PRINCIPALITY OF ZEON CUSTOMIZE MOBILE SUIT
MS-05B ZAKUT
―火器強化型 ミガキ整備班長カスタム―

製作・文 Ksしょうい。
使用キット MG MS‐05B ザクT ランバ・ラル専用
第4回イエローサブマリン千葉店ホビーコンテスト出品
第1回ホビージャパン主催全国ショップ対抗コンテストガンプラ部門11位
第1回ホビージャパン主催全国ショップ対抗コンテストチーム19位

【コンセプト】
 コンテストで、新作キットやデカ物が注目を浴びる中、なぜ今ごろザクTだよ?と思うかもしれませんが、一応僕なりの考えを書きます。
 と言うのも、小説『ジオニックフロント』にミガキ整備班長と言う人物が出てきて、ザクUが主力の中、ザクTを回収する。それを自分の趣味でイジリ、完成すればフェンリル隊の中で『最強の火力』を持つものが仕上がるだろう。と言うシーンが出てくる。当然その機体は出ては来ないが、これを読んだ時、『ピキーン!!』と来た!!
 強そうな、カッチョ良いザクTを造ってやるぜ!! と。
 ザクだからってナメンナヨ!!と。

【頭 部】
@定番の後ハメ
A角を排除して、アタッチメントの蓋をする。
Bモノアイレールの前部を形状変更。(悪顔に)
CHアイズ
Dノーズダクトをエバグリで造りなおし。

【胸 部】
@ハッチのディティールを@モールドに置き換え。

【フンドシ部】
@フロントアーマー内側の腿と擦れるトコはペーパーでエッジを落とす。
Aヒートホークのホルダーを新造。

【肩 部】
@マゼラトップ砲を片手で撃てるようにと右肩のみ大型化。
Aシールドは0.3mmのプラ板とエバグリでD‐up。肩との接続ポリ隠しを作成。
B左肩アーマー内部に、角バーニアで内部を埋める。

【腕 部】
@肘のポリ隠しを作り大型化。
Aハイマニ(グフカス用)使用。右手人差し指を可動に。(グリップさせるため)
B手首軸隠しはバーニアパーツで。

【武 器】
@ヒートホークの丸モールドを開口。
Aバズーカラックを新造

【B‐パック】
@外装をザクUの物に交換

【脚 部】
@脛フレームを後ハメ加工。
Aソールにエポパテで蛇腹モールドを新造。
Bソール踵のモールドをエバグリに置き換え。
C脛前面を追加装甲風に。

【塗 装】
@黒+青のベース下地で黒立ち上げ
Aアクセントカラーのオレンジ部は、全てマスキングでの塗装
B右肩のみスプリッター塗装

【全 身】
@全てのパーツを筋彫りなおしてます。
Aマイナスモールドや、@モールドを追加。

【ベース】
@木ベースにプラ板を貼り、WTM(シークレットアイテム!)を飾りで置く。
(悪までもジオラマではなくザクの巨大感、威圧感を引き立てるものとして。)
A道路面は溶きパテで荒らした後塗装。

【デカール】
@ALPSプリンターで自作。

【感 想】
 強そうでカッチョ良いザクを目指したので、あえて濃い色で調色。が、暗すぎると、みんなから指摘を頂いた。ん〜、写真栄えは良いのですが、自分もちょっと気になってたので次回作は微妙な薄めのグラデで行きたいと思います。
 そして、こういう場じゃないと自分のいじったところを見てもらえないので、沢山書いちゃいました。スイマセン。[Ksしょうい。]


 第5回イエローサブマリン千葉店模型コンテストの中で、私の中で異色の作品でした。というのも、この作品は凄く精度が高く様々な技術が投入されているんです。しかし一般票が伸びなかった。
 私が感じたところでは、上半身のマッチョ感の割りに足が細身であるところが気になりました。例えば、両足にミサイルポッドなど付けてみたらバランスがとれたかも。私が思うにロボットの“シルエット”がポイントだったと思うのです。武器の配置もロボットのシルエットを作る重要な要素だと思うのです。F91のヴェスパーなど、いい例だと思います。
 また、塗装ですが、MAX塗りは写真写りが大変よいのですが、実物を直接見ると面が暗い傾向にあります。本作品でも同じような状態になっているようです。
 今回、製作記事を読んでKsしょうい氏の熱い気持ちが伝わりました。あえてMGザクTでコンテストに挑む姿勢が素晴らしいのではないでしょうか?確かにコンテストは新作が目立ちますが、旧作の魅力を引き出すことも素晴らしいことだと思います。
 こちらこそ、管理者として勝手なコメント書いてスイマセン(^^; [RUN]
 (2002.10.13 UP)

■第1回ショップコンを終えて
 イエサブでのコンテスト終了後、ホビージャパンで開催された第一回ショップコンテストに出品した。100点満点中93点、全国11位(ぼくちん氏のF2ザクと同順位)の成績であった。ここは「写真写りがいい」という面と、部位毎のパーツの精度が素晴らしいことがプラスに出た。今後もKsしょういにはその技術力を活かしてがんばって欲しいと思う。
 賢明なる「MODEL RUNNER」の読者ならば、この作品と模型コンテストの関係について感じることがあるだろう。[RUN]
 (2002.12.23)