百鬼夜行 -終焉- 思ったこと

 百鬼夜行-終焉-で思ったこと、そして百鬼夜行に3回出席して思ったこと。


■今回の順位
 まずは、今回の順位を23位まで掲載してみます。
 最初に書いておきますが、得票数は事務局から公表しないように言われているので、得票数なしで進めます。

1 takayo4
2 切り込み隊長[G.P.M]
3 濱薫[G.P.M]
4 カワシマ
5 yumo
6 sakuzi
6 blacksmurfs
8 ポコペン
8 toropen
10 バーニィ[千葉軍団]
11 王子
12 トシオン
13 バーム・クーヘン
13 G2000 もんもん
15 RUN[千葉軍団]
16 Asian
17 トヲル[firstAge]
18 FDヒロ
19 kazu510
19 平助
19 リデス
19 しょうい[G2000]
19 Kou2

 1位から5位までは、得票数からしてこの5人は飛びぬけていた。比較的票が集中した。特にtakayo4さんとyumoさんは減点があっても順位はかわらないのがすごい。

 6位以降についても、やはり地方コンテストや雑誌コンテストで入賞するレベルの作品が並んでいるかと思いますが、順位は1票差が次々と並ぶような戦いになっている。これは一人の持ち票が5票であったため、従来の2分の1しか得票していない。
 ちなみに、第1回百鬼夜行の時に私は20位で20票だったので、今回は推して知るべし。つまり20位以降は1桁得票の僅差だったことになる。


■百鬼夜行1st、2nd 、終焉の順位を並べてみよう

第1回 百鬼夜行1st 第2回 百鬼夜行2nd 第3回 百鬼夜行-終焉-
1 takayo4 1 ZIGGY 1 takayo4
2 拳王 2 濱薫[G.P.M] 2 切り込み隊長[G.P.M]
3 しょうい。[G2000] 3 RUN[千葉軍団] 3 濱薫[G.P.M]
4 ポコペン 4 コジマ大隊長[塗装館] 4 カワシマ
5 珍[G2000] 5 拳王 5 yumo
6 濱薫[G.P.M] 6 takayo4 6 sakuzi
7 ひろきち[G2000] 7 kazuさん[FREEDOM] 7 blacksmurfs
8 米津辰哉 8 shin-shin 8 ポコペン
9 王子 9 切り込み隊長[G.P.M] 9 toropen
10 かいん[firstAge] ひろきち[G2000] 10 バーニィ[千葉軍団]
blacksmurfs 11 Takuya 11 王子
12 切り込み隊長[G.P.M] 12 王子 12 トシオン
13 (調査中) 13 げる 13 バーム・クーヘン
14 ANA. 14 ダミアン 14 もんもん[G2000]
15 sakuzi 15 とうしろう 15 RUN[千葉軍団]
KZ[千葉軍団] 16 塔炎・一真 16 Asian
17 コナ sakuzi 17 トヲル[firstAge]
18 KOBA.[千葉軍団] 18 FIRSTAGE(共同出品) 18 FDヒロ
19 黒騎士[G2000] 19 かいん[firstAge] 19 kazu510
20 RUN[千葉軍団] 20 ANA 平助
げる 21 ポコペン リデス
- - - - しょうい[G2000]
- - - - Kou2

 上位層の多くはずっと模型を作り続けているという点では、「模型を作ることが大好き」というメンバーが集まっているような気がする。



■そもそも百鬼夜行がはじまったきっかけ

 今回、私が思ったことを語るには、過去の歴史を紐解いてみる必要がある。
 思えば、第1回の百鬼夜行に誘われたことを思い出す。家族で外出している時に、G2000のリーダー、棟梁から僕の携帯電話に連絡が入った。百鬼夜行の誘いを受けた。当時の内容をかいつまんでいうと・・・
 ○ネットモデラーの作品を並べてコンテストをやる。
 ○100人くらい、ネットモデラーを集めて展示会をやる
 ○うまい人に直接声をかけて、モデラーを集める。
 ○雑誌などのスポンサーはとらない。
 ○運営は東京地区のモデラーが中心となってモデラーが自主的に行う。
 ○過去に別のコンテストに出品したのもOK、プロも参加OK
 というものだったと思う。もはやずいぶん前のことなので脚色されているかもしれないが、だいたいそんなところが目的であった。僕は当時「けむたいことには参加したくないなー」と思いつつ、「ネットモデラーとして誘われたのだから、せっかくのお誘いはとりあえず乗ってみるか」「誘われるうちがハナ」くらいの気持ちで参加を決めた。僕はそれまで千葉のイエサブのコンテストくらいしか参加したことはなかったのである。
 きっかけは東京を中心としたモデラー仲間の飲み会から発生したようであるが、それが大きな話になった。きっかけはいつも人が集まるところからはじまる。

 そして第1回の百鬼夜行は2005年1月9日(日)東京にて盛大に行われた。特に私が特に重要視したのは、「過去に別のコンテストに出品したのもOK」「プロも参加OK」というところで、極めてハイクオリティな作品が集合することになった。
 オフィシャルHPを運営していたのが当時G2000に所属していたげるさんだったため、げるさんがすごくがんばって開催した大会と印象を持っている。

 そして第2回大会は、2006年1月8日(日)大阪で開催された。東京の次は大阪、大阪梅田スカイタワービルで、最高の撮影コンディションのもと、G2000関西組と大阪の模型サークル塗装館が主体となって運営された。非常に盛り上がったが、やはり運営が大変で、次をどうする?という話にはなっていた。げるさんから、「千葉軍団でやってくれないか」というお誘いは後日悩みに悩んで断ったのである。結局げるさんが中心となって最後の百鬼夜行は展開することになっていく。

