RUN NOTE 第2回 「ペコペコ沈むキーボードを自力補強」
~軽すぎる安価キーボードを快適仕様にカスタマイズ~

 第1回のランノートでは最近のデスクトップ環境について記事にしましたが、今回はキーボードについて備忘録的に書いておきます。

■プラモづくりの横で使うキーボードに求める7つの条件
 今、私が使っているキーボードはサンワサプライのワイヤレスキーボード「SKB-WL36BK」です。今回はこのキーボードを使うことになった経緯について書いてみたいと思います。

 もともと模型を作るデスクと同じ場所でパソコン作業をするということ自体に難しさがあるのですが、私は他のモデラーの作業環境に興味があり、「モデラーズルーム スタイルブック」(大日本絵画)などを見るのも好きです。
 本当は模型作業だけに集中するのがよいのでしょうけれど、YouTubeで動画を流したり、音楽を聞いたり、Netflixを見たりしながらのながら作業になっています。なかなか模型作業とエンタメ鑑賞を別々に楽しむ時間もないので、並行作業が当たり前になっています。

 さて、模型作業をするデスクでのパソコン作業では、まずノートパソコンなどのPC本体は避難させたいところです。塗料や接着剤をこぼすリスクもありますし、プラモデルの削りカスなどで汚れてしまう環境だからです。そのため、キーボードは安価で取り回しが良いものがベストです。また、できることなら使うキーボードのキータッチ(打鍵感)やキー配列などは、職場のPC環境と合わせたいという思いがベースにあります。

【条件】
・コンパクトサイズキーボード
・JIS日本語配列
・85キーまたは82キー
・キーピッチ 19mm
・キーストローク 2mm前後のパンタグラフ式
・USB無線またはBluetooth接続
・低価格

 こうやって条件を絞っていくと、案外候補となる商品は絞られてきます。BUFFALO、ELECOM、サンワサプライあたりがこの条件に合う製品を出しているので、Webで仕様やボタン配置をよく確認し、サンワサプライの「SKB-WL36BK」を選びました。ネットでの評価が良かったこと、これまで使っていたキーボードと配列が近かったこと、そして何より低価格だったのが決め手です。価格は2,750円ですが、ヨドバシカメラのポイント還元を考慮すると実質2,400円程度でした。

■歴代キーボードの思い出と今回の「失敗」と「後悔」
 少し振り返って、これまで使ってきたキーボードについて書いてみます。

 もともとは上の写真の中央にあるサンワサプライの「SKB-WL23BK」を使っていました。これは非常に良かったです。職場のノートパソコンと同じキー配置だったため選んだのですが、剛性があり、USB無線接続、85キー、ノートPCと同じパンタグラフ式でとても使いやすい製品でした。
しかし、一部のキーが反応しなくなったり、USBレシーバーを無くしてしまったりして使わなくなってしまいました。その後、2022年9月に販売終了となり、現在は中古でしか入手できません(当時の定価は6,380円)。

 次に使っていたのが写真の一番上、ELECOMの「TK-FCM107」という有線薄型コンパクトキーボードです。定価は2,904円で、実売価格は1,500円程度だったと思います。この商品も現在は販売終了しています。価格の割に軽い打ち心地で、有線であること以外は特に不満のない良いキーボードでした。SKB-WL23BKが壊れたため「とりあえず」で買ったものでしたが、案外長く愛用していました。
非常に使いやすいキーボードなので、現在は職場に持っていって使っています。

 そして今回、熟考の末に購入したのがサンワサプライの「SKB-WL36BK」でした。気に入っていたSKB-WL23BKの後継機を探した結果の選択でした。
 しかし、実際に購入して使ってみると気づくことがありました。タイピングする際にキーボードの中央あたりがペコペコとわずかに沈み込んでしまうのです。慣れの問題かもしれませんが、おもちゃのようでとにかく安っぽい印象を受けてしまいました。本体重量が190gと軽いのは良いのですが、どうしても安価なプラスチック感を触っている感覚になってしまいます。また、USB無線接続を選んだのも少し失敗でした。ノートパソコンのUSBポートを1つ塞いでしまうことや、iPhoneに接続できない点には後から気づき、今思うとBluetooth接続ができる「SKB-BT32BK」にすればよかったと少し後悔しました。

 ■ペコペコ沈む打鍵感、安物キーボードを「自力補強」
  タイピング時にキーボードが沈み込む原因は、あきらかに本体の強度不足です。内部に金属プレートや補強リブが入っていないことが理由でしょう。低価格ゆえに割り切られた部分なのだと思います。

 そこで、模型を作るときにヤスリがけ用の当て木として使っていた「2mm厚のアルミ板」と「三角プラ棒」を両面テープで貼り付けてみたところ、効果は抜群! 本体が沈み込む現象は見事に解消されました。ただ、やはり見た目があまり良くないことと、もう少し補強して全体的に「重さ」を出したいと感じました。190gという軽さはフニャフニャしておもちゃっぽく感じてしまう原因でもあったからです。

 「強度が足りないなら、自分で強化してしまえばいい!」ということで、さらに手を加えることにしました。

■重量アップで安定感抜群!DIYで作る理想の作業環境
 やはり見栄えが気になったのでプラ棒を使うのはやめ、アルミ板のみで補強することにしました。重ね方を工夫すれば強度もさらに増すはずだと構想を練りました。

 手持ちのアルミ板を7本切り出し、ビジュアル的にも整うようバランスを考えて両面テープで貼り付けました。ここまでやる必要はないのかもしれませんが、結果として非常に安定し、劇的に入力しやすくなりました。重量は190gから347gへと増量し、打鍵時の安定感も格段にアップしました。

 アルミ板はホームセンター等で安価に入手できます。切断には金属用のこぎりを使い、万力で固定して金属ヤスリで断面を整形しました。今回は職場の上司にこういった加工のプロがいたため、切り出しから整形まで綺麗に仕上げていただきました。本当にありがとうございました。

 今回はアルミ板を使いましたが、ちょっとした木材などでも代用できるかもしれません。工夫次第で安価なキーボードを自分好みに使いやすく変えていく作業は実に楽しく、アイデアが思いついた瞬間の「ひらめいた!」という感覚が個人的にとても好きです。

 普通なら「安かったし、別のキーボードに買い替えよう」となるところかもしれませんけれどね。

 さて、当面はこのカスタマイズしたキーボードを使っていく予定ですし、使用感にも全く問題はありません。ただ、最近はLogicool(ロジクール)のかっこいいキーボードやマウスにも興味が湧いてきています。デスク周りのガジェットを紹介するYouTube動画を見るのがすっかり最近のルーティンになってしまいました。もう少ししたら、また新しいキーボードを買ってみたくなるかもしれません。キーを叩いたときの心地よい打鍵音や触感など、打鍵の「気持ちよさ」をさらに追求したくなっている今日この頃です。

(2026.9.25 RUN)