ガン王2005東京大会に参加して思ったことをいろいろ書いてみよう。 ■賞に入るのがむずかしくなった 今までのガン王はプロ部門と一般部門でわかれていたが、今年は統合されている。編集長は「バトルロイヤル形式」と言っていた。この結果、大阪大会は約150作品、東京大会は約200作品が一気に並ぶことになった。そしてさらに賞の数も減ったように感じた。今まではプロ部門の予選通過が一つのステータスだったのだが、東京大会シニア部門は、1〜3位、審査員特別賞が2作品、バンダイ賞、電ホ賞と7つしか席がなかった。これはきつい。せめて一定のクオリティを持つ作品に表彰状などないかわりに「入選」などのフラグをたててあげたらどうだったろう? ■多くの猛者が参加していた。 私の作品レポートを見てわかるだろうが、かなりの歴戦の猛者が多数参加していた。過去のガン王やオラザクの入賞者が多数、そしてコンテスト慣れしているものも多数。どの作品も地方コンテストに行けば楽に勝てるものだと思う。 ■コンテストの結果だけがすべてじゃない 僕は一つ確信していることがある。作品の評価はその参加したコンテストの評価であって、作品の「本質的ないい悪い」は、コンテストの結果だけで決まらないということだ。 オレに言わせれば、コンテストに関係なく、見てすぐわかる。どの作品が上位に行ってるかもだいたいわかる。takayo4さんが1位に入ったが、例えばファミレスであの作品を見せてもらっても結局感動する。いい作品というのはみんなわかるはずだ。加えて言えば入賞作品がわかる人は、審美眼は十分だ、いい作品を作れる眼は持っている。 ■いつも思っていること 僕は作品を作るときにこころがけているのは、 「あれはよかったね〜と、ずっと、おぼえてくれているような作品」 「そのキットのコンペがあったら、 ソードカラミティコンペとかギャプランコンペとかプロビデンスコンペとかあったら 勝つことができるような作品」 を作るように考えている。だって、ガン王に勝ちたいから目立つためにPGとか、勝ちたいからモールドを貼りまくる、そういう発想はしていない。チコブルからもらったプレゼントをお題キットぐらいの感じでやっている。勝ち負けにこだわるより「印象に残るもの」を作った結果が、今回の受賞にいたって、とてもうれしいです。 あと、ストレート組みで、塗装を丁寧っていうのは作例に近いんですが、僕は「作例みたいな作品作るなら、模型誌あるからいいや」という風にも思います。絶対やらないってわけじゃないんだけど、限られた時間で年にいくつも作品つくれないし。 今回のように200も作品があって、入賞するには運もある。ただ、いい作品というのは運やコンテストの結果に関係なく、評価してれると思う。 ■思いを込めて 願うのは、思いを込めて作って欲しい。どんな思いかと言えば、 「この作品、みんなが見たらビックリするかな〜」 「この技ははじめてやるんだけど、今回はこの技にチャレンジしてみよう」 「この人の作品かっこいいなぁ、マネしてみよう」 とか、そういう発想がいいんじゃないかと思う。「賞に入りたいから」という気持ちで作った作品の場合は、結果がでなかったらおしまいだし。 たしかに入賞しやすい作風というのはあるかもしれない。だけど、思いが込められた作品であれば、審査員じゃない誰かが評価してくれる。友達のモデラーやネットで遊びに来てくれる人、わかってくれると思う。 ■看板を背負っている 今回のコンペでは、HPを持っているサイトの管理人が多数いる。事実「ガン王」で検索すると、いろんなモデラーが出品し、つながっていることがあらためてわかった。みな、「ガン王だしてきます!」と宣言し、応援されつつ出陣。看板背負ってる。オレだって、「MODEL RUNNER」の看板背負っている。実力のある人がたくさんいると、また感じた。 ■これで終わりでもなんでもない ネタはいくらでもある。 みんな手をうごかそう、形にしよう。 楽しく遊び続けよう。 ■コンテストに勝つためにはセンスを磨くべき 技はあるのに、かっこよくない作品がある。結論から言うとセンスが弱い。これを磨くためには、かっこいいイラストをたくさん見たり、いい映画を見たりするといいと思う。それとセンスはすぐに熟練しないので、プラモうまい人に見てもらって評価してもらうといい。ガンプラ知らない人にも見せて、ガンプラ知らない人が感動する作品なら文句なし。 ■仲間がいっぱい出来てたことに気付く この世界、HPの世界、ガンプラモデラーの世界に入ったときは、当然、友達はいなかった。一人で黙々とつくっていたわけだが、少しずつ、少しずつ、友達が増えてきた。また、ネットでサイトを管理しはじめてから、相互リンクやオフ会での友人もできてきた。イエサブコンはイエサブコンでまたたくさん友人ができた。今回、そういう方からお祝いのメールなり、書き込みなりをいただいて、すごくうれしかった。みなさん、ありがとうございました。 ■おわりに いろいろ書いてみた。 何か参考になるところ、何か共感できること、何か反論したいこと、いろいろあるかもしれない。 僕の願いは、みんなに手を動かし続けて欲しい。 ずっとガンプラ友達として、この世界で腕を競いあって欲しい。 言葉だけでなく、思いを形にしよう。 戦い続けよう、ともに! [RUN] (2005.08.12 UP) |