MOBILE SUIT GUNDAM SEED
ZGMF-X09A JUSTICE GUNDAM

製作・文 :RUN
使用キット :1/144 HG ジャスティスガンダム
第9回イエローサブマリン千葉店ホビーコンテスト ガンプラ小型部門出品

 2003年某日、千葉軍団の幹部会にて千葉軍団で何か企画をしようということになりまして我が家で幹部会(RUN、KZ、カプリチョ)を開きました。HGガンダムSEEDの機体をみんなで立体化、制作期間も半年以上確保することにしました。
 全員企画としてはHGUCザク大会に続く第二弾の企画となります。

 (その時の決起事項は⇒こちら

 私は、ブリッツ、バスター、ジャスティスを希望で出したところ、今回の割振り担当(KZ氏)から、ジャスティスガンダムの指名を受けました。期限厳守でなんとなくプレッシャーが大きい企画でした。完成してホッとしています。

【製作コンセプト】
 コンテストに出品することが決まっていたので、いかに他の作品と違うアイディアが入ってるかが重要な要素なので、次の方向性で製作を進めました。

(1)キット製作は箱絵のクオリティを目指す。
 箱絵を目指しては見たものの、塗わけが思った以上に大変なキットでした。

(2)コトブキヤのメカニカルベース【フライング】を中に組み込んだジオラマを作る。
 今回の目玉!!!もとの形状を知ってる人には面白い方法だと思いました。

(3)ジャスティス本体とファトゥムーOO(ダブルオー)を別々に飛ばす。
 100分の1スケールのキットと並んでも見劣りしない印象の強さを作り出すために考えた展示方法です。ジャスティスのかっこよさってファトゥムーOOが分離合体し、変幻自在の攻撃をできるところだと思うので、それを演出。

【キット製作】
○頭部:フェイスをアトハメ加工。その際、フェイスが少し奥まってはまるようにフェイス天面を削りこみ、目つきが若干鋭くなるように調整。スカイブルーを塗装してあるパーツの裏にも合わせ目を消すべき部分があります。アンテナは強度を考えて先端部分に角度をつけたのみです。

○胸部:襟周りと背中の塗わけがわかりにくいです。キット見本だと背中の塗わけが設定と違うように見えます(前面のピンクと背中のピンクがつながってないのがおかしい)。ここは設定画のとおり塗わけるべくスジ彫りを深くしておきます。ピンクの胸部ダクトはピンを削ってゆるくし塗装後マットメディウムで接着しています。

○腕部:肩のパーツはアトハメ加工。手首はハイディティール・マニュピレータのブリッツガンダム用を使用。0.8ミリ真鍮線でつないでいるだけです。

○腰部:フロントアーマーを中央で分割。スジ彫りも注意してラインをつないでいます。後ろの4つあるバーニア状の段差はマイナスドライバーを研いで作った自作ミニ彫刻刀で深く彫りこみました。
 サーベルを出し入れするとサーベルの塗装がはげるのでここはユルユルぐらいでもいいと思います。

○脚部:白いヒザパーツでは模型誌ではアトハメ加工を紹介していましたが、私はマスキングで塗り分けたほうが綺麗に面がつながると思いました。そんなにマスキングが難しい部分ではありません。ふくらはぎ背部のバーニアはアトハメ加工。

○ファトゥムーOO:モールドが甘いので、彫りこんでいます。フォルティスビーム砲がスライド成形ではじめから穴の開いていることには感動しました。
 バーニアはノコギリで切断し塗装後にマットメディムで接着しています。
 全部ダクトにはコトブキヤのメッシュプレートをはめ込みました。
 アトハメ加工した尾翼は好みでわざと左右逆に取り付けています。
 なお、画像では羽の基部のポリキャップの塗装が少しはげていますが、展示品は回り込んで細かいところをチェックする人もいますのでグレーできちんと塗装しています。

【塗 装】
 サーフェイサーはエアブラシでごくごく薄く傷をチェックする程度にとどめています。
 全体に「ベースワイト+グレー311番」を下地色として塗装、隠蔽力は十分でした。ベースホワイトはビン入りのものを使用しています。塗わけがある胸部や脚部はホワイトをマスキングして各色を塗装しました。

○ホワイト部:ベースワイト+グレー311番(下地色)
○ピンク部:ガンダムカラーピンク5(ジャスティス用)+オレンジ、レッド、ホワイト
  ※ピンクは赤味をガンダムカラーより強くしたかった。
○胸部等:ガンダムカラーブラウン5(マホガニーと同色)
○ファトムゥーOO:ガンダムカラーパープル7(ジャスティス用)
○イエロー部:黄橙色+ホワイト(多め)
○頭部センター:スカイブルー
○グレー部:ガンダムカラーグレー2

 墨入れエナメル塗料のハルレッド、ジャーマングレーを使用。
 ふくらはぎの左右のダクトは筆で丁寧にダクトを描きました。

 サーベルはホワイトを塗装してから蛍光ピンクでグラデーション。

【デカール製作】
 アルプスMD−1500で自作。文字体は「もみあげ牧場」のら教氏に教えていただいた文字体IMPACTで作りました。小さい文字でもはっきり印刷できていますね。
 デカールはちょっとしたアクセントとして効果的だと思います。インレタを探して転写するよりも早く目的のデザインを作成できるのは自作デカールのメリットですね。

 仕上げに塗膜とデカールの保護のためにつや消しトップコートを軽くエアブラシで噴いています。

 補足ですが、ダボをゆるめにしておいたパーツや、塗装後にあわせるパーツなどはマットメディウムや木工ボンドで接着しています。瞬着や模型用接着剤だと塗装面がおかされる危険性があるからです。

 ジオラマから切り離しても分離合体が可能です。これはこれでかっこいいです。
 シールドも塗わけが大変だったのですがちゃんと作っています、しかし、ジオラマの構成を考えたあげく使用しませんでした。

 →ジオラマ解説はこちらに続く