 2007年1月7〜8日に開催された、n.bloodさん主催、東海モデラー組の協力により開催された「もしもしMSV」は、2007年の正月には百鬼夜行が開催されないということで、n.bloodさんが中心となって開催されたオフ会をメインとしたイベントであった。ある意味、百鬼夜行エクストラみたいな存在と私は認識している。なぜ名古屋かというと、日本の中心あたりにあるというのが理由だったようだが、よく名古屋まで行ったものだ・・・、最初東京と大阪の2か所で飲み会と聞いていたのだが。



■そして3回目の「百鬼夜行-終焉-」

 そして3回目の百鬼夜行。しかし、最初から「−終焉−」を冠に付け、これで終わりということを強調した大会であった。運営はG2000から塗装館へと移籍したげるさん、そして百鬼夜行1stと同様、飲み会の担当はアズラエルさんが中心であった。場所は新宿モノリスビル。
 第1回、第2回と大きく違う点は、
 ○投票は10票から5票と半分に。
 ○一般見学者は入場料が1000円。
 いずれも、私としては、今までどおりの10票、そして無料、という路線でお願いしたかったが、百鬼夜行に参加を決めた段階で「運営に意見はいわない」ということを決めていたので、承知することとした。これだけ大きな模型コンテストをするための会場を探すのは大変なのです、実際今年の関東Ma.K展示会は会場確保ができずにネットコンペになってしまっている。

 持ち票数が半分になってしまったのは、集計に時間がかかるからということであった。実は過去の百鬼夜行では、集計に時間がかかり、結果発表が予定時間より遅れるということがあったため、会場の借り上げ時間の問題もあり、そのようなことになったのかと思われる。やはり10票だと、自分の中でバランスよく票を入れることができるのでいいのだが、5票だとメチャメチャ難しい。全員美人なのに5人を選べと言われても選べないので、結局なんらかの会話をした人や知っている人に投票する可能性は高い。順番はちょっとした数票差で激しく変動する。

 さて、その1000円の使い道だが、げるさんによれば、「10人から15人に1人、1万円ぐらいの高額商品があたり、還元している。運営費にも使っている。」ということであった。
 私は従来の百鬼夜行で運営費がきびしいということも知っていたので、見学者からお金をとってもいいなーと思ったこともあります。ただ、1000円はちょっと高いかなと思った。500円くらいにして、ちゃんとその使い道をオフィシャルHPで「運営費に使います」とか書いておいたらいいと思う。500円が100人でもたった5万円、すぐになくなる程度の金額にしかなりませんが。

 今回の百鬼夜行で私が最後に残念だと思ったのは、一部のメンバーがオフィシャル飲み会にいなかったことです。今までの百鬼夜行では、全員が同じ場所で酒を飲み交わし、楽しくやった。それが楽しかったのだから、それができなかったのは残念に思った。
 思いを伝えたかっただけで・・・うまく言えないけど、わかってくれるかな・・・

 作品については、従来のコンテスト同様すばらしい作品の数々が集まった。だが、さらに拳王さん、ZIGGYさん、とうしろうさんをはじめとした、今までの百鬼夜行で見てきたすばらしい作品が並んでいたら楽しいなーと思った。順位は参加者によってもかわる、当然、さらにドンドン自分の順位なんてものはさがるのかもしれない。だけど強者がたくさん集まる、それ自体が楽しくてワクワクします。



■3回の百鬼夜行が終わって

 友であった者が友でなくなってしまうというのは残念なのだ。私にとってはみんな友なのだ。だから、また、いつか再び百鬼夜行と同様な大会があり、すばらしいモビルスーツたちが集まったらいいな、そういう姿を見てみたい。

 たまたま、順位を決めているが、実際、みんなうまいよ。30才、40才をすぎたおじさんが財力に物をいわせ、時間制限なしでおもちゃ真剣に作るんだからうまくて当たり前。だけど、そういうスーパーモデラーがまたみんなで真剣に作って、その模型たちが集う。そして終わったら、みんなで楽しく、飲み会。そんな祭りのような大会がいい。オラザクでもなく、ガン王でもなく、百鬼夜行と言われるように。

 百鬼夜行は、これで一度終焉をむかえるわけだが、模型好きは模型をやめない。やめたやつからいなくなっていく。先日もPeckさんが模型を引退するということであったが、最近のネットモデラーの多くはミクシィなりブログなりで、記事が流れてしまう日記形式が増えてきた。逆に昔ながらの古臭いHPづくりをしているネットモデラーは減ってきた。

 今回の百鬼夜行は千葉軍団からは、KOBAさん、おっちゃー、バーニィが参加したわけだが、仲間っていいな、と思った。百鬼夜行なくなっても、毎月のように遊んだり、ワンデーコンペやったり、お互いにはげましあったりして。帰りにおっちゃーやバーニィと話をしながら帰って楽しかった。家族があるのと同様に「帰るところ」があるのはいいな、と思った。

 百鬼夜行は、もう終わりだけれど、また地元の小さな集まりからやっていくといいのではないかと思う。全国で小さな集まりが少しずつできあがる、その小さな集まりがやがて、少しずつ少しずつ膨らんで楽しい集まりになっていく、そういうのがいいと思っています。小さな集まりでさえ築けないようであれば大きな大河は起こせない。ああ、今、『銀牙 -流れ星 銀-』とか、『大グレン団』とか思い出した。

 さて、次はあるのかな?百鬼夜行という名前はもう使われることはないであろうが、またしばらくして、大きな動きがあって、大きななんでもありのガンプラモデラーの祭典、作り手が楽しめる祭典があったらいいな、と思う私でした。

 [RUN] (2007.10.01 UP)