E.F.S.F PROTOTYPE MULTIPURPOSE MOBILE SUIT
RX‐78GP01 GUNDAM GP01 ver.kenta

製作・文 :けんた
使用キット :MG ガンダムGP01
第6回イエローサブマリン千葉店ホビーコンテスト出品

【まえがき】
 3年ほど前からあったストックを今回やっと作りあげることができました。自分としては納得の出来なのですが、今回、コンテストに出してみると、自分の作品の地味さに呆れるというか・・・
 元々コンテストに出すことなんて考えていなかったのですが、コンテストに出すということで、自分の作品を客観的に見ることができました。皆さんもコンテスト出品にれっつちゃれんじ!

【表面処理】
 400番でパーツをひととおり削ったあと、アートナイフでカンナ削りのように
全体をけずります。このときにヒケとエッジ出し、バンダイエッジの修正を行います。アートナイフでの表面処理はなれないと、表面がボコボコになって逆効果になりますが、慣れれば非常に有効な手段だと思います。もちろん、その分手間はかかりますが。
 その後に800番でパーツをもう一度削り、アートナイフでの削り跡をならします。サフを噴いた後に、目検を行い、問題のあるパーツを再処理。また、サフ、塗装は全て蛍光灯の元で行い、ゴミがついていたら2000番でゴミをとります。大体、3回も全てのパーツをチェックしたら表面処理もほぼ終わります。

【改造ポイント】
 全体的に、HJの作例をパクリ、その他、自分で納得いかない部分を作りこんでます。

○頭:非常に出来のよい顔ですが、顔の取り付け位置が悪い為に印象を悪くしています。顔を1mmほど前に接着してやるといいと思います。また、初期のMGの為、あまりパーツ接合の精度が良くなく、くまどりの部分と目の部分に隙間ができます。この隙間は、隙間を無くすべくパーツをヤスリで削るか、パテで埋めるかしないといけませんが、私は後者を選択しました。パテで埋めた後、くまどり部分に筋彫りを彫りなおします。
 アンテナは真鍮線と、ディテールアップパーツにて作り直しています。

○胴体:ほとんどいじってませんが、コアブロック分離ギミックのおかげで、結構パーツ同士がスカスカです。気になったので、コクピットブロックのところで1mm延長。また、胸をはれるように、肩軸を切り飛ばしてから、真鍮線を使って角度をつけてやります。胸をはるようにしたことで、肩基部がモロ見えになってかっこ悪いので、ジャンクパーツで隠してやります。

○ランドセル:コアファイターに変形する為のスリットをパテで埋めます。
 バーニアはステイメンのものに変更。ランドセル中央部バーニアも1度、開口してから、プラバンとディテールアップパーツで作り直してます。また、ランドセル上部にもディテールアップパーツでデコレートしています。

○腕:かっこいいのですが、足との関係で延長をしています。上腕基部にて2mm延長、腕も中心で2mm延長しています。本当はGFFのように、シールド基部のディテールアップも行いたかったのですが、今回は省きました。というよりも面倒でやめました。

○足:今回のポイントです。非常に出来のよいGP01の唯一の泣き所は足のボリューム不足でしょうか。ステイメンの足を移植することでこれを解消できます。作例のパクリですが・・。
 腿はステイメンをそのままつかえますが、膝から下には相違ポイントがいくつもありますので、ステイメン足にGP足を移植します。
 まずは、ステイメンの足に開いている穴をパテで埋めます。すね部分の四角の板?みたいなものを移植してきます。また、足裏面のバーニア、ハードポイントを移植します。足全面のバーニアは、ディテールアップパーツにて、埋めた穴にうまくはまるようにします。膝裏面もGP01から移植、足首から下はGPを丸ごと移植しています。足首基部でステイメンの足首をぶった切り、強引に移植します。足首全面のシリンダーはステイメンのものがかっこいいので、シリンダー基部ごと移植します。

 文章に書くとたいしたことありませんが、結構大変でした。ステイメンの足は後ハメが難しく、それも影響して時間がかかった部分です。が、効果はかけた時間分あると思います。カトキ版GPっぽくなります(笑)

【武 器】
 コンテストに出すにはどう見ても地味な作品なので、武器くらいは、と思って気合を入れました。プラ棒、プラ板にてCD小説に登場してくるロングビームライフルを自分なりのアレンジを含めてスクラッチしました。GFFのものよりも随分と長いんですが、バスターランチャーみたいでかっこよくないですか?(笑)
 
 シールドは意外と作るのは難しいです。(作った人はわかると思いますが)
 とにかく、パーツ分割がむかつきます。合わせ目の処理が面倒なので、棒の部分は切り飛ばして、アルミの棒に変更。シールド上方もぶっとくてかっこ悪かったので、2mm幅つめ。シールド裏面のピン跡は、あえて全てけさず、デザインとしてところどころ残しています。

【塗 装】
 最近マイブームのパステルカラーで塗ってみました。岩田トシオさんが、電撃ホビーマガジンで書いてくれていたので、それをまねしてみました
 白は、明快白色から白でたちあげ。
 青はコバルトブルーから、コバルトブルー+白でたちあげ
 赤はガンダムカラーステイメン用の赤から、赤+白でたちあげ
 他は、忘れましたが、なかなかこの塗装は気に入ってます。
 最後は艶消しでトップコートして終わり。

 どこをいじったの?と言われるくらい印象が薄い作品ですが、意外といろんなことをしています。最近、自分は派手な作品よりもこういう方が好きだな、と開き直ってしまいました。

 以上、最後まで読んでいただき感謝感激です。


 本人も言っているようにコンテストでは目立つことが重要です。
 けんた氏の工作は難しい工作が多いようです。もしこの作品に地味な感じがあるとしたら、塗装・ポージング・ベースなどのトータルコーディネートの問題だと思います。イエサブ千葉に出品している面々はコンテストなれしている猛者(もさ)が多いので、そいつらと戦うためには“なんとしてでも目立つ”ということが重要です。
 [RUN] (2003.03.06 UP)