くりーむしちゅーのオタクイズ出演顛末記

【3月13日の出来事】

 TBSテレビのくりーむしちゅーの深夜番組でガンダムファンがファン同士クイズを出し合って、優勝者を決めるという番組にでることになった。それは3月5日頃の話だ。

 この日は、私がガンダムのどれくらいファンかということで、イエサブ千葉店で取材されることになった。他のガンダムファンは自宅を取材されたらしいが、私の完成品はだいたいイエサブに置かせていただいでいるのでそちらのほうが都合が良かった。家はそんなに面白くない(と思う)。
 チコブル、娘二人、イエサブの店長、ら教くんが見守る中の収録、恥ずかしかったが、まぁこれも経験と思い、いろいろ取材を受けた。テレビチャンピオンのように「がんばるぞ、オー」とやった。みんなで出演したので、“ここはカットされないだろ”とみんな密かに楽しみにしていた。
 収録が終わって、GPM切込み隊長さんとら教くんと模型の撮影をしたかったが、場所が都合が付かなくて解散となった。正直、俺よりこの二人を取材したほうが面白いのではと思ったりもした。

 帰りがけにビデオ屋でガンダムのビデオを返却した。3本借りて1本しかみれなかった。どうやらガルマを倒した直後のアムロが白眼をむく話、爆弾をガンダムにしかける話、ククルスドアンの話、ランバラルの初陣の話だけしかみれなかった。俺はガンダムファンというよりガンプラファンなんだな・・・
 それから、収録は渋谷ということで服をユニクロで新調した。いつも週末しか普段着を着ないのでそんなに服を持っていなかった。チコブルの見立てでジャケットなど買った。床屋は先週行ったから大丈夫と。

 夜もガンダムの勉強しようと思ったけど、子どもと遊んで早く寝た。4人でトーナメントだから、まぁ1回戦勝てば結構テレビに出るかな、とか。俺プラモネタ詳しいからウンチクはそれでカバーしようとか考えながら寝た。


【3月14日の出来事】
 11時に渋谷に集合だったので、8時に出発した。私の家からはだいたい2時間で到着するので時間に余裕を持って出発した。デカレンジャーとブレイドはビデオに撮ってあるから帰ってから見ればいい、と。
 電車の中ではひたすらガンダムの勉強。今回の出題範囲はファーストガンダムのみ。まるで「一年戦争」という歴史の勉強をしているようである。え〜と、ゾックのパイロットの名前は何だっけ?マ・クベがウラガンに自慢したつぼはどの国の製品だったっけ?様々な知識を徹底的に詰め込んだ。ガンプラファンがにわかじこみのガンダムファンになろうとしていた。でも出題範囲の中にガンプラやプラモ狂四郎もOKということで、その辺は楽しく勉強できた。受験勉強のごとく直前詰め込みをした。

 渋谷に着いた。JAMさんの事務所は確か渋谷だったっけな・・・と思いつつ電話してみても連絡とれず。そりゃ急に来たら迷惑だよな。多分会う時間もないから、余計なことしちゃったかな・・・
 ブラブラ探しながら歩いているとディズニーのマウスパットをNTTからもらったり、スマスマのさるみたいなのの収録なんかあって、「う〜む、渋谷はにぎやかだな」とすっかりおのぼりさん状態。

 時間があったので、東急ハンズに立ち寄ったら、いいお宝がたくさん。集合時間直前にもかかわらず物色。そんな中、大学時代のバレーサークルの友人を発見。思わず「岩波」と呼びかけたが、彼は振り向いてくれた。素敵な感じの奥様と一緒だった。聞くと彼はまだ学生だそうだ。教師になるためだそうだ。人生観がかわったと言った。う〜む、みんないろいろあったんだな、と。何となく彼の名前に違和感があって、別れれてから思い出した、彼は「波塚」くん、大学時代も間違えたことがあって、全く失礼だった、ごめんね。でも偶然の出会いというのは凄いな。

 さて、11時、収録場所に到着。現れたガンダムファンは猛者ばかり(?)。早稲田大学ガンプラ研究会の学生くん、ガンダム画報などでライターをしている人、あとはうちとリンクしている眞田堂さん。そして私。う〜む、ライターの人は凄そう、、ガンプラ研究会も凄そうだな。眞田堂さんは普通って感じだった。俺はガンプラの作り方とかなら多分詳しいはずなんだが、ガンダム勝負はきびしいと思っていた。

 この日の収録は、3時間で「ファミコン」「ガンダム」「ドラえもん」の3本が収録されるはずだった。ファミコン組とドラえもん組にはテレビチャンピオンで勝負している人同士が真剣に勝負するような感じ。ガンダムチームはちゃんと面白い収録ができるか心配だった。

