PROTOTYPE MOBILE SUIT
FA-100S フルアーマー百式改

製作・文 :KOBA.
使用キット :1/100 MG百式
2006年1月8日(日) 百鬼夜行2nd 出品
2007年電撃ガンプラ王東京大会 出品
2007年9月16日(日) 百鬼夜行-終焉- 出品

■百鬼2nd.に出品する作品を色々考えていたところMG百式と百式改、改造パーツがあることを思い出し、今回は「百式改」を出品しようかと計画していたところ、千葉軍団のRUN団長からのアドバイスというか提案で「FA百式改がみたいなー」の一言で制作に入ることを決めました。私もいずれはFAを作ってみたいと思っていたので即決ですね。

■本体・・・先ずMGと改パを仮組します、第一印象はとにかく細く弱々しい感じです。GFFを参考にしながら作業工程を考えた据え、本体をベースに使いその上からアーマー類をかぶせていく方法にしました。左右対称になる所は複製しますが、左右非対称のパーツが多い為、かなり困難な作業となりました。各パーツの精度と作業時間短縮のため、なるべく別パーツ化するように心がけています。

■胸部・・・エポキシパテを胸部パーツに押し当てます。作業時間をを短縮する為この時点でなるべく形を整えておきます。硬化したら取り外し、納得のいくようにカッターナイフで荒削りし徐々に理想の形にしていきます。一言で言えば盛り削りの繰り返しですね。

■腕部・・・基本的に改パをベースに制作するんですが、肩のパーツがもともと大きくアンバランスな感じでしたが、あんまり気にせずに作業に入りました。ココもエポパテを押し当てて硬化後ナイフで形を作っていきます。腕のアーマーも同じですね。後は、市販のディテールUPパーツでデコレートして隙の無いようこころがけました。手はHDM ZZ用を使用しています。

■バックパック・・・ココも改パをベースにエポパテで削りだし。柔らかい状態である程度形にしておくと加工が楽です。ブーストポットは付属のものが非常に小さかったので水道管のパーツを駆使してスクラッチしています。使えそうなものは何でもつかいます。

■脚部・・・一番苦労した箇所です。基本的にMG百式と改パばベースです。とにかく左右非対称なためゲージをつくりながらノギスで細かく測定しながらの作業の繰り返しです。何度も挫折しそうになりましたが気合で何とか乗り越えられました。

■武器・・・GFFの武器を拡大コピーしてゲージを作り、シルエット重視で市販パーツやぷラ材を使い作りこみました。

■塗装・・・塗装する作業時間が上手く取れずにべた塗りになってしまい大反省、本来でしたらゴールドはてかてかの光沢仕上げにし、他のパーツは艶消し、とメリハリを付けたかったんですが、読みが甘くて艶消し仕上げになりました。今後はこのようなことが無いように気をつけなければいけません。

■キャラホビ2006での展示・・・メインのアイテムはオーラバトラー「ゲド」だったんですが、おおくの皆さんの百式を観ていただきたくて、展示のみですが持ち込みました。なんと・・・予想以上にお客さんが集まったので正直驚きました。お客さんの中には「展示のみですか?」「今後商品として出しますか?」と非常に興味をもっていただき持っていったかいがありました。その他に外国のメディアの人からも声をかけていただいたき、写真撮影もしていただいたのは予想以上の出来ことでした。色々苦労しましたが、結果的に自分の工作レベルを飛躍的に向上させることができたので、とても良い経験ができました、RUNさん今後ともよろしくね。



 百鬼夜行2ndに出品されたKOBA.さんのフルアーマー百式改。重量感があって、「重武装!」って感じがいいっす。金色の落ち着いた感じも渋く決まっています。MG百式からの改造作品。左右対称パーツは原型を作って複製。大変な作業量だったようです。ブログで製作過程を拝見させていただいていて、力あるモデラーだと思いました。この頃からKOBA.さんのフルスクラッチへの情熱が燃え上がってきたようです。
 [RUN (2006.09.30 UP)

 KOBA.さんからコメントをいただきました。そういえば、KOBAさんのBLOGに「フルアーマー百式改がみたい」と書いたなぁ・・・俺。それは、当時、俺もKOBAさんとともに、百鬼夜行2ndがんばろうと気負っていた時期のことだったりします。今思い返せばきつい提案でごめん。千葉軍団から二人だけだったし、二人でがんばろうと。
 塗装ですが、コンテストということであればギラギラの光沢の金色のほうが僕もいいかな〜と思います。あと、やっぱり背中にキャノン砲があるとケレン味というか目立度がさらにあがったのではないかと思います。このスケールでフルアーマー百式改を製作している人はいないと思うので、今もなお注目度の高い作品としてがんばった結果が残っているのではないかと思います。
 [RUN] (2006.10.30 コメントUP)

 さらに最後のキャラホビの件を追加コメントいただきました。そうか〜、この作品をきっかけに原型師への道へと進んだのか〜。考えてみれば、俺にはできん。すごい作品だとあらためて思った。
 [RUN] (2006.10.31 コメント追加UP)