A.E.U.G PROTOTYPE TRANSFORMABLE MOBILE SUIT FOR FULLARMORMENT
FA-006ZG FULLARMOR Z GUNDAM

製作・文 :上原みゆき
使用キット :1/100 MG Zガンダムver.2.0
HOBBY JAPAN 2006年6月号 掲載

 「MSV」の顔であるFA-78-1 フルアーマーガンダムのフルアーマーシステムはガンダムの後継機のガンダムMkUやダブルゼータガンダムがフルアーマー化して、現在ではマスターグレードやGFF、ガレージキットなど商品化されています。がしかし!何か忘れてやしませんか?っー話ですよ! そうですフルアーマーZガンダムがない! 商品化はおろか、立体にすらなっていない、そんな機体を作れてしあわせ〜!

 当初、脱着、変形合体も再現しようと試行錯誤していたのですが、資料の少なさと、たとえ変形合体出来ても小さくて1/100Zガンダムが乗れないのでアーマー脱着のみとなりました。ギミックが少ない分熱いメカに仕上げておきましたぜ!

■体アーマーの製作■
 まず胸に大まかに0.5ミリプラ板で枠を作り、ミリプットエポキシパテ(以後エポパテ)を盛っています。頭両脇のアーマー部分はアレンジというか後にずらして、視界を良くしました。ここが可動になっているのは、変形合体をしょうとしていた名残です。胸ダクトとその下の板は旧MGZガンダムのパーツです。腰フロントアーマーはプラ板の箱組み、装着には磁石を使用。センターアーマーはMG百式の肩パーツです。

■腕アーマーの製作■
 肩アーマーの基本はプラ板の箱組みに旧MG Zガンダムの肩を形状変更して接着。前腕アーマーはヒジにMGゲルググの足首パーツ、手首アーマーはグレネードランチャー・カートリッジを付け、アーマー全体の取り付け方法はグレネードランチャー・カートリッジのグレーパーツを裏に接着してるのでストレスなく脱着出来ます。

■足アーマーの製作■
 スマートなZガンダムの足にふくらはぎが付いたようなデザイン。ふくらはぎとヒザはエポパテで作り、足首アーマーはプラ板の箱組み、可動にはウエーブTシャフトを仕込んでいます。

■素のZガンダムの製作■
 頭のヘルメットとマスクは裾を少し削り、自分の好みにしています。ヒジ関節は当たってしまう所を削り可動範囲を拡大しています、写真を見てもらえば解り易いと思います。バックパックは大河原先生の設定画を見るとなんとなくガンダムMkUに見えるので旧MGガンダムMkUの物を使用、若干形状変更しています。MGガンダムMk-Uのバックパックを使っているという事は、あのメカ! Gディフェンサーが合体してスーパーフルアーマーZガンダム(名前長っ!) になるという事です! 4機のバーニアは拳王氏製作のアルミ製バーニア! 通称拳王バーニア(そのまんま!)です、ご提供ありがとう!

■カラーレシピ■
アーマーの緑=フィールドグリーン
 アーマーは緑か紺かで迷ったのですが、紺だとフルアーマーガンダムMkUで見慣れていて、つまらん! そこで、資料発見!昔売っていた100円のガシャポン、スーパーディフォルメガンダムMk.23の広告にカラーで書かれていました、アーマーは緑色でした(ていうか立体にもなってたし商品化もしてたのね、失礼!) 。これ採用って事です。

グレー=二ュートラルグレー
レッド=シャインレッド+オレンジ
バーニアーの赤=モデラーズのクリアーレッド

 Zガンダムの青、白、黄、は成型色が綺麗なのでUVカットつや消しクリアーのみです、特に青は綺麗です。劇中の青より明るいのですが模型としてみると良い色です。塗装でもなかなかこの色は出せないと思います。成型色を活かすもう一つの理由はアーマー脱着時に剥がれても目立たなくするためです。
 フルアーマーZガンダムの面白い所は素のZガンダムの青い部分を緑のアーマーで覆い、別の機体に見えてしまうところ、肩アーマーの1部見えてしまうパーツは青、緑、両方と相性の良いグレーにしました。

■デカール・ウエザリング■ 
 デカールはガンダムデカールAガンダムVer.Ka、EマークU用、Jリックディアス用、ウエーブXデカール3を使用後、UVカットつや消しクリアーを塗り、ハゲチョロはフィールドグリーンに白を混ぜ面相筆でぬり大河原先生の書くボトムズやダグラムのイラストのようなイメージで仕上げて完成!です。


 上原みゆきさんのフルアーマーZガンダム。
 ハゲチョロ塗装が僕大好きなんですよね〜
 僕も真似させてもらおうっと!
 [RUN] (2009.02.21 UP)