さらば、ウィンドサーフィン

 はじめての海外。憧れのハワイ航路。看護学校3年(私はナース)の時研修旅行と称して、ハワイ・オアフ島に行った。青い空、コバルトブルーの海、身も心も開放してくれる、なんて素敵な島。

 もちろん私はマリンスポーツに挑戦した。一番人気はダイビング。でもどんくさい私は出遅れ、もうすでに定員オーバー。見渡すと他のスポーツは始まっている。あいてそーなのは・・・あっあった、あった。ウィンドサーフィンだった。あんまりやりたくないけど、ここまで来てボーっとするのもなんだから、まっいいやーっという感じでやることにした。

 インストラクターはちょっとイケてるお兄さん。妙な日本語を使いながら、手とり足とり教えてくれる。まずは、お兄さんと一緒に風を切ることに・・。波に乗るとなんとも気分爽快!!気も大きくなって、なんだこんなもんか、簡単簡単。随分甘く見た私は、2回乗っただけで、一人で乗ることに。
 ポールを持ち、ボード゙にのったぁ〜!!
 風が来たぁ〜!
 どっどうすればいいのー?!ぎゃー!!

 一瞬でパニックに陥ってしまった。あの強気な態度はどこへやら。「あれぇ〜」バッシャーン!見事に海に転落した。ベキッという音とともに・・・。なっなんとウィンドサーフィンの帆のところに、私は落ちたのだ。しかもポールをおもいっきり踏みつけて(滝汗)

 あーあ、修理になっちゃった。インストラクターのお兄さんは涙目で「大丈夫、大丈夫」を連発。
 私も悪いなぁっと責任感じて、「もう乗らない。」と言うと、お兄さん・・また乗れ乗れと。私のこと気に入ったのかしら?なんてすこーし思いながら、再度挑戦。今度は転び方を教わった。後ろに倒れるようにと。OK,OK今度は大丈夫さ!

 ピュ〜あれぇ〜。またまた制御不能、風に倒された。
 『うしろに倒れろ・・うしろに・・あ”−−。』再び前に倒れてしまった。
 またしても、バキッ!

 トホホホ・・・おっ、おれちゃった。後ろに倒れようとしたが、風が許してくれなかった。と、お兄さんにいうも涙でうるうる。突然、営業中止。お兄さん壊れたボード2本修理に出すといって去っていってしまった。ごめんね、お兄さん・・・。

 それにしても、私には陸も海もないほどの運動運痴なのねぇ。とんだハワイだわと思ったら、旅が終わるころには全て忘れてエンジョイしまくっていた。おにいさ〜ん、ほんとにごめんなさーい!!