MOBILESUITGUNDAM SEED
ZGMF-X56S INPULSE GUNDAM

製作・文 :マッシュ
使用キット :1/144 フォースインパルスガンダム(コレクションシリーズ)
第10回イエローサブマリン千葉店ホビーコンテスト ガンプラ小型部門入賞
モデラーズカップ2005プラモデルコンテスト プラモネット賞ベスト20選出

 SEED−DESTINYが始まるということで主役機を千葉軍団の誰よりも早く作っちゃおうと思いました。ですが、僕の手の遅さでHG発売を待っていては先を越されてしまうので、「コレクションシリーズ」に挑戦。
 実際に組んで素立ちのポーズがなかなかかっこよく決まることを発見し、私の貧弱な工作力も考慮して、「可動拡大なし」「間接追加なし」で行くことにしました。

【キット製作】
 全体的に行った工作は筋彫り彫りなおしぐらいです。
○頭:ツノのシャープ化、目と周りの赤黒部分は先に塗ってゾルでマスキングしてから接着。
○手:全くいじらず。
○胴:腰の赤と白の部分で後ハメ加工。胸の黄色いダクトはマスキングが厳しそうなので、切り離して最後に両面テープで接着。
○フォースシルエット:黒い羽の前面を薄々加工と、下に伸びてる羽の根元の穴をエポパテで埋めました。後ろのバーニアらしき部分にはエバグリのプラ板で合わせ目隠し。
○足:足の裏の穴をエポパテで埋めました。
○盾:設定が良く分からなかったので裏側の凸凹を一度エポパテで埋めてからその上にプラ板を貼り、適当に筋彫り追加。

【塗 装】
 表面処理は400→800番、サフ処理。
 使用したのは全てガンダムカラー。
 当時はこのキットのガンダムカラーが出ていなかったので、SEEDのシリーズで似た色を選択。
○白     :ストライクガンダムの白
○青     :ストライクガンダムの青
○水色    :ソードストライクガンダムの水色
○赤     :ダガーの赤
○黄色    :黄色+(赤+白)少々
○グレー   :今まで余った塗料を混ぜて作った黒に近いグレー
○黒     :ブリッツの機体色+黒
 塗装後エナメル塗料墨入れ。
 デカールは市販のコーションマーク等を使用。肩のザフトマークは雑誌の付録。
 反対側の肩・額・羽の「Z.A.F.T」は市販のデカールを切ってそれらしく組み合わせてみました。

 今回きつかったのはマスキング。間接の別パーツ化をしてないことで、細かい作業が延々と続きました。僕の場合、細かいマスキングをするときは3mm×6mmくらいの長方形状にマスキングテープに切れ目を入れてたくさん作っておきます。それをピンセットでペタペタ貼っていき、細かい部分意外は大きいマスキングテープでカバーして塗装しています。やり方は違うけど、膝の三角部分の黄色・黒もマスキングで塗りました。

【後  記】
 細かい部分で突っ込みどころは有りますが、全体的な印象としては眺めていて心地よい状態に仕上がったと思いました。まだまだ自分のセンスでかっこよく改造とか、かっこよくカラー変更などが出来ませんが、「元のデザインのかっこよさ」と「バンダイの技術」に頼れる部分はたよっちゃおうかと思います。
 そして反省点・・・
○ゾルを長時間塗りっぱなしにしてしまい、緑色が残ってしまった箇所がある。
○マスキングが困難な箇所もいくつか有り、何度もやり直した(特に肩の青と白の塗分け)。工作力を上げてマスキングと後ハメ加工をうまく判断できるようにならねば・・・

 最後になりましたが、この作品でイエサブコン初入賞をすることが出来て本当に嬉しいです。今まで賞にはほとんどこだわっていなかったのですが、千葉軍団・GPM・G2000の他、たくさんのモデラーに接することでモチベーションをもらったおかげで入賞をすることが出来ました。
 皆さんの作品に比べたらまだまだ未熟な部分も多いのですが、今回の入賞を素直に喜び、これからもガンプラを作っていこうと思います。
 ありがとうございました。[マッシュ]


■第10回イエローサブマリン千葉店ホビーコンテストで入賞。票数としては2位の成績をおさめた作品です。全身のスジ彫りを彫りなおしてエアブラシによって丁寧に塗装されています。細かいマーキングも非常に効果的です。技術と決め細やかさが評価された作品ではないでしょうか。[RUN]
■マッシュ氏の作品はご本人に1度確認しました、「フル可動するんですよね?」って。それぐらい塗り分けが完璧でしたよね♪[おっちゃー]
■いや〜あのインパルスがコレクションシリーズとは・・・、スッゴックかっこいいです。[G2000スズキ]
 (2005.03.08 UP)

 コメント追加及び写真追加。
 緻密ですよね。マッシュ氏はこういう作品本当に上手です。
 私は千葉軍団諸氏の作品にひそかに個性を求めているのですが、この作品には個性を感じました。入賞は値千金です。これからコレクションシリーズを作りこもうという方にもこの製作記事は参考になると思います。
 (2005.03.16 コメントUP)


■モデラーズカップ2005プラモデルコンテスト プラモネット賞ベスト20選出!

○コレクションシリーズとは思えないほどの作り込みで、工作、仕上げ共に文句なしの仕上がりです。[川口克己]

○え!これがコレクションを仕上げたものなの?と思ってしまいました。これほど、元のキットのポテンシャルを引き出した作品も珍しいと思います。作者の力量は文句なしに高い。[大久保(グレート・ヒロ)]

 ネット部門で見事ベスト20に選出されました。164店舗、約3000名が参加した大きなコンテストで、ネット部門は何点の参加かわからないんですが、マッシュ氏の作品はネット部門でジュニアを除くとベスト13入りです。いいですね〜、こうやって大きなコンテストで入賞はお互いに励みになります。
 すべてエアブラシ塗装、なんかそれもすごいよね。間接もエアブラシ塗装なんですって。この作品の特にいいところは、私はデカールワークだと思います。[RUN]
 (2005.09.16 コメント追加)