E.F.S.F.MASS-RRODUCTIVEMIDDLE-RANGESUPPORTMOBILEPOD
RB-79MOBILEPODBALL

製作・文 :上原みゆき
使用キット :1/100 MG ボールver.ka
HOBBYJAPAN 2005年2月号掲載

■RB-79 MGボール ver.ka
 キットはゴム製のジャバラ、スチールシャフト、リード線、といろんな材質を使っている意欲作!組んでいて楽しくなります。

■ボディー
 装甲部はパネルラインで分かれているのでパーティングラインは存在しません。サクサク組めます。テストショットのせいかコクピットハッチ脇の小さい装甲がピタッっと合わないので思いきって大きい装甲に接着しました。
 アーム付け根には、センチネル版の画稿を参考にバーニアを6基追加。ん〜強そ〜。
 コクピットは「第08MS小隊」で初めてその構造が明らかになった。パイロットは怖いだろーなぁー。ガラス1枚でMS戦するのだから・・・同情します。で、この赤いコクピットハッチは他のグレーの装甲とツライチな所に違和感を感じたので、ハッチ裏とフレームの当たる所を削り、1.5mmくらい凹むように調整しました。300円ボールも凹んでますし、ここはボクの好みです。
 パイロットは初期のMGの物とは比べ物にならないくらい出来が良い!しかし足が閉じていて少々行儀がよすぎるので下半身をMGザク付属のジオン兵を使いニコイチにしています,。また整備兵が2人も付いているのがニクイです。
 180mmキャノンはパーティングラインを丁寧に消すだけで十分です。
 後方の凸モールドはパーティングラインが消しづらいので1度削り取り、エバーグリーンのプラ棒で作り直しています。

■アーム
 クローのパーティングラインは瞬着で丁寧に消します。
 アームのモールドは抜きの関係で少々あまくなっているので全体的に深くしておくとスミ入れの際楽が出来ます。
 アームの中間にある軸はセンチネル版を参考にマイナスモールドを入れています。スチールシャフトはマスキングでも良いのですが、@マスキングが大変、Aシャフトが邪魔でパーティングラインが消せない、などの理由からアトハメ加工をしました。加工はプラを後方に向かって削って行きシャフトの通り道を作ってやり、スリ合わせは何度も行います。シャフトを入れる時ジャバラが邪魔なので外しておきます。塗装後にねじりながら押し込めば入ります。シャフトの通る穴が開きますが目立たない所なので、そのままにしましたが、気になる方はプラ板やシールなどで塞げば完璧かと思います。
 作例のジャバラは1部切り欠いていますが可動範囲が広がると思ったらまったく変わらないので、やらない方が良いです。

■カラーレシピ、デカール
 GSIクレオスのMr.カラーを使用。
グレー=ライトエアクラフトグレー100%
オレンジ=レッド60%オレンジ40%+蛍光オレンジ数滴
メカ部=ジャーマングレー80%+ニュートラルグレー20%
バンパー、バーニアー、=ホワイト100%
メインバーニアー=メタルカラーアイアン100%
クリアーパーツ=蛍光グリーン100%
 デカールは付属品が間に合わず、ほとんどが市販品やプレゼントキャンペーンの物です。グレーのデカールは、なかなか無いので黒いデカールを集めて、薄めたライトエアクラフトグレーを吹いています。
 スミ入れはエナメルのオレンジですが少々クドすぎたので、ふたたび薄めたライトエアクラフトグレーを吹いて柔らかく仕上げています。


 HOBBYJAPAN 2005年2月号掲載作品、上原みゆき氏のMGボールver.kaが巻頭作例として登場した時の作品です。ボールが表紙を飾るなど、ボールがはじめてテレビに出たときに誰が思い浮かべていたであろうか?
 工作で特徴的なのは、コクピットハッチ(中央六角形部)をツライチではなく、300円ボールに準じて1.5ミリほど凹ませていること。製作記事ではアームの金属シャフトのアトハメ加工が参考になります。
 グレーはGSIクレオスのライトエアクラフトグレー。墨入れがエナメル塗料のオレンジ色なのが、すごくあっていてかっこいいです。
 デカールの色をエアブラシで調整した、という話が「こうしたい!」という思いが伝わって、すごいと思った。
 [RUN] (2007.01.27UP)

 上原みゆきさんから製作コメントをいただきました。ありがとうございました!
 「MODEL RUNNER」のコンセプトの一つとして「いつでも見れるホビージャパン」というのがあったので、とってもうれしいです。
 [RUN] (2007.02.03 UP)