2007年10月某日、僕は朝からワクワクしていた。 月間模型誌ホビージャパンで活躍中のプロモデラー上原みゆきさんのお宅に訪問する日がやってきたのだ。家族からの了解もいただき、万全の体制。おまけにその夜は千葉軍団の飲み会、楽しい一日にワクワクしていた。普段の仕事で残業があるとかなんのその、そういう出来事があるのは楽しいのだ。 いつもどうやって作ってるのかな?どういうところからあの素晴らしい作品がうまれるのかな?そういう視点で撮影したので、その一部をレポートさせていただきます。 まずは、作業机から拝見させていただきます。 |
まずは、作業机です。結構狭い作業スペースです。ですが、逆にいうと手のとどく範囲に普段使う道具が配置されています。 それにしても、ここでフルスクラッチ1/60フォビドゥンガンダムとかが作られたと思うとやっぱり不思議です。ただ、上原さんの作業を見ていると、作業に無駄がないため、机の上はいつもきれいです。 私のよく通っていたお店の松本シェフは、すごく狭い厨房でおいしい料理を作っていました、それに近いのではないかしら? |
上原さんのよく使う道具の一部を並べさせていただきました。 左から、 ○シリウス TJ-02 薄刃ニッパー タミヤの薄刃ニッパーもいいですが、私も最近このタイプを使っています。 ○えんぴつ 上原さんは、工作の際、まず鉛筆で模型に書き込んでから作業をしています。この書き込みが大事とみた。 ○タミヤ デザインナイフ 幅4mmのデザインナイフの小さな刃のタイプ。 ○タミヤ ハードコートヤスリPRO 半丸 上原さんは、このやすりを絶賛していました。ただ、これだけで作業してるわけじゃないですよ。 仕上げは、400番と800番の耐水ペーパーを水につけながら磨いているとのことでした。 ○リーマー 本来は、穴のフチをトリミング(きれいにする)ための道具ですが、4mm〜15mmくらいの穴をあけるのに便利な道具です。 他には、エポキシパテがいっぱいありました。上原さんは、エポパテで形を出すのがすごく上手で、エポパテとデザインナイフでだいたいの形を作り出しちゃうのがすごいです。 |
ジャンクパーツで形のよいパーツを小さなボックスにまとめてありました。 左が円柱系、右が箱系のパーツが詰められているようです。Ma.Kの横山宏先生もこのようにして種類別にジャンクパーツを整理されているので、それとよく似ていると思いました。 私もジャンクパーツはとってあるのですが、こういう風に種類別にしてないので、マネしてみようと思っています。 |
こちらもジャンクパーツの箱。この箱は球や半球系のパーツがいれられているようです。カラフルで、元キットを知っているのもあって、見ているのが楽しい。 |
キットの中でかっこいいパーツを見つけた時は、このように複製してとっておくそうです。片面どりの複製で量産しておいて、キット改造やフルスクラッチの時に使うそうです。 |
こちらのボックスは、市販ディティールアップパーツを切り離していれてありました。 こうしておけば、すぐに使えて便利ですよね。 |
プラ板の箱。あまったプラ板は捨てないでとっておくそうです。そういえば、上原さんは、キットのランナーも全部とってあると前に言っていました。僕は破片は捨てちゃうことがあるので大事にしようと思った。 |