[イメージ] ∀ガンダムが他のガンダムと違う表現がなされている点というと思い出すかぎり ・洗濯物を干す、「道具」としての機械人形 ・悠久の時間を内包する未知の存在、黒歴史との因果 ・出土という形で登場した唯一のガンダム(?)タイプモビルスーツ などで、ジオラマをやりたいと思ったのと、やってみたい表現のうち自分にできそうな技術、という点で初登場の出土シーンを選択しました。 岩肌が割れ、半身が現れ、いままさに目覚めんとする!みたいな感じです [なぜに∀] そもそもなんでおまえ∀ガンダム選んだのよ!?ヒゲだせぇぇとか言ってたじゃんかよ!というと、時期的には…DVD−BOX発売が近いからやるなら今だ! 個人的には…∀ガンダム自体に形状的思い入れが薄い→多少の粗や違和にとらわれない→作りきれそうだ!(不純!) という理由があったためでした。 そして、半身が岩肌に埋まっているという点ではその部分の塗装は省けるぜ!(不純!!) などという横着も考えていたからでした。 もともと精度出しは苦手なので出来云々より、この8時間の勢いだからできそうなインパクトで挑もうと思ったわけです。∀ガンダム自体の模型があまりみかけないうえにマウンテンサイクルシーンなんて少なくとも自分は模型で見たことはない。 でも見てみたいなぁと思ったから自分で作りました。 [ホワイトドール製作] ちょい古い小スケールキットという点のせいか少々作りづらかったが、それもどうせ埋まる部分だ!と割り切ってガシガシ削る!そして塗る!(ウイングガンダムやVガンダムでは慎重になりすぎてこんなことできなそうだなぁとつくづく思いました) 特徴であるヒゲを尖らせ、手をHDM(1/144イージスガンダム用)に換装、SEEDぽいモールドは埋めてすこし丸みをもたせました。指を切り離してもっと「くわっ」と開いた表現にすればよかったかな、と反省。ちなみに岩石に埋まっている左手もHDM…… フロントアーマーは垂直に跳ね上げられるように干渉部分を削りました。元々キットの膝関節は座るポーズがとれるくらいには曲がるのでこれでどっしりと座っていたようなポーズがとれました。 [マウンテンサイクル製作] ∀ガンダム自体の製作に関しては進んでいたほうでしたが、∀はしょせん付属物なので気が抜けない。岩がダメダメだったらなにも無かったことになってしまいます。 ∀ガンダム自体にはナノスキン装甲という自己修復材質があるという設定がある。埋まっているときは、その装甲材の表面に土砂層があり、さらに礫層がおおいかぶさってそうだなぁと考えました。 土砂層の表現は石膏+との粉+シーナリーパウダーで表現。主に装甲裏、左半身に塗りたくりました。もうちょっと暗い色でもよかったかな、と思いました。 礫層の表現は石膏+本物の砂+墨汁+鉄道模型用の石で表現。ゴツゴツした岩っぽさのなかにも崩れるときは砂のようにサラサラになりそうに見えたら…と思ったのだが、そんなに見えませんでした…。乾いたらそうなるような気はしますが。 とにかく石膏が乾かなくて大焦りでした。せめて調合配分くらいは予習しておくべきでした。残り1時間、の時点でもぐにょぐにょな表面で、岩石というよりはぬかるみ状態でショックでした。ドライヤーが無かったら完全崩落してたかと思うとゾワッとします。 でもゆるゆるの状態で塗ったおかげもあって岩に埋まっている部分はシルエットを維持しつつ背景と同化できたような表現は成功だったかも…と思います。 [おしまいと反省] よくよくみると座りから立ち上がりってこういう流れだっけ?という疑問も沸きますが、パッと見で「お!∀の登場シーンだ」と思っていただければ満足です。時間があったらネタとしてNゲージ用市民フィギュアを改造して裸ロラン(露裸んw)も作るつもりでした… 石膏に+αするときの水の量を予習してこなかったのは、時間が無かったからとはいえ大変なミスでした。残り数時間はずっとドライヤーもってましたから(苦笑)。この時間を他の作業に充てればもう少しメリハリのある塗装・露裸ん製作ができたかもと思うと残念です。。。 こんな出来ではありますが、ONE DAY MODELING参戦作品の中ではぶっちぎりの重量だったのは間違いないです(笑) それにしても鈍速作業の私がなんとか作れてしまったのはやはりなにかが開けたような感じがしました。あと、あんな動機での製作でしたが、いざ完成してみるとなんかかっこよく見えてしまいますから不思議です∀ 次回もこの企画があったら参加したいなぁと思っただけでなく、自宅で一人ONE DAY MODELINGモードでやってみようとも思いました。 |
YUYさんの製作コメントから、何かワンデーモデリングから“開眼”したことがあってよかったかな、と思います。 石膏の使用は「ぶっつけ本番」だったようですが、硬化速度が非常に速いので、慣れないと使いにくいことと、なかなか水気が飛ばないことが性質としてあります。でも、慣れればディオラマの武器となります。そういえば、すごい重さでしたこの作品。 今後のYUYさんのディオラマ作品が楽しみです。 [RUN] (2007.03.15 UP) |