1/700 WATER LINE SERIES
JAPANESE BATTLE SHIP YAMATO 大和

製作・文 :RUN
使用キット :1/700 タミヤ ウォーターラインシリーズ 日本戦艦 大和(やまと)
2006 東武 タミヤモデラーズコンテスト出品

後記 「はじめてスケールモデルをつくったぞ」

■ガンプラばかりつくっている私がスケールモデル、それも「戦艦 大和」ということで驚いた方や、それは裏切りやでー、という方もいるかもしれません(笑)。もともとこれが作りたかったとかそういうのはなくって、これは「挑戦」でした。今までガンプラはいろいろ作っていてある程度の技術力は持っているだろうと思っていたので、それを他のジャンルの模型に活用してみたかった思いがもともとあったのです。そこへ金子辰也先生の模型クラブの課題ということもあり、こんな機会だからということで「挑戦」しました。

■実際、このキットを完成させたことで多くのことを学びました。現物があったものは資料をよく見て、まったく検討はずれのものを作ることができないので、歴史的な考証をしたりすることも必要でした。このヤマトが飛行機が主流にうつる時代の中で、多額の資金と人材を投入し、そして沈没していった。すごく、くるものがありました。まだ映画は未見なので今度みようと思います。映画見ちゃうと完成しなくなっちゃうかなと思って(汗)。それとゆっくり見てる暇がなかった(汗)

■海面の表現は、「ハートブレイカー」である程度やっていたのですが、今回は特にエッジですかね。上の写真でわかるようにエッジを塗装しましたが、この表現がなかなか面白いのではないかと思っています。水ごと空間を切り取るイメージが現実になった。オレ的にはOKですが、皆さんの目にどう映ったでしょう?

■今後も、スケールモデルにも挑戦していきます。もちろんガンプラもやっていきます。いろんな模型を作っていくことで、それがよい方向に向かえばいいな、と思っています。
 実は、ガンプラばかり作っていたのですが、ある程度の閉塞感を感じていたところもあります。ガンプラは架空のロボットなので、一種の「アートコンテスト」的な部分もあるのですが、スケールモデルやジオラマの場合は、「なんとなく正解がある」ような気がするのです。ガンプラの場合は、いくつもの正解があり、それが楽しいのですが、常に自由にやってばかりだと何かとんでもないほうに自分が行ってしまう気もしていまいた。
 スケールモデルを一個きちんと完成させる、ということの必要性はモデルグラフィックスで哀原善行(仮名)さんもすすめていました。その中でデカールの位置なり、キット完成へのあり方が学んでいけると。
 スケールモデルは、実際にあったものなので、パーツの位置関係に意味がある。これが今回非常に重要な点だったと私は思っています。

■完成するまで、いつものとおり、ほとんどの皆さんに作ってること自体ふれなかったわけですが、この作品も結果で勝負しようというつもりでやってきました。俺はいつでも結果で勝負したいと思っています。作る工程も大事なんですが、こうしてホームページで発表する以上、完成してナンボです。じっと耐えて、日々コツコツやってきたことが、こうして発表できてホッとしています。いつもと同じです(笑)

■この作品を作るにあたり、金子辰也先生にアドバイスをうけてやっていたわけですが、まだ金子先生の模型クラブに通っているわけで、今後も金子先生とクラブの皆さんと楽しくやりながら、いろんな作品を作っていきたいと思っています。
 まずは金子先生ありがとうございました。今後もまだ通わせていただいて、いろいろ作っていきますので、よろしくお願いします。
 [RUN] (2006/06/22 UP)