 渡されたのは、こんなカード「wota-quiz」と書いてある。この番組のタイトルは「くりーむしちゅーのオタクイズ」となっていた。俺はオタクか・・・まぁ、オタクと言えばオタクだが、どうもこのネーミングには抵抗があるが、まっそれどころではないか。このカードには私が用意した25問の問題があって、それに関するウンチクを考えておくのと、相手の問題に答えられるウンチクと技量が必要だ。予習せねば。

 しかし、眞田堂さんとガンプラの話とかプライベートな話で盛り上がり結局あまり準備もできず、くりーむしちゅーさん登場。ファミコンチームの収録からはじまった。
 ファミコン雑誌のライター、ゲーム会社勤務の人、ファミコンのカセット全部持っている人、などなど濃い面々。クイズは白熱した。
 ここで、このクイズ形式の問題が一つ。今回の問題はそれぞれが用意して相手に投げかける。つまり相手が答えられないような問題を作れば勝つわけで、いきなりファミコン組の収録が長引いた。答えられない場合は同点のまま延々サドンデス。ファミコン組の決勝はテレビチャンピオンで出たもの同士で、超真剣勝負。次にガンダム組、ドラえもん組が控えていることなどおかまいなしで難しい問題をなげかけあった。場の空気はかなりどんより模様・・・
 実はこれは私が予想していた展開で、「むずかしすぎると終わらない」「むずかしすぎると誰もついて行けない」。いきなりのファミコン組みでそれが起こってしまった。
 収録は長引き、結局ファミコンの収録が3時間かかった。午後4時になりくりーむしちゅーがいわゆる“けつかっちん”(次の収録がある)ということで、ガンダムとドラえもんの収録は一切なし。番組のタイトルも「オタクイズ」から「ファミコンクイズ」に超早代わり!!!これには私もビックリ!

 制作サイドに文句をいうつもりはなかった。ガンダム組とドラえもん組は誰も良識人。テレビなんてこんなもの、というのが共通認識だったため対した混乱もなかった。ドラえもん組には福島から来た人もいたというのに。ファミコン組は熱いバトルができて御満悦気味だったが、我々の組はみんな肩を落としてしまった。
 くりーむしちゅーさんたちは「せっかく来てくれたのにかわいそうだね」とか言ってくれたのだが、どうしようもなかったらしい。私は、くりーむしちゅーさんと記念撮影したり、握手をさせてもらったりして自分を満足させることにした。そうそう、チコブルにお土産を、今日はせっかくのホワイトデーなのに一日家をあけてしまったから。

 上が上田さん、下が有田さん。「チコブルさんへ」と「くりーむしちゅー2004.3.14」は有田さんが書いてくれた。超有名芸能人の二人からのサインは貴重だ!邪悪なお兄さんのサインだ、わーい!
 くりーむしちゅーの二人は現場が暑かったにもかかわらず、文句もいわずに司会進行をしていた。また、司会も本当に面白いと思う。有田さんのボケ加減とかいいなぁ、と思った。ガンダムで掛け合いしたかったな、と、そこは残念だった。
 ディレクターの方から、また機会があれば声をかける、という話をいただいた。僕は、直接お話をいただいた西野さんとは何度もやり取りをしていただいたし、俺の模型を「すげー」と喜んでくれたので、西野さんと最後に話をして帰った。「もし、ガンプラの面白い企画があったら声かけてください。仲間集めますから」と。勝手にG2000とG.P.Mをあてにして発言してきた(笑)。
 番組を作る側も今、30歳から40歳のファミコンやガンダム、ドラえもんで育った世代なので、きっとまた面白い企画をやるらしい。そうそうこの番組は3月18日(木)の深夜に放送予定だ。当然ファミコンのクイズ合戦が放映されるだろう。

 解散後、近くのにぎやかなクレープ屋さんでクレープを食べながらドッと疲れを感じた。せっかくの日曜日、家族サービスできなくて娘たちに悪かったな・・・と思いながら。まぁ、何事も経験、経験。
 自分を取り戻すために、再び東急ハンズで、来週のハッピーでの模型作り大会に必要なものを物色、いいなぁ、東急ハンズ。うちの近所に欲しいよ。ベース用のデコパージュを購入。簡単なベースをまた作るつもりである。俺はガンプラのほうがやっぱり楽しいな。娘たちへのお土産なんかも購入。それにしても週末の渋谷は凄い人だな。

 午後6時に渋谷を出て、家に8時30分に帰宅。みんなで夕食を食べてから、娘と「デカレンジャー」「ブレイド」「プリキュア」と立て続けに見てから、娘とお風呂に入った。娘にテレビの収録があったが、テレビには出ないことを話してみた。娘にはきっと何の話かわからないと思うが、2歳の子どもの吸収力は侮れないと俺は思っている。結構一方的に話をしているがよく今のところは聞いてくれている。
 いつものように電撃ホビーマガジンのミッキーやディズニープリンセスのページを二人でみながら寝た。やっぱり疲れたな。今日は・・・と寝た。

 なんとなくこの2日間はいろいろ出来事があったので、ちょっと書いてみた。

 [RUN] (2004.03.16 UP)