、自分の作風や目指していることに迷いがあったようですが、デナン・ゾンが道を切り開く転機になったそうです。とってもステキな作品で皆さん絶賛でしたものね。

 参考出品は、ブロックヘッド(ダグラム)とガッシュ(バイファム)。うわ〜、普通に作るキットもメチャメチャかっこいいじゃないですか!

 急場でつくったと思える台座、POPはかわいくていい感じなのですが、ダンボールの部分がむき出しなのが、写真映りに影響して、ちょっと残念です。どれも、よい作品ですから展示台も木製ベースなど、高級感があるものだと、さらによい絵が撮れると思いました。