【はじめに】 ドムといえば思い出すことがあります。 世の中が、ガンプラで死者が出るほどのブームだった頃の話です。 当時小学生だった私が、レジの奥にとってあったドムのキットを物欲しそうにじっと眺めているとおもちゃ屋さんのお姉さんがそっと売ってくれたのです。 あのお姉さんは今頃どうしているのかなあ。 |
【製作ポイント】 バンダイの技術は素晴らしい。特にこのリックドム2は私が見たHGUCの中でもモールドのシャープさや、可動範囲、パーツ分割どれもベストと言えるかもしれません。ただ、気になるポイントもいくつかあります。 ・クリアパーツ化されたとはいえ、モノアイ造作が単調。 ・肩パーツ内側がすかすかで、スラスターの処理も今ひとつ。 ・手首が昔のキットのようなダサさ。(ダサいって死語だけど) これらを改善すべく工作しました。 ・頭部 モノアイの十字部分をニッパーで適当に切り飛ばし、ヤスリで整形。 その中にポリパテで内部パーツを適当にでっちあげ、Hアイズをカットしたプラパイプに入れてモノアイにしています。 ・肩部 スラスターをピンバイスでくり抜き整形。 角バーニアで裏打ちしてポリパテを盛ってあります。 ・手首 HDMを使えば楽勝・・なんですが、製作時点ではリックドム用は出ていません。ドムトローペン用が使えるでしょうが、ここはケチって簡単手首作成といきます。キットは手首に穴が開いており、そこにバズーカ等を差し込むタイプ。これでは格好悪すぎる。そこで手の平をカッターで削り、その部分にエポパテを盛って整形しました。だいぶましになりました。 【塗 装】 ガンダムカラーのドム用を使用 ○関節、武器等・・・シルバー+黒 ○黒部分・・・ブルー2 ○紫部分・・パープル3 ○胸部分・・グレー1 【感想】 ちまちました所をいじりましたが、今回のコンテストでは一番気合を入れた作品でした。その割に票が伸びないのは、まだまだ修行が足りない証拠ですね。 |
私が思うに、この作品は100点満点の作品です。きれいですし、技術ある作品だと思います。コンテストということを考えた場合、審査員に選んでもらうには、とにかく「目立つこと」が重要だと思います。これはどんなコンテストでもそうです。 例えば、 ・飛ばさないより、飛ばしたほうが、 ・ベースがないより、ベースがあるほうが、 ・オリジナルデカールがないより、オリジナルデカールがあったほうが、 ・オリジナル武装がないより、あったほうが ・グラデーションがないよりはグラデーションがあったほうが、 目立つと思うのです。 それが似合っているか似合っていないかはありますが、少なくとも目立ちます。 以前やはり千葉軍団のKZ氏が、 気合を入れて作ったMGグフノーマルカラーと、 ちょっと遊んで作った大角基夫さんチックなMGグフイエローカラーを 同時にイエサブコンテストに出したのですが、 イエローカラーのほうが、ノーマルカラーより票が伸びていました。 “コンテストで票を伸ばす”ということでは、例えば“前回のコンテストの中に自分の作品を頭の中で置いてみて”、「目立つかな〜?」なんて考えるのもいいと思います。 (2004.06.05 RUN) |