ハイパー・クイーン・ズゴック

製作・文 :切り込み隊長(G.P.M)
使用キット :1/100 MGズゴック
2005年 タムタム相模原コン 大賞

 これを作るいきさつは、オフ会でお会いした今は休止中のサイト「蟹穴」の管理人 TOMOSさんとお話している中で「蟹穴に投稿してください」と誘われ、「ぜひ掲載してください」みたいなやり取りがあり、すぐに製作にかかり、ついに完成!(こんな形になりましたが・・・)

■コンセプト■
 水辺をぎゅうじるサイト「蟹穴」にふさわしいMSにする事!!です。
 ネーミングはTOMOSさんのズゴックE改造作品「クイーン・ズゴック」 を発展させ、ハイパーを付けてみましたw  この機体は誰がなんと言おうとシャア専用です!

■材料集め■
 まず、コノ生めかしい爪はヨークマートで「2杯1000円のタラバガニがなんと本日!半額の500円で!」というチラシを見つけチャリでダッシュ! 流石、歴戦練磨のタラバガニ、一番重要な爪がことごとくバトルダメージをうけている! しょうがないけど、その中からコンディションの良い物を選ぶ、身はおいしく頂きましたm(_ _)m
 爪はシンナーに漬け込み生臭さを取り除きます(猫にかじられたら泣きます) 。サーフェイサーが乗る事を確認して、ズゴックの爪に被せて接着。折れている先端はピンバイスで1mmの穴を開けしんちゅう線を通し、エポパテで延長しました。
 ベースキットは量産型ズゴックではなく、シャア専用ズゴックでなければダメ!です。蟹は2本爪なので4本爪が付いているシャア専用ズゴックの腕の穴を2つ塞げば完璧です。
 肩アーマーはバーニア欲しさに買ったガーベラテトラ2機分!無くても成り立ちますが、あったほうがハッタリが効きます。取り付けはカチン!とはめ込んだだけですw

■腰まわり■
 腰アーマーはパトレイバーシリーズ1/60零の胸部2機分です。1/60零は箱が潰れて売り物にならなくなった物をお店からもらいました。
 フロントアーマーはα・アジール!
 リアアーマーはツクダ製オウムほぼそのまま!取り付ける前にハマー☆ フランキー氏に 「オウム付けたのと付けないのどっちがいいかなぁ」と聞くと「付けた方」。 まぁ、聞く前から、そう答えると思っていたw

■頭■
 頭はズワースをイメージした、ベースがズゴックなので言わなければ誰も気づかない。モノアイ付近のキズはヤサグレ感を出すにはてっとり早い!(元祖SDグフが元ネタ)

■クイーンである理由■
 ズゴックは蟹に似ていますよねー? 蟹なら腹がカパーっと開くだろうと思い、ノコで切り離す。で、開く理由、意味を付けたかったので卵を入れる事にした。
 まず、コクピットを残しフレームを切り取る、そこにエポパテを詰め込み3mmくらいのベアリング球を埋め込む、もちろんハッチ側にもビッシリ!! 気持ち悪い位に・・・アクがある作品の方が印象に残ると思いまして。 この卵からはちっちゃいズゴックが生まれます、けっして爆弾ではありません。
 当初TOMOSさんの「クイーン・ズゴック」に対抗して「キング・ズゴック」 を予定していたが、卵つけちゃったからねェ〜。

■塗 装■
 マルボロカラー・・・うそです。 蟹をサフ吹きする前にじっくり観察。
 白い所がきめの細かいパールに見えるので、ホワイトパールで塗装、赤は蛍光レッド、もう少しオレンジっぽかったらよかったと反省、ホワイトパール塗ったあとすぐに蛍光レッドを塗ったためヒビが入りました。ホワイトパールと蛍光レッドの乾燥時間の違いで生じる現象です、狙ってやったわけでわ無いけど、この作品には合っていて、 よい味だ!と思いそのまま。綺麗な作品なら直しますが。
 装甲表面は面を荒らすために、トキパテを筆塗りしています、蟹の質感を出すために、トキパテに塩をまぜています。ぷつぷつとなるのはもちろんですが塩は基本的にパテでは定着しないので瞬着を塗って定着させます、逆に定着させないと「ぷつ」となっている所から塩が外れ穴が開きます、それがフジツボみたいでなんとも良い感じ〜。


 すごい作品ですよね〜。うちの子供に「これはなんだろうね〜?」ときいたら、長女は「かに〜ぃ!!」と元気よく答えてくれました。二女も「かにだ〜、かーに、かーに」と言ってます。
 タムタムの店長がこの作品を大変気に入ったようで、コンテストでは他の作品をおさえて大賞でした。この作品を見たときの衝撃は相当なものがあります。
 おなかが気になるのですが、ミサイルではなく、「卵」だそうです(汗)
 赤は蛍光色をドバッと・・・。背中のオウムがだいたんであります。
 [RUN] (2006.07.19 UP)

 切り込み隊長から製作コメントをいただきました。ありえねぇ工作の連発(笑)で、この作品が極めて高次元(?)で成立していることがわかりました。
 「ホワイトパールと蛍光レッドの乾燥時間の違いで生じる現象」は、昔、電撃ホビーマガジンで小林誠さんが、PGガンダムの作例を作った時に、こういった表現がありました。あれも「狙ってやった」と製作記事が書いてあったんだけど、こうやったんかなー。
 [RUN](2006.09.11 UP)