PRINCIPALITY OF ZEON PROTOTYPE AMPHIBIOUS MOBILE SUIT
MSM-04N AGGUGUY

製作・文 :上原みゆき
使用キット :1/100 MG アッガイ
HOBBY JAPAN 2006年2月号掲載

■コンパチ仕様
 →1/100 MG アッガイ

 2005年夏のイベント!キャラホビ、ホビージャパンブースでシルエットでの告知して、お騒がせした!アッグガイが完成しました、ぼくも会場に居て来場者の声を聞いていたのですが「え!アッグガイがMGで発売?」 等の声が多数あり「オ、オレが今作ってんだぁ〜」と言いたいけど言えない、もどかしい思いでした。
 まあ、普通に考えてもMGアッグガイは発売しないでしょう、発売したら3個は買いますけど!

■頭の製作■
 当初、途中写真の状態でアウトラインは、ほぼ完成だったのですが、1/100アッグガイのボックスアートを見ているうちに、両端の尖った所にエッジがある事に気づき、どうしてもその形を再現したくてエポパテを盛っちゃいました。キットは瓦せんべいのように前に向かって反っているので後に引っ張られるようにエポパテの盛り削りで再現しています。中央部のぽっこりとした出っ張りは、頭頂部にエポパテは盛らず前頭部にエポパテを盛り、あたかも中にアッガイの頭部が入っているかのような形状にしています。
 モノアイカバーは塩ビ板のヒートプレス、まさに今作例の目玉!複眼モノアイは100円ショプで購入したタッチライトのレンズを小さく切り取り使用。裏にメッキシールをはっているのでスタジオのライティングで猛烈に輝いていい感じ。
 排気ダクトはエバーグリーンのプラ板、両脇にはコトブキヤ製マイナスモールドをはり精度を上げています。
 頭裏側の排水ダクト状モールドはプロトタイプゴッグを製作した時にも使用したカーモデルパーツです、
 首はアッガイの首を前後逆にして使っています。コクピットは頭をかしげなければ開かないのがなんともプリティ〜。

■腕の製作■
 これぞブルジョアモデリング!!なにせMGグフ4体分のヒートロッドを使っているのだから(グフ4体、編集部から送られて来た)。ヒートロッドそのままの長さでは長すぎるので少し短くしているのですがハッタリを効かせる為、設定画よりも長めにしています。先端は本来尖っているのですがグフと同じジオニック社製なのを考え同デザインのままです。 さらにズゴック型の腕と換装出来るようにしています。なんか変身サイボーグとか少年サイボーグみたい!(年がバレル)
 途中写真を見てもらえば解りやすいのですがアッガイの腕パーツに大穴を開けセメダイン社の木部エポパテのフタ(!)を埋め込み、そこにポリキャップを仕込み、各バージョンに換装出来るようにしています。

■足の製作■
 スネは3本あるスリットとパネルラインで設定に近ずけ、足首の赤いパーツは1/144モビルカプルの背中の部分を切り取った物を複製して使っています。太モモはアッガイの上腕パーツを少し短くして付けています。

■バックパックの製作■
 バックパックはアッガイのパーツを内部メカごと薄く削り、その上にアッグガイのバックパックを接着、幅が偶然にも一緒なのは助かりました。ノズルはアッガイのノズルのカバーを外した物を使用。

■おまけ■
 今回アッガイの頭がごッそり余るのがモッタイナイのでアッグガイカラーのアッガイにも組替えらるように作ってみました。でも、ヒゲみたいのはやめておけばよかった。(たぬきとか言われてるw

■カラーレシピ■
 本体色の薄いブラウン=ウッドブラウン+オレンジ+白
 足首の焦げ茶=ガンダムカラー アッガイ用ブラウンE
 体の茶色=ブラウンE+ブラウン
 グレー=二ュートラルグレー
 白=ホワイト
 赤=シャインレット+ブラウン 


 上原みゆき氏のアッグガイ、HOBBY JAPAN 2006年2月号掲載。
 すごい奇天烈なデザインなのだが、それをかっこよくしてしまう上原さん、ステキです。
 [RUN] (2007.05.04 UP)

 製作コメントを掲載させていただきました。
 「モノアイ(タッチライトのレンズ)は、どうやって切り抜いたのですか?」と質問したところ、ピンバイスで円形にポチポチ穴を開けて、最後に切り抜いた」とききました。聞くと納得です。上原さんの工作なり、技術なりについて質問すると、いつも納得する解答が帰ってきます。聞いて納得できるんだから、自分で思いついてもいいようなものですが、やっぱり「ひらめき」があるのが上原さんなんだと私は思っています。
 「モビルカプルの背中」を複製して作ったという脚部のモールドですが、片面どりのコツを先日上原さんに教えてもらったので、僕もドンドン挑戦していきたいと思っています。
 [RUN] (2008.03.26 コメントUP)