A.E.U.G ATTACK USE PROTOTYPE MOBILE SUIT
MSN‐00100 HYAKU-SHIKI

製作・文 :マッシュ
使用キット :MG 百式
第7回イエローサブマリン千葉店ホビーコンテスト出品


【はじめに】
 初めまして、マッシュです。ZのMSの中でも好きな方から5本の指に入る百式です。普通とは少し違った色味を持った百式を作ろうと思い、メッキを生かさずに渋めの方向で作成してみました。

【メッキ剥がし】
 みなさんご存知かとは思いますが、百式のメッキを剥がすには2ステップ必要です。
 まずはメッキの上のクリアーオレンジの層を市販のうすめ液でふき取りますが、この時間違っても素手ではやっちゃだめです、必ずポリ製の手袋をしてください。でないと指が荒れて一週間くらい指紋がなくなります(私のように)。
 クリアー層がふき取れたら、今度は漂白剤でメッキを落とします。こちらは袋でも洗面器でも良いので漬けておけば落ちてくれます。が、やはり取り出す際には手袋必須です。

【キット製作】
 基本的に初心者なので、ほとんどストレート組みです。だって今のキットってそのままでも十分にかっこいいですよね?多分。
 いじったのは前腕の分割線が気になったので切り取ってプラ板貼りなおしたのと、動力パイプの部分を変更したくらいです。

【塗  装】
 表面処理は600→1000→2000番です。結構時間かかりますよね。僕だけだろうか?
 サーフェイサーは“なるべく薄く”を心がけながら1000の方をエアブラシで吹きまして、傷チェック及び再度下地処理。

○ゴールド下地:ブラック+ホワイト+クリアーイエロー+クリアーレッド+イエロー(3:3:2:1:1)
○ゴールド  :FGパールイエロー+スーパークリアー
○関節グレー :ブラック+レッド(9:1) 

以降は下地にホワイトを吹いています
○胸ブルー  :ブルー(多め)+ブラック(少なめ)+ホワイト(少なめ)
○足とかレッド:レッド+ブラック(9:1)

 吹き重ねが前提なので、とにかく塗料の濃度は薄めを心がけました。
 墨入れはブラック(エナメル)を使用しています。
 デカールは付属のもののみ使用です。

【後  記】
 今回は百式特有である“ゴールド”の表現が一番悩み、時間のかかった部分です。おかげで旧キットのメタスが丸々一個テストピースとなってしまいました(色がばらばらだけど可哀想なのできちんと組み立ててあげました)。
 下地にクリアーカラーを入れているのは滲みを狙ったため、下地色を暗くしているのは上から塗るパールの色をきちんと発色させるためです。結果的には少し暗すぎるかな?という感もありますが、自分自身はそこそこ気に入ってます♪

 反省点は、いっぱいあるのですが、、、、
○全体の印象が暗い。
○クリアランスのことを考えられず、一部色が剥げている。
○インパクトに欠ける。ペーパーがけが下手で、エッジが甘くなっている。かっこ良いポーズ取りのセンスが無い、、、、etc

 最後になりましたが、この作品を作るにあたっていろいろ助言を頂きました皆さんと、ポーズ付けにもご協力くださいましたRUNさんにSPECIAL THANKSでございます。


 キット付属のシールタイプのデカールは余白をハサミで切り取ると目立たなくていいと思います。これは、このシールタイプのデカールがつや消しであるため、今回のような光を演出する作品と逆に行ってしまうからです。

 テストピースで実験した結果の金色だったわけですが、百式のゴールドは難しそうですね、いろんな人が工夫して挑戦していますものね。すべてのメッキを剥がして、再塗装するというのはなかなか大変だったと思います。昨年末にみんなにテストピースを見せて意見を聞いていたマッシュ氏が思い起こされます。
 去年の年末から時間をかけて完成させた忍耐力は素晴らしいと思います。実際素晴らしい塗面となっています。次回はMAX塗り等に挑戦してみてはいかがでしょうか?きっと凄い作品が生まれると思いますよ。 (RUN)