日曜日の朝は・・・

 私達の子供は女の子。これは妊娠7か月からわかっていた。
 胎教というとよく聞くのがクラシックだとか、癒し系音楽や映像などだが・・・・・。
 我が家の胎教となるものは、男の子が喜びそうなヒーローもの。
 とは言っても、私が好んで見たわけではなくダーリンの趣味。
 妊娠中は、「仮面ライダーアギト」が放映されていた。いやー日曜日ともなると朝7時30分からテレビの前にがぶりつき! まずは「百獣戦隊ガオレンジャー」、8時「仮面ライダーアギト」、流れで「おじゃ魔女どれみ」を見てしまう。ダンナに一緒に見ようと誘われ、はじめは渋々見ていた。

 隣で子ども番組を熱いまなざしで喜んでみているダンナ。
 なんでこんなにおもしろいのかねぇ。興奮して「すげぇ!」「すげぇ!」と連発。その言葉に水を刺すことで私は楽しみを得てしまった。

 「ねぇ、ねぇ、後ろにチャックついてるよ」
 「変身している間にやっつけちぇえばいいのに」
 「あの着ぐるみ、ビニールっぽいね、暑そうだ」などなど。
 私の言うことに“怒り”マークをくっつけながら、
 「あれはチャックじゃなーい!」
 「着ぐるみじゃなんかないのー!!」とほえている。

 あーこの反応がおもしろすぎるー。やめられなーい。
 ダーリンのヒーローものを見る目は子どものまんま。
 私は別の角度から見ることで楽しんでしまった。
 出産した現在も、この関係は続いている。
 なんとも変な夫婦の共有時間になっちゃった。