電撃ガンプラ王決定戦2005東京大会 その6

 takayo4さんのフルアーマーガンダム 東京大会シニア部門 第1位
 ガンプラ親父さんの1/100ザクウォーリア
 HGUCキュベレイ 東京大会ジュニア部門1位
 龍神スキーヤー仁宇(ニュー) 東京大会ジュニア部門バンダイ賞
 HGUCキュベレイ 東京大会ジュニア部門入賞

 電撃ガンプラ王決定戦2005東京大会シニア部門 第1位
 takayo4(タカヨシ)さんのフルアーマーガンダム!
 いや〜、これ会場で自分の作品の近くで見たときは「あいや〜、タカヨシさん、出してるんだ〜、まいったな〜、でもうれしいなぁ、写真とろ〜!」って感じでした。何枚も何枚も写真撮ったんですが、ちゃんとぶれてない写真はこれだけでした(くぅ〜)
 本人からいろんなことを聞きまくったんで、そういうのも含めて解説。

○モデルグラフィックス別冊「ガンダムセンチネル」でカトキハジメ氏が書いたフルアーマーガンダムのイラストが元デザイン。全くゼロからデザインを考えてオリジナルガンプラを作るより、プロのデザインから持ってきたほうが見るものに「理解されやすい」。元デザインと違う部分があったとしても足りない部分は見るものが情報を補正してくれる。
○MGガンダムVer.KaとMGジムカスタムがベースキット。
○丸イチモールドは「studioRECLESS」のサークルワン、ガレージキットですが嫌味なくはまっています。
○金属バーニアや極小金属パーツは拳王さんが自作した特別な品、「友情パワー炸裂」って感じです。拳王さんから伺ったんですが、この金属パーニアはコンピュータで数値を入力し旋盤加工されているそうです、スゲー!
○増加パーツはプラ板やエポパテを使用していますが、プラ板工作が多いようです。足のスネなどの曲面のプラ板には手でクセをつけて上手くラインをあわせるそうです。
○C面は残してあります、っていうか新造パーツにもあえてC面が作ってあります。
 「C面(通称バンダイエッジ)を削る」という手法もありますが、C面があったほうが違和感がない、いうなれば今風。プロモデラーの上原みゆきさんのスクラッチ作品の製作途中を見たときにも同じようなことを発見しました。
○スジ彫りは、デザインナイフとケガキ針という誰でも持っているものですが、デザインナイフの先を鋭くして、刃を立てて削るように彫っているようです(わかりにくい?)。
 スジ彫りを新規に彫る時は金属のテンプレートを両面テープで固定してガイドにしているそうです。飲み会の時に割り箸の袋をデザインナイフに見立てて教えてもらいました。
○全身各部の凹モールドは、一段掘り下げて「Plastruct」の0.3mm極細プラ棒を伸ばしランナーの要領でビヨ〜ンと伸ばして、それを刻んだものを貼り付けています。雑誌作例からアイディアを持ってきているそうです。
○ちょっと大きめのキラッと光るパーツは塗装後にメタルカラーで別にキラキラパーツを作っておいてはめ込んでいます。こういう風にモールドにアクセントをおくのが、面構成を間延びさせていません。
○グリップ状のパーツ(取っ手?)は「モデラーズ フレックスロッド」とプラパイプ。火であぶって曲げる方法もあるんですが、切断して接着しているような印象でした。精度がありました。

 とまぁ、いろんなことを書いてみました。みんなから質問攻めだったので、かなりの情報を吸収することができました。
 これと100パーセント同じ作品を作るのは難しいけど、「6割くらい似ればいいや」という気持ちでだいたいできれば、あとは精度の問題だと思うのです。俺には無理、とあきらめる必要はないと思います。
 「これが1位」と会場で思った人は、何が1位に来る作品かわかるのですから、1位をとれる作品を作れる可能性はあると私は思うのです。
 この作品を見て、また新しい俺たちを震わせる作品が現れるのを私は期待しているのです。


 ガンプラ親父さんの1/100ザクウォーリア。
 モノアイ見えてね〜ってぐらい鋭い目付きがかっこいい。塗装も丁寧です。
 なんか引かれる雰囲気がありました。

 東京大会ジュニア部門1位。HGUCキュベレイ。
 マスキングで上手く塗り分けられたスリットラインがいい。
 小学生以下がジュニア部門なので、中学生からはかなりきつい戦いになります。

 東京大会ジュニア部門バンダイ賞。龍神スキーヤー仁宇(ニュー)。
 ジオラマ仕立てで面白いな、と思っていました。ジュニア部門においてもベース工作が重要なようですね。


 10歳のかわいい女の子が作ったHGUCキュベレイ。
 製作期間2日だそうです。ペットボトルと紙粘土で作られたベースを出品直前に真剣な目つきでその子が調整していたのが印象的でした。
 東京大会ジュニア部門入賞です。正確な賞名がちょっとわかりません。