ガンダムファイター
GF13-021NG GUNDAM SPIEGEL

製作・文 :RUN
使用キット :1/100 MG ガンダムシュピーゲル

 最近、マスターグレードを作っていないので、何か作ろう、と思い、マスターグレードの中でもパーツ数が少ないMGガンダムシュピーゲルを作ることにしました。リハビリ?
 MGシャイニングガンダムとならべるべく、丁寧に仕上げることをモットーに作ってみました。
 ガンダムファイトォ〜!レディー・ゴー!

■製作
 唯一のアトハメ加工として、胸と腰の接続に、ネジを使っているのですが、前後ろを逆にして塗装後にネジを強くしめられるようにしました。

 その他は、アトハメ加工も不要なので、丁寧に整形してやりました。特にモールドはBMC超硬タガネ0.15mm〜0.5mmあたりを使ってコツコツと彫り込んでやりました。墨入れがシャープに入っているかと思いますが、これはそうした彫り込みの結果です。

 足の甲のパーツなど、一部の装甲は二重装甲化しました。モデルグラフィックスで活躍している小林祐介さんは、治具もなしでデザインナイフのV字切りで彫っているそうですが、私は治具を使って彫りました。プラ板と平行にずらしたデザインナイフの刃で彫り、BMC超硬タガネ0.2mmで底を整形、といった手順です。

 彫り込んだ時に発生する“ケバ”は、塗装前にペーパーがけや流し込み接着剤を流すなどして取りのぞいておきます。

■塗装
(1)モールドを彫りながら320〜400番程度でペーパーがけ。パーツ同士が塗装後にこすれそうなところは一皮向く感じでペーパーをかけています。これがマスターグレードを作る時の大事なポイントなのではないかと思います。着脱するのであれば、コアランダーとか気をつけないとべリッといってしまいます。
(2)サーフェイサー1200をエアブラシ(GSIクレオス プロコンBOY LWA ドロップ式 ダブルアクション 0.5mm)で噴いた後、ヒケや気になるところに溶きパテ(タミヤ 40mlビン入りサーフェイサー)を筆で塗ってやり、ペーパー600番でしあげ、再度エアブラシでサーフェイサーを噴きました。
(3)基本色の塗装です。
 ホワイト:311番グレー+316番ホワイト+1番ホワイト(すべてクレオス)
 ブルー:ガンダムカラー ブルー14(シュピーゲル用)
 イエロー:ホワイト→キアライエロー+ホワイト
 レッド:ホワイト→ハーマンレッド+ホワイト
 内部フレーム:色ハゲが心配でパーツの上から直接グレーを塗装

 基本色で塗装後、エナメルカラーのライトグレーで部分的に塗りわけ後、GSIクレオスのクリアーでエナメルの塗装面を保護した後、エナメルカラーで墨入れ。これでエナメルカラーの上からでも墨入れしたエナメル塗料を拭き取ることが可能です。これはZIGGYさんが使う技をマネしました。

 最近、墨入れ用のエナメル塗料は、ブラック、フラットブラウン、レッドブラウン、ハルレッド、オレンジなどを混ぜ混ぜして、あらかじめ薄めておいたものを、流し込み用接着剤の瓶に入れておいて、使う前に攪拌して使っています。瓶の中に金属のネジを入れておけば左右に振るだけで攪拌できます。流し込みも専用の筆でチョイチョイと塗れます。プロモデラーの上原みゆきさんに教わった方法です。

 仕上げにフラットクリアーを塗装面が厚くなりすぎないように丁寧に噴いて完成です。

■シール、デカールの話
 目のツインアイは、デカールカッター(タミヤ デカール用ハサミ)で目の部分だけ切り出して貼り付けました。「あまりギリギリに切らなくても大丈夫」という上原みゆきさんのアドバイスにより楽に切り出せました。
 デカールは今回はなし。DG細胞でメンテナンスいらずのガンダムシュピーゲルにはデカールはなくってもいいかなーと思い、なしにしました。付属のシールには「忍」とかありましたが、おもちゃっぽくなりそうで、今回はパス。とにかく早く完成させようという気もありました。

■その他注意するところ
 パーツが折れてしまった、折れやすいパーツがあります。
 1つは胸のイエローの○を6個取り付けるパーツ。仮組みを繰り返している時やイエローのパーツを取り付ける際に割れる可能性が高いです。私は割ってしまい接着して固めてしまいました。ですから私のシュピーゲルは胸が凹みません。腕組みしなければポーズが決まりにくいだけなんですけど・・・
 もう一つはシュピーゲルブレードの取り付け基部。ここも後ろにひっくり返った時に折れてしまいまして、2mmプラ棒を差し込んで補強しなおしました。
 これから作る方はご注意を。

 手首などの軟質ゴムパーツは、ペーパーかけ後に接着剤を表面に塗ってつるんとさせてみました。それからラッカー塗料のフラットブラックを塗って、ラッカーシンナーでふき取ってみました。塗装しないのであれば、ラッカー塗料も墨入れに使えます。

 シャイニングガンダムとシュピーゲルガンダムのそろい踏み!
 「ドモン!」「兄さん!」二人のかけあいが劇中では、とってもかっこよかったです。
 無事完成したよかった。作ってみてわかったのですが、シュピーゲルのほうがちょっと背が高かったです。やっぱり兄さんだから?
 [RUN] (2009.01.11 UP)