ウエディングドレス選び

  花嫁にとってウェディングドレスは、一番輝いている自分をよりひきたててくれるアイテム。慎重に慎重を重ねてチョイスする。ドレスの長さやエレガントさ、キュートさなど色々と考えて一番似合うドレスを探す。よく本を見てあこがれるものだ。私も例外なく「ゼクシィ(結婚情報誌)」を毎月購入し勉強(?)。あーこれがいいなぁ・・・。頭でっかちに色々つめこんでいく。しかし私は、めんどくさがり+ファションセンスなしときている。実際となるとこれがどうでもよくなっちゃったりするのだ。

 結婚式を控えて準備に翻弄(ほんろう)する日々。やはりドレスを選ぶという日が来た。私が式を挙げた“ホテルポートプラザちば”では、婚礼プランの中でウェディングドレスは自分用に作ってもらえる。約100点のデザインの中から気にいったのを選び、採寸する。デザイン選びは、実は私の意向よりダンナの意向が強かった。まぁ客観的に見てどうかが大事かと納得して。

 次にカラードレス選び。これはレンタル、展示してある中から選んで試着してみることに・・・。私達の担当の人がダンナに 「ご新郎様は退屈でしょうからビデオを流しますので、そちらでも御覧になっていて下さい。」と気遣ってくれた。
 「では、お嬢様こちらへ。」 お嬢様って、だれ?私のこと?私もう30歳なんだけど、お嬢様? なんかこれっておばーさんが新婦でも、お嬢様?あれ?変?
 私、なんだか妙なことに疑問抱いてしまった。まぁいいや、お嬢様だっちゅうんだから、私はお嬢様と・・・。
 カラードレスは、ピンク・ブルー・グリーン・イエロー色々と試すことにした。ドレスって着替えるのが、ひと苦労。この苦労があって、美しく輝くのねぇ。美しくなるって、大変ー!なんて思って、自分にうっとりしたりして。着替えて一歩ニ歩、と歩いてみる。
 あれ?ダンナはこっちをしっかり私の方を向いている。ビデオなんて全然見てない。悲しく映像は流れている。
 ここで、普通新郎というものはドレスに全く興味がなくて、選び終わるのを待つというのが図なのだが、私のダンナは違った。はじめから変わってるのは知ってたから、こんなこともあろうかと疑問に思わなかった・・・が驚いた。なんとメモ紙にドレスの採点表を書いている。なんでも自分の中で、満点を10点として、腕の太さの目立ち具合い8点とか、見栄え5点とか採点している。総合得点でこれがいいとブツブツいいながら、彼なりに決めている。
 なにやってんだか、私より一生懸命。おいおい、ほんと変わってるなぁー。まぁそんなダンナは見ていてあきないけど。選んだドレスは満場一致で、ローズというピンク系に決めた。ダンナは、“俺の目に狂いはない!”と満足そう。あーなんて幸せ者。私よりキラキラ輝いていたのは、ダンナだったかも?!