「実物のよう」というリアルではなく・「劇中における存在を落としこむ」概念的なリアルというコンセプトの下、マクベのキャラクター性を反映させた機体を目指して制作しました。
アムロのガンダムが“連邦の白い悪魔”と呼ばれていたのなら〜 対するジオン側に“悪魔祓い”のような神頼み・呪術的信仰が芽生えても不思議ではないのでは?という想定から入り、「美しいものへの偏愛が人一倍強く・鉱物資源に詳しいマクベがオカルティシズムに傾倒〜 自らを加護し・敵を退けるとされたパワーストーン(翡翠・ラピスラズリ・孔雀石など)で自分用MSの全身を覆わせた」という設定で、全身に宝玉風の塗装を施しています。それぞれの石に『邪悪な力を祓う』『魂に平安を与える』などの効能があると言われます。 きらびやかな宝玉で覆われた細身のボディはおよそ“泥臭い戦場の現実”からはほど遠く、マクベの独り善がりは呆気なく敗れる…
戦争の悲哀・虚しさの一つの演出になればと思います。 |
→もう少しいろいろな画像を見てみる ZIGGYさんのMGギャンです。撮影してからずいぶん日がたってしまいました。こういう繊細な作品だと、私もネットにUPする画像を選ぶ段階で「勝負!」という気構えでやるので、ホームページへの掲載が遅くなったりすることもあります。(「はやくアップしたい、という逆の場合もありますが(汗)) 塗装は、ラッカー塗料で塗装した後、エナメル塗料でこの天然石のような独特の表現を加えたということです。 この作品は、私の家にZIGGYさんが泊まりで来た時に撮影させていただいた作品ですが、次の日に「東京の美術館に行く」といって出発したZIGGYさんを見て、「やっぱり達人は違う」と納得したのでありました。 私も数多くの“美品”を見てきましたが、こんな作品とであったのははじめてです。ネットの画像でも伝わるのですが、やっぱり実物で見ると「この作品はすごい」とうならせるものがありました。 [RUN] (2008.11.06 UP) |