MOBILE SUIT DECK

製作・文 :TAKU
使用キット :1/144 HGUC Zガンダム、メタス、他
第14回イエローサブマリン千葉店ホビーコンテスト出品(2007.2月)


 今回作成したのはMS以外だけで、MS三体は過去三回出品作の流用です。
 2005夏:ガンダムmk-U
 2005冬:Zガンダム
 2006夏:メタス(大賞いただきました。ありがとさん)
 2006冬:MSデッキ
 どの作品も俺の愛する人たちに見てもらいたくて作りました。

■課題
 ガンプラ本格復帰して、RUNさんのレポートを参考にしながらガンダムmk-Uを出品したあとに、「ガンダム・センチネル」(モデルグラフィックス刊)の表紙のSガンダム胸像に感銘を受け、いろいろなことを考えました。
 一番大きかったのは、「スジ彫り+墨入れ・光や影を塗装で表現することをやめて、徹底的に三次元を作りこむ」ということです。スジ彫り+墨入れと本物スジでは三次元で見たときの見え方がかなり違います。平面→スジ→平面のところを、スジ彫り墨入れでは灰黒灰と見えるところが、本物スジでは灰白黒灰と見え、さらに角度を変えることでスジが見えなくなったり細くなったり太くなったりするわけです。これを実現するために、頭のおかしい人なみに徹底した工作をしました。スジは切断して薄々加工したり薄プラ板をはりつけたりしました。

 こうして作ったZ・メタスはやはり他の作品と違い、角度を変えながら見ることによって、まるでダイヤモンドのようなきらめきを発します。毎日これを眺めて酒の肴にしています。

 MSデッキについては、卒業制作としてオリジナルデザインMSを作ろうと考えましたが、「過去作品収納用ケースとして」・「メカ愛を満たすためにメカごてごてのアームを作りたい」・「ちょうど今回ジオラマ部門がある」ということで決定しました。

■デザイン
 アームのデザインは弐瓶勉氏の漫画に影響を受けています。やはりデザインをするのがとても楽しいです。メカのデザインの良し悪しが判るようになると、彫刻や建築・家具デザインも楽しめるようになり、人生を深く楽しめるようになるのでオススメです。
 回り込み・遠近感を多用すればリアルになるのだと美術館を見てまわって思いました。過去の芸術彫刻よりもガンプラや美少女フィギュアのほうが先を行っていると思っています。今は「アドバンス・オブ・Z」のメカデザインが好きです。

 「RUNノート」ならぬ「TAKUノート」に細かくデザインやパーツ分割を描いてから制作にとりかかりました。アームの掌から先のデザインが我ながらよくできてて気に入ってます。細かくてかっこいい、コマカッコイイ!!と独りで叫んで酒飲んでます。

■制作
 エッジがだるくなるのを防ぐために、部品毎どころかプラ板ひとかけら毎に「塗装・デカール・トップコートまでしてから塗膜を削って接着」という、めんどくさい方法をとっています。

○アーム
 強度が大事ですので、芯の部分には金属部品をところどころ使っています。白い部分についてはC面を意識してやすりがけを重要視して作りました。労力の割に効果が出てません。デザインは結構気に入っているのですが。
 グレー部分は、写真ではあまり見えてませんが、メタス以降よく使っている積層構造を多用しています。積層構造は、プラ板を瞬着で点付け→ヤスリで全てを同じ形に整える→一つずつにバラして整形→塗装→間にプラ板を挿みながら接着という方法で作っています。
 指先は、これまたメタス以降よく使っている蝶番方式をとっています。エバグリの平プラ板を切り張りしています。ただ、エバグリを切り張りしただけでは角々してしまいますので、曲面も所々いれました。指先は触れただけで折れてしまい、輸送のたびに瞬着で修正しています。強度が問題ですが、それでも今のところプラ板が一番いいかなと思っています。金属板にすれば強度面では解決するものの塗装剥れ・整形の面倒という問題が新たにでてくるのです。
 コードはグレーの余りランナーを使って延ばしランナーにしました。こういった細いものや細かいもの・可動するものは、プラ材を塗装して使うよりも、よく似た色の成形色のプラ材を塗装なしで使うほうがよいです。

○壁
 弐瓶勉氏の漫画の影響で、「壁の薄い鉄板の隙間から見えるメカ」を実現したくて、一枚一枚分けて裏にメカを引っ付けていきました。しかし壁一枚一枚とすると64枚になり、一枚整形するのに三分で済ませても三時間もかかってしまい、とても大変でした。木工用具の電動ジグソーやサンダーなどを買ってきて使いましたが、もっと高効率な方法を考えているところです。

○床
 壁で時間をとられすぎて時間が足りなくなったのでスジ彫りにしました。リフト部分のデザインが気に入っています。ケロロ基地に真似されたと被害妄想してます。
 網目はメタスの内脛と同様にプラ平板の張り合わせによるものなのですが、精度が悪くてせっかく作った下のメカも見えないので、エッチング素材にすればよかったと後悔しております。

○天井
 もっとごてごてとメカだらけにして、特定の角度からしか鑑賞できないようにして「ジオラマにも新たな潮流を!」としたかったのですが時間が足りませんでした。今後、チマチマとメカを付け足していって自己満足に浸ろうと思います。

○コアファイターmkU
 写真に写っていませんが、手前の左にコアファイターmkUがあります。フィンをエバグリ薄板にしたり、細かくディテールを施しています。尻の部分のデザインやC面がうまくいってて気に入ってます。

○作業員
 エバグリプラ棒とパテで作りました。
 スケール感を出すには何よりも人間を配置するのが効果的です。

 さらに今回は、プラモの工作派・塗装派に加えて、アニメキャラファン派にも楽しんでもらいたくて、人気のあるキャラを配置しています。一番手前にブライト・シャア・エマが話あっています。そこへカミーユがバイザーを開けながら歩いてきています。写真には写っていませんが、左上二階に飛び出したハロ、それを追いかけるファがいます。カミーユがそれに気づいてそっちを見ています。
 その他作業員を数名配置しました。他にもリフト車・それを運転する人・天井メカを作業する人などを作る予定でしたが時間が足りませんでした。

■塗装
○色
 RUNさんの「コンテストへの対策」を読んで、やはり目立つことが一番大事だと考えさせられました。それで、メタスは本来オレンジっぽい黄色なのですが、明るいレモン色にしまして、大賞をいただかせていただきました。
 メカの色はブラックグレーが一番好きなのですが、そればかりだと暗くなるので床や壁には明るめのグレーを使うようにしました。

○ウェザリング
 MSとアームはベタ塗りですが、床や壁には汚しをいれました。写真ではよくわかりませんが。飛行場や米軍基地を参考にしました。
 「巨大なものの汚れは巨大ではない」という持論を持ってまして、繊細な汚しを実現するための方法を模索しているとこです。

○トップコートとかぶり
 ほとんどの作品を高温多湿な沖縄で作っています。そのため、トップコートがかぶりまくるのですが、その修復法として超簡単な方法をみつけました!!特許とろう!!
 かぶった後、除湿してからもう一度吹けば良いだけぇ。

■反省
 毎回時間不足で、後半はガタガタでもやり直しできないのが大問題です。
 かといって締め切りが長くてもだらだらして時間がたりなくなるのは目に見えてるので、少しでも効率的な方法を考えていきたいと思います。


 TAKUさんのすごいジオラマが登場。
 各機体は過去のイエサブコン出品作品で構成されているので作りこまれています。特にメタスは、小型部門で大賞をとった作品であり、パーツの一個一個に手が入っていて工夫の跡が見える作品です。
 ジオラマもフュギュアもフルスクラッチ。フュギュアはプラ棒等を利用しているようですが、それらしく見えてますよね、誰が誰だかわかる!
 [RUN] (2007.07.04 UP)