ベサメムーチョ(鉄恐竜)
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濱薫さんは、過去のSEEDコンペであまったパーツなどをたくさん持ってきていました。 アルテコスプレープライマーは瞬間接着剤の硬化をさらに早める便利な道具です。濱薫さんは、うちにこれを忘れて取りに帰ったのでスタートがみんなより1時間くらい遅かったです。 |
で、気付いたらこんなんなってました。ごめん、途中の写真が少ないですね。私の前の席だったのにもかかわらず「気付いたら・・・」という感じです。作業スピードはかなり速かったです。 塗装前の話ですが・・・この作品は足から作って“塔”みたいに積み上げてるのですが、その中で風で一度、この塔が下に落っこちて崩壊してました。若干、濱さん涙目っぽかったのですが「もっとかっこいいのつくればいいんだ」とかいって自分を励ましながら作業していました。 |
「何つくってるんですか?」という質問に対して「牛」と答えてました。「え〜〜うしーー?×○△?」とみんな驚いていました。 それにしてもいろんなキットが使われています。当日「HAPPY」でバーゲン価格で売っていた「リガード・スカウト」のパーツも、その日のうちに開封、そしてこのメカの一部になっています。これって結構入手困難なキットじゃないのかな? 左奥に茶漉しがありますが、これはパステルを粉状にするために使用したものと思います。 |
そして完成! 濱さんも横山宏さんの作品に影響を受けていて、マシーネン・クリーガーの「ガンス」や「ケーニッヒス・クレーテ」などに見られる“逆足”が大変かっこいいです。マクロスのガウォークも逆足ですね。SFの血が流れてるって感じです。 最初はスターウォーズなどのイメージで大きいスケールの作品かと思っていたのですが、35分の1のフュギュアが配置される時に「え〜、そんなに小さいのー!」とこれまた歓喜の声があがっていました。 |
ところどころに見られるリュックサックやドラム缶はスケールモデルから転用。動力チューブが加わっていることで、本当に動いているかのように作品が生き生きとしています。 私は「あんなに大きいの作って塗装大変そうだな〜」と思っていたのですが、濱さんはなんの問題もない、とばかりに、かなり太い筆でサササと塗っていました。溶きパテをたたき塗る時も、サササ、サササ、とすごいスピードで塗っていました。あんまりたたいている、という風には見えませんでした。 白いラインがドライブラシだけでなく作品を引き締める効果があって、とても素晴らしいセンスを見せ付けてもらいました。荒々しいタッチの作品にデカールやラインをいれて引き締めるというのも横山宏先生も使うテクニックですね。 |
いいなぁ、かっこいいなぁ、俺も逆脚やってみたいなぁ、っていうかこの作品マネして作ってみたいなぁ。いいなぁ、すげーなぁー。 今回、ディスティニーのパーツがベースキットになっているわけじゃないんですが、前回のコンペの時に濱さんが色指定で「白」が割り当てられ、ストレートに白い作品作ったら、みんな違ったみたいなんで、今回も「ディスティニー使ってればいいんでしょ」って感じでした。頭部はアビスガンダムの肩だ(笑) タイトルは「ベサメムーチョ」。ネットで調べたら、スペイン後の「Besame mucho. ベサメ・ムーチョ」で「いっぱいキスして〜」という意味でした。う〜む、この鉄恐竜にキスされてしまうのでしょうか?この兵士にとっては、このロボットは貴重な仲間のような存在なんだろうな〜。 |