零式艦上戦闘機二一型

製作・文 :大門
使用キット :1/72 07年モデルグラフィックス11・12月号付録 ファインモールド製
第16回イエローサブマリン千葉店ホビーコンテスト出品(2008年2月)

 初めて作ったスケールプラモデルです。
 ガンプラの師匠が「ガンプラだけ凝り固まって作っている人は模型が上手くならない。ガンプラ以外のプラモデル製作技術を知るべき。」と仰っていたので初めてガンプラ以外のプラモに手を出したのがこの零戦です。

 なにせ初めてなので飛行機プラモデルはコックピットを塗装してから作るなんて知りませんでした。なのでモデルグラフィックスのHOWTO記事を読みながら忠実に従い、製作しました。

 零戦は幾つも種類があり、この機体は最初に作られたタイプで真珠湾攻撃に使われたそうです。零戦といえば深緑色のイメージですが最初は灰緑色という色でした。旧タイプの戦闘機と区別をつけ、より新鋭機っぽく見せるための軍部の試みだったそうです。

■工作編
 コックピットを塗装してから胴体に組み込み、合わせ目を消しました。スタンドで飛行状態を作りたかったので胴体下部をモリモリで裏打ちして3ミリの穴を開けました。
アンテナ線はキットについてないのでピアノ線を透明エポキシ接着剤で接着して再現しました。

■塗装編
 コックピットは黒と深緑で塗装しました。
 飛行機はとにかく塗膜を薄くしなければならないということらしいのでサフは吹いてません。4倍に薄めた灰緑色を圧力弱め、5センチくらいの近距離から機体を往復するようにベタ塗りしました。こうすることにより薄くムラなく吹けて塗膜も強くなります。
 これらもHOWTO記事を忠実に実行しました。
 キャノピーのマスキングが死ぬほど大変でした。零戦窓枠多すぎ!!細かく切ったマスキングをチマチマ貼ったのですが今思えばマスキングゾルを使えばよかった・・・。
 カウリングも機体色同様の方法で塗装しました。

■仕上げ編
 ガンプラのコーションデカールとは違い、こんな面積の広いデカールは初めてだったので難儀しましたが何とかうまく貼れました。
 最後にクレオスのスーパークリアーを吹いて終わりです。

■製作を終えて
 ガンプラしか作ったことのない私にとってスケールプラモデルはとても新鮮で楽しかったです。なんと言ってもすぐ形が見えてくるのがうれしい。スゴ腕モデラーはコックピット内部やエンジンをパイピングやスクラッチなどで実機さながら作りこむらしい!スケールアヴィエーションを見ているとよだれが出てしまいます。
 まぁ僕には出来ないのでサクっと作ってしまうのが一番楽しいですね。
 これを機に航空機プラモににハマり、大量生産してしまうのでした。(ガンプラもっと作ろうよ・・・)


 モデルグラフィックスの付録として市場に出たプラモデル。
 小スケールですが、ディティールをいかした塗装がすばらしい。
 [RUN] (2009.03.18UP)

 ダイモンさんからコメントをいただきました。
 ガンプラというのは仮想戦記なので、どう作っても正解でもないし不正解でもないので、ある意味ゆるい世界なんですが、スケールモデルの場合は違います。パーツの一つ一つに意味があって、その部品構成・部品形状である意味があるんですよね。最近のガンプラでもマスターグレードの場合はそういう方向性に持っていこうとしているのですが、アニメモデルの場合はどうやっても無理があると思います。正直僕は内部構造とかあんまり興味がないのでHGUCくらいのほうが気楽につくれます。
 話がそれましたが、スケールモデルをつくりながら「このパーツは何だろう?」と考えるのはとても楽しい。キャラクターモデルだけではなくスケールモデルも作ってみましょう!
 [RUN] (2009.04.11 コメントUP)