はじめてのJAF-CON(ジャフコン)

 あれは、確か寒い日。私はデートの一貫としてお台場のJAF-CONに夫となる彼と行った。JAF−CONというのは、彼が愛読している模型雑誌が開催する模型やアニメのお祭りみたいなものらしい。

 まあ、いま思うに、私も物好きというか かなりのチャレンジャーだったな。妙なもの、変なもの好きだが、その会場で、なんと気分が悪くなって、しかも吐き気。全くの普通好きの女の人には、ちょっとヘビーかな。ただ、ガンプラ好きな人とこれから人生やっていこうとちょっぴりでも思ってる彼女は、お試しあれ。彼がそこでどうでるかで、今後の方針を。

 うちのダーリンは、そのころどうしてたか?思いっきり、初代ロボコンのガチャポンを目をギラギラギラさせながら、しかもしゃがんで探していた。なんでも「初代ガンツ先生だけ無いんだよっ」(?)とか言っている。なっなんて奴。そばからドンドン私が離れているにもかかわらず・・・。気付くまで、かなりかかった。私の彼へのすっぽん感情が薄れて、怒り爆発!ほんと変な奴。あーやっと、気付いた・・・。「ごめんね、ごめんね」を連発。まったく、すごい所に来ちゃったわ。

 少し私も気持ちを落ち着けて、さぁ帰ろう。・・と通った所が、またまたヴァージンショック。コスプレ写真撮影(!)「こんなポーズお願いしまーす!」なんて声が飛び交うなかをますます気分不快。なんだよぉ!『きっきもーい。』 そんな短い間でも、コスプレイヤーの世界をかいま見た感じがした。ほんとになりきってて、ホビージャパンから出てきた様なかわいい人には、列をなして男、もといカメラマンが殺到彼女達もモデル気分の笑み。

 でも私は見てしまった。その群集の中、かわいいフリルの付いた黄色い衣装、でもどう見てもピカチュ―にしか見えない。彼女の周りには・・・誰もいない。その彼女の口から出た言葉は、「写真1枚いいですかぁ?」彼女の手には、使い捨てカメラ。あ、あれ?コスプレイヤーって撮られるほうじゃないっけ?なんと、彼女はカメラマンにもなっていた。これが一粒で2度おいしい?あーJAF.CONて、奥がふかーい?!