チュルチュル薬でスッポンポン

  新婚旅行はディズニーの豪華客船でのクルージング。船内ではありとあらゆる催し物が一日中盛り沢山。開放的な気分も手伝って、私達夫婦はエステを申し込んだ。日本にいたら高くて絶対やらないのに・・・。海外では気が大きくなって、財布はゆるんで。恰幅(かっぷく)のいいマダムに混じって、スペシャルコースを予約。それにしても、向こうの人は大きさが違う。なんだか私、超スリムって錯覚してしまう。大きさが半端じゃない!気持ちいい位。でも、あんなに大きくなってしまったら、取り返しつかないかも〜。気をつけねば!えっ!手遅れ?トホホホォー。

 話を戻して・・・。予約時間は14:00、それまでディズニー所有の無人島キャスタウェイキーへGO。まぁなんて素晴らしい砂浜、エメラルドグリーンの海、所々にミッキー、ミニー、グーフィー、ドナルドとディズニーキャラクターたちがたくさん。子供達集めて、グーフィーが準備体操を教えてたり・・・。ディズニー好きには、たまらない島なのだ。もちろん、上陸しているのは、同じクルーズラインの客のみ。ほんと、プライベートって感じ。

 14:00までおもいっきり楽しんで、他の客より少し早く船に戻り、船の4階(10階まであったかな)のエステルームへ行った。フランス人形のような色白で、透明感のあるかわいいお姉さんが、スマイルしている。あーいいわー!特別ってかんじー!!名前を呼ばれるまでソファーに座って待っていた。二人別々の部屋に入らなくてはならないなんて、超ーキンチョー!!英語さっぱりわかんないしー、頼みの綱のダンナは、別室にはいってしまうし。あ”−!!

 ちょっとパニック気味で、誘導されるままお部屋へ。鼻筋のとおったキリっとした美人が、私の担当のエステティシャン。なんとか、身振り手振りで乗り越えて、あまりの心地よさに寝てしまった。エステはフェイシャル(お顔)と全身。もちろん裸だけど、パンツははいていてOK。英語のわからない私もなんとか、エステティシャンとコミュニケーションはかり、パンツの件はわかった。少し美人になったかな?なんて思いながら、部屋を後にした。

 待合室のソファに、別の部屋でエステをうけたダンナがすわっていた。あれ?手荷物がある。おみやげ?試供品でももらったのかぁ?私、もらってなぁーい!!その手荷物のことをダンナに聞いてみると、 「お困りはなんですか?って聞かれて、肌がガサガサするって言ったら、これ渡された。日本円で約7,000円らしい・・・。」
 なんでー?!英語わかるあんたが、買わされちゃうわけー?どーして、ワイフと相談してみるって言わなかったのよー!!ダンナはガッカリしていた。

 ちと、かわいそうになってしまった。少しでも気を取り戻してもらおうと、色々どうだったか?聞いてみた・・・ら!なんだってー!!私は耳を疑ってしまった。ドジだとはおもってたけど、海外来ても炸裂かよー!! なんとダンナは、パンツまで脱いでスタンバっていたらしい。おいおい、エステだっちゅーの!何ちゃらマッサージじゃないっての(怒”)。
 まったく、何を期待してんだか・・・ハネムーンだっちゅーにー。しかもダンナの担当者は、太めのおばちゃんだったらしい。ダンナったら「風俗でぼったくられたって感じだよー!」って。 あらら、スッポンポンにまでなったのにねー。残念ねー。あきれてしもーた。ふつうパンツは脱がないでしょーがー。
 チュルチュルになるクリームで落ち込んだけど、スッポンポンで大笑いに・・・。 旅っていろいろあるねー。でもやっぱりパンツは脱がないでしょ、ふつう・・・。