幹部会は突然に

 ワイワイガヤガヤ。人間をやっていて楽しいのは、人と交わっているとき。所詮一人では生きてはいけない。そんな重たい思いでもないけれど、単にそう思う。

 寒くなると鍋がおいしい。勿論、みんなで一つの鍋を囲むのが隠し味。私はキムチ鍋が大のお気に入り。味噌味のベースにキムチの素をドカドカァ〜と投入・・かっからい・・・けど、旨い!!これが後を引くったらないのってんの。とにかく冬には登場回数がやたら多いベストセラーなのだ。

 プラモ好きで集まった仲間と休日を過ごすことも多くなり、もちろんFamily単位。その日も二家族と共に休日を過ごしていた。夫らはプラモ談義に夢中で、奥様たちはもっぱら子どものことやら、なんやらで互いに楽しく盛り上がっていた。さてそろそろ夕飯でも・・・狭いながらも楽しい我が家なんて感じで、そそくさと仕度に取り掛かる。やっぱりこの日も寒く、キムチくんの登場となった。主役のキムチ鍋くん。彼を支える名脇役の生ハムサラダ君などなど。役者は揃った。さぁいたただこう!そう、これから彼ら夕食役者談義に花が咲く!!

 ・・・・はずだった。しかーし!!!なんと今日の観客は、プラモ好き。敵もさる者ながら強者揃い。なかなか箸も進まない。う〜ん。口に合わないのかなぁ?と、少々不安を感じていた。キムチ鍋を前にして、腕組みをし、神妙な面持ちでなにやら話し込んでいる。ますます、気になってきたし、不安も倍増してきた。この不安を払拭すべく、耳を傾けた。
 「今日は幹部会でしょ。」 「初期メンバーが幹部で、RUNさんが軍団長で。」 「じゃ俺らが副団長ということで。」などなど。おやぁ〜話の内容からすると、千葉軍団のことらしい。大の大人が夕飯を前にして、難しい顔並べて何話してるのかと思いきや、軍団長は誰だの、副団長は誰だのと言っちゃって。全く、クラスの係りを真剣に決めているみたい。○○君は掲示係、△△ちゃんは飼育係、クラス長は××さんに決まりました。みなさん、しっかり守ってください!ってな感じ。

 ほんと可愛らしいというか、あきれてしまうというか。30すぎのオヤジたちの真剣な相談事が・・・。ダンナらはひと息決定事項が終了したのか、神妙な面持ちから一転ニコニコ顔になりようやく、キムチ君達に興味を示した。それにしても平和というか幸せ者というか。夫たちの行動を横目で見ながら、鍋をパクついていた妻達には、おかしくてしかたがなかった。。

 千葉軍団って響きはイカツイ集団ぽく聞こえるけど、中身はほんと半生ソフト。まぁ〜私流にいうと、Cuteってかんじ。こころのやさしいゴリラかな